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じぃじA。

ボクのおじいちゃま
因みに超たくさんいます

なのでAとしました

どうしても
ご紹介申し上げます

昨夜、おばあちゃまの
緊急病院へ同行してた

骨折したかもと
緊急で来た
捻挫だった
安心して帰宅しようと
タクシー乗り場へ

前方から
慌てて駆けつける
ひとりの男性

あ、おじいちゃま!
ふたりで声をあげてしまった

お迎えに
驚いたのではない

着ている服が
叔母様の
ロングトレーナー

もう大爆笑

「なに笑っとるんじゃな?」
おじいちゃまは
理解できてない

「おじいちゃま、それ
叔母さんのトレーナーだよ」

「え?まぁ仕方ない
今時トレーナーなんぞ
男女兼用だろうから
わからんだろ」

ゲラゲラゲラ
ギャハハハ

「違う違う、
おじいちゃま
それ、トレーナーの
ワンピースだよぉ」

サーフィン趣味の
叔母様の
ROXYのロングパーカー

確かに色はグレーで
トレーナー生地だし

おじいちゃまは
GAPの同じ色のパーカー
所持してたので
適当だったのかもしれない

しかし
太もも近くの裾に
ROXYのロゴ

わかるひとには
わかるので
めちゃ恥ずかしい

おばあちゃまは
笑の涙流しながら
「あなた、ありがとうございます
おかげで楽しいわ」

「ばかもん!心配したぞ、
どうだったんじゃ」

「おじいちゃま!
捻挫って言われてたよ」

「そうかよかった
帰りはスーパーでも寄るか?」

そう言いながら
タクシー乗り場で手を上げる

ボクとおばあちゃまは
顔を見合わせ
「先に着替えようよ」

「なにをいうか
今時は男子も女子もないんじゃ
多様性やぞ、
女装ぐらい平気な
世の中に変化しとる
だれも気にせんよ」

そういって
近所のスーパーを
そのまま闊歩する

御年65歳
健康診断で健康年齢30歳という
驚異の数字を叩き出す
明るく穏やかな人柄
ボクの大尊敬のひとりである









読了ありがとうございます 世界の片隅にいるキミに届くよう ボクの想いが次から次へと伝播していくこと願う 昨年のサポートは書籍と寄付に使用しています 心から感謝いたします たくさんのサポートありがとうございました