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寝室の窓から。

ボクは今日
朝から高熱で
おじいちゃまが
石油ストーブと共に
部屋に居座る

blogは書かせて
もらえなさそうで
冒険者
(やらかしおじいちゃま)とは
離れ離れにされた

石油ストーブの上の
ヤカンから湯気が出て
おじいちゃまと
おばあちゃまの
お部屋の光景
思い出しながら

ボクの見張りしてる
おじいちゃまに
なんとなく
声をかける

「blogは書けない?」

「ブロックなんかで
遊んどるのか?」

「いや、パソコンしていい?」

「わからんで
叔母さんに聞けよ」

ボクがごちゃごちゃ
言い始めると

おじいちゃまが
電話をかけた

「おいパコ起きたぞ
はよこい
ワシにはわからん」

おばあちゃまが
急いできた

「おやあ?
パコちゃん
お熱だけど?
どうしたのかな?」

「おばあちゃま
blog書きたいけど」
「あらあ
おばあちゃんは
わからんよ
叔母さまに
聞いてみましょう」

叔母さまは電話に
出なかった

すると
おばあちゃまが
突然叔母さまの暴露話

「叔母さまは
ひとには云わないけど
ご本書いて販売した
経験あるのよ」

「え?同人誌とかいうやつ?」
「ちがうわ」
「自費?」
「ちがうのよ」

「え?!すごい!
読んでみたい!」

おばあちゃまは
その本を取りに行った


いつの間にか
ボクはウトウト

窓の外は
輝く青空に
色づく木々

そして不思議な夢を見た


木のトイレ
縁側みたいな
まっすぐな
木の板の広場
真ん中に穴

そとの景色
眺めながら
用をたす

和式になるのかな
下をのぞくと
また木の広場

そこにめがけて
排泄する

ひろびろした
湖のある公園で

空気が澄んでいて
キモチの良い
草原だ

目覚めると
たくさんの
保護者らが
取り囲んで
心配そうに
ボクをみる

「どしたの?」

「パコちゃん!
うなされてたよ」
「好きなだけ
パソコンしていいから
元気になって」
「ダメよ寝てて
早く良くなって」

次々と要望を
言葉にされて
面喰いながら
何事かと驚く

高熱で
うなされてて
まもなく
主治医が
到着するという

寝室の窓から
射し込む光
キミの頭上にも
届いているだろうか

こんな風になると
やはり思う

一期一会

まいかい
これが
最期になるかも
そう考えながら

キミと言葉を交わす
大切にして
ひとことひとこと
丁寧に伝える

キミへ
本当に最期かもしれない
そんな不安に
押し潰されそうだ

それでも
キミに手紙を書こうと思える
それだけ
キミが大切で特別だから
ボクの文字が
キミのこころに植わって
芽が出て膨らんで
キミの生涯に
美しい花を咲かせ
芳醇な果実みのる

これは祈りや
願いではない
必ずキミと約束しよう
だから
目の前のボクが
どうなっても
もう安心だよ


あしたも会いたい
あしたも会おう

だから
ボクは生きるよ


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みなさま

ごめんなさい
そして
いつもありがとう

今日はここまで
また
あした


必ずあした。













読了ありがとうございます 世界の片隅にいるキミに届くよう ボクの想いが次から次へと伝播していくこと願う 昨年のサポートは書籍と寄付に使用しています 心から感謝いたします たくさんのサポートありがとうございました