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華麗なる勘違い。

noteにて
すっかり
知られた
おじいちゃま
そう
冒険家のお話。

おじいちゃまが
自転車を運んで
近所へ出た

おばあちゃまは
帰宅が遅いので

事故にでも
遭ってないか
心配で電話した

「大丈夫なの?」
「いま駐車場だ!」

「なあに?その言い方」
「また、わしが
モテるから
浮気してないか
気になるんじゃろ?」

「おじいちゃま
老化現象が
素晴らしいから
事故でもしてないか
と思ったのよ」

「けっ、何言っとる
わしはモテモテやぞ」

(小声で)
「仕方ないヒトね
わたしが
ヤキモチ妬いてると
昔から言うのよ」

(小声で)
「わしは罪作りな
男よのーモテるからなー」

こんな感じで
ケンカと云うか
小競り合い
しながらも

殆ど二人一緒に
行動する
自宅にいる時も
トイレ以外
だいたい2人
お風呂もお布団も
2人で言い争いしながら

そしてボクは
2人の凄さを
知る

おじいちゃまと
コンビニにアイス
買いに出た

「おじいちゃま
アイスいくつ買うの?」

今日は何人来とる?

「8人だよ」

なら10個

「え?10個?」

カゴに10個入れて
お会計を
済ませながら
自宅へと足早に
車イスを押す

「おじいちゃまは
お小遣いいくらなの?」

わしの財布な
使っても使っても
増えるからな

若い時は
いつも財布に
10万入っとった

「え?10万?
いまは?」

んー
今はいつも
財布に1000円
だから3万ぐらいは
毎月あるな・・。

「ん?」

おじいちゃまは
深く考えてないようだ

1000円
おじちゃまが
今日300円使うと
残り700円

そして明日
またさらに
1000円と思ったら
違うんです

残りの700円は抜かれて
新しく1000円

だから実際
月3万は無い

おじいちゃま
気づいてるけど
気づかないフリ?

心に考えを
抑え込めながら

「1000円以上のもの
買いたいときは?」

買ってもらえるよ
言えば何でもね

なんなら
食品の買物の時は
かならず
ビール飲むの?
何本飲むの?
アイス食べるの
好きなのとってね

って言ってくるからな
薄気味悪くて
なんでじゃって
聞いたら

明日急に死んでも
後悔無いように
飲みたいもの飲んで
食べたいもの食べて
過ごさなきゃって

そういう年齢だって
いうんじゃよ

わしなんて
加齢のせいか

食欲ましてな
糖尿になると
いかんなって
思うけど

カフェで
パフェ食べるのが
趣味だしな

まぁ加齢は
華麗ってことじゃ

・・・。
おばあちゃま凄いな
おじいちゃまを完全に
操作してるなぁ


そしてボクは
帰宅して
アイスを食べながら
おばあちゃまに聞いた

「ね、どして
おじいちゃまに
若い頃は
おこづかい
10万も出してたの?」

うふふ
馬鹿ね
そんなにないわよ
財布に
10万入れておいただけ

自分で働いた
お金ですから
使いたいなら
どうぞってね

だけどね
そういうのって
使えないみたいね

いつも1000円ぐらいしか
減ってないからね
翌日までに
10000円札以外は
取り出して

10000円足しておくの
魔法の財布みただって
おじいちゃまは
当時感動してたけど

その言葉をきいて

のんきなヒトで
良かったわ
って思った

ひとつきで
2万5千円使うか
使わないぐらい

驚きなのは
おじいちゃま
そのぐらいでお昼ご飯
済ませてたことと

ちゃんと
貯金してて
退職までに
800万貯めてて
どこからかき集めたか
驚いたわ

定年退職金は
生活に使ってくれって
その代わりヘソクリの
800万は自転車店
させてくれって

「おじいちゃまかっちょいいね」

もちろん
わたしが
選ぶだけあるでしょ?

あぁみえて
結構うまいこと
やっててるのよ

あとは
健康でいてくれたら
ありがたいんだけどね

恐るべし夫婦
おばあちゃまも凄いな



さすが仲良し夫婦




みなさま
コメント返信
遅くて
大変申し訳ないです
本日中に
お返事申し上げます

御赦免ください

いつもの如く
天気痛もあいまって
唸っています

病状はずいぶんよくて
医師の云うには
今週には外に出ても
いいでしょうとのこと

みなさん
激励ありがとうございます





読了ありがとうございます 世界の片隅にいるキミに届くよう ボクの想いが次から次へと伝播していくこと願う 昨年のサポートは書籍と寄付に使用しています 心から感謝いたします たくさんのサポートありがとうございました