生後5ヶ月の子どもと一緒に箱根に行ったら、人生2周目が始まった
生後5ヶ月の子どもと一緒に、箱根でコーチングセッションを受けてきた。この日から、私の人生2周目が始まった。
箱根に行くまでの葛藤や、気付いたことを書きます!
そうだ箱根、行こう
きっかけは、キャンピングカーセッション
昨年9月から、THE COACH ICPのプロコースで講師としてお世話になった、ゆりちゃんの継続コーチングを受けていた。
全7回の最後のセッションは、通常通りオンラインで受けるか、小田原などのキャンプ場で受けるキャンピングカーセッションにするか、選ぶことができる。
ゆりちゃんといえば、免許をとってから4ヶ月でキャンピングカーを購入したコーチ。
プロコースを受講しながら、その道のりを近くで見ていた身としては、せっかくだから、キャンピングカーセッションを受けてみたい。
この時、私はまだ実家に里帰り中で、子どもは生後3ヶ月。
もしキャンピングカーセッションを受けるとして、子どもはどうしよう。キャンプ場まで一緒に連れて行く?それとも夫に預けて一人で行く?どちらも不安だなぁ…。
とは言いつつ、行きたい気持ちの方が強い。
調べてみると、生後4ヶ月で赤ちゃんと旅行に行った人のブログがあった。
また、助産師さんに聞いてみても、4〜5ヶ月からは少しずつ遠出が出来るようになり、6ヶ月以降は新幹線や飛行機での移動も可能だそうだ。
それなら、時期を少し遅らせてもらえば、子どもと一緒に行けるかも!
東京の自宅から小田原までは、車で2〜3時間。せっかく小田原まで行くなら、箱根の温泉にも行きたいなぁ。これをきっかけに家族旅行デビューしちゃうのもいいかも?!
夫にも相談し、キャンピングカーセッションを受けることに決めた。
きっと、なんとかなるだろう!
募る不安
キャンピングカーセッションの日程と、場所は箱根・芦ノ湖のキャンプ場ということが決まったので、準備をしていく。
その頃子どもは5ヶ月だから、まだ人混みは避けて、電車よりレンタカーで行くのがいいかな。でも、夫はペーパードライバーだし、私の運転で、都内や首都高は大丈夫だろうか…?(私は年に数回、帰省や旅行時に田舎の道しか運転しない)
車で行くとして、子どもの負担を減らすため、たくさん休憩しながら移動したい。果たして、セッション開始時間までに現地にたどり着けるだろうか…?
宿は、子どもが泣いてもいいように、お部屋食と貸し切り風呂があると嬉しいな。あれ、でもそういう宿って、子どもはお断りのところも多いんだ…。そうだよね、ゆったりしたくて来るお客さんの方が多いだろうから、仕方ない。
あれれ、やっぱり子どもを連れて旅行なんて、まだ早かったかなぁ…?
私のやりたいことに子どもを巻き込んで、本当に大丈夫なんだろうか…。
やっぱり、なんとかなる!
もう少し調べてみると、いくつか「赤ちゃんプラン」のある宿があることが分かった。お部屋食や貸し切り風呂にプラスして、おむつや離乳食を準備してくれるサービスがある。何より、宿から「赤ちゃんウェルカムですよ!」と明示してもらえることが、とても心強かった。
運転については、里帰りしているうちに、母に付き合ってもらって実家の車で練習した。
子どもは、最初はチャイルドシートに戸惑っていたものの、慣れたら大人しく乗って、車窓からの景色を不思議そうに眺めたり、スヤスヤとお昼寝するようになった。
コーチのゆりちゃんにも、首都高が不安なことを相談し、運転しづらい場所を教えてもらい、カーナビアプリで予習した。
他にも、とにかくたくさん調べた。
赤ちゃんと旅行する際の荷物、車で快適に過ごすための道具、箱根までの運転経路、渋滞の場合の代替ルート、休憩できるパーキング、赤ちゃん連れでも入れるお店などなど…
純粋に自分が楽しむことだけを考えれば良かった今までの旅行とは変わり、あぁ、私は親になったんだなぁ、と思いがけず実感した。
そして、私が子どもの頃は、親がこれをやっていてくれたんだなぁ、と感謝の気持ちも生まれた。
いざ、箱根
旅行当日。レンタカーを借りて、まずは自宅へ。
普段は抱っこ紐で子どもと歩き回っている街を車で走り抜けるのは、何だか大人になったような、身軽になったような、不思議な気分だった。(30代半ばにして)
自宅に着いたら、見計らったようにちょうど子どもがうんちをして、予定時刻には出発できなかった。うんうん、そんなもんだよね。むしろ、出発前にしてくれてありがとう。
あぁ、なんだか私、変わったな。子どものことなら、穏やかな自分で受け止められるんだな。
そんなプチトラブルはあったものの、何とか出発し、都内を走り、少し道に迷い、首都高に乗り、パーキングエリアでたくさん休憩し、高速道路の渋滞を抜け、箱根の宿に着いた。
良かった、無事、辿り着いた……!
子どもにとっては過去最長距離の移動だったが、いつも通り窓の外を眺めたり、お昼寝したり、隣に乗る夫と遊んだりと、特にグズることもなかった。
良い刺激になっていたらいいなぁ。
芦ノ湖へ!
夫と子どもを宿に降ろし、私は箱根湯本から芦ノ湖のキャンプ場まで再びドライブ。
実家の近く以外を一人で運転するのは初めてでドキドキしたけど、子どもを乗せていた=子どもの命を預かっていた時と比べたら、随分気楽だ。
むしろ、自分の好きな音楽を聴きながら一人でドライブするのは、楽しい、素敵なリフレッシュタイムかもしれない。
箱根の山道を30分ほど走り、無事、芦ノ湖のキャンプ場に着いた。
すごい、ちゃんと、自分の力で、ここまで辿り着けたんだ……!
私、運転だってできるし、どこにでも行ける。
子どもがいても、やろうと思えば、何でもできるのかも。
キャンピングカーセッションを受ける前から、既に大きな変化が起きている。
車を降りると、空気が少し冷たく、澄んでいる気がする。
うぐいすの声が聞こえ、植物と、キャンプの煙の匂いがする。
この感じ、好きだなぁ。
東京の便利でキラキラした街も好きだけど、やっぱり、自然の匂いとか、緑とか、鳥の声とかを、身近に感じていたいなぁ…。
そして、ゆりちゃんのキャンピングカー「ハッピー号」に到着し、中を見せてもらった。かわいい、かわいい、かわいい。自分の好きなものだけに囲まれる空間って素敵だな。
キャンプ場でのセッションは、最後にふさわしい、本来の自分に立ち返る、新たな旅路のスタートを切る、そんなセッションだった。
キャンピングカーセッションで気づいたこと
家族への感謝
まず「芦ノ湖でコーチングを受けたいんだけど、せっかくだから、箱根に家族旅行に行かないか?」という、突拍子もない提案に乗ってくれた、夫。
普段は仕事人間でフットワークが激重だし(笑)、育児が始まってからは夫に対してイライラすることが格段に増えたけど(笑)、私が本当にやりたいことには力を貸してくれるので、感謝している。
そして実家の父・母。
私は色々あって父のことが嫌いで、「この人から学ぶことは何も無い」(反面教師とする以外は)と思ってしまっていた。
でも箱根までの道のりを運転しながら、「渋滞している時はハザードランプをつける」とか「混雑時の合流は交代で入る」とか、ちょっとした、でもたくさんの運転知識は、父に教えてもらったということを思い出した。
忘れてしまっているけど、今の自分は、父のおかげで出来ている部分もたくさんあるのだろうと思った。
母には、「子どもと一緒に箱根に行く」などと言ったら、きっと「まだ早い」「危ない」「やめなさい」と言われるだろうと思っていた。自分が子どもの頃、よくそういう風に言われていたから。
だが実際は、心配はするものの、応援してくれて、実家での運転練習に付き合ってくれた。
昔の少し口うるさかった母は、私のことを心配してくれていただけで、大人になった今は、信じて見守ってくれているんだと思うと、母の愛を感じた。私も子どもにとってそういう存在になりたいと思った。
「せっかくだから」のパワー
改めて、子どもが生後5ヶ月で旅行をするのは、私にとっては、なかなか挑戦的なことだった。
でも「せっかくだから、普通のセッションより、キャンピングカーセッションが受けたいな〜」と思うと、決めるのは割と簡単だった。
「せっかくだから」というのは、「挑戦的なことをしよう!」という熱い気持ちでもなく、「やらないともったいない」という恐れの気持ちでもなく、「あ、せっかくだから、やっちゃおう〜」という、とっても軽く、でも勢いのある感覚。
箱根まで行けたことは、自信になったし、これからの人生を身軽に楽しく生きる、大切な一歩だった。
やろうと思えばできるし、助けてくれる人はたくさんいると気づけた。
だから「せっかくだから、やりたい」という気持ちに従って、本当に良かった。
もし思考で「生後5ヶ月の子どもを連れて出掛けることは、正しいのだろうか?」と考えていたら、真面目で心配性な自分が勝ち、行動するのをやめていたかもしれない。
今度何かに迷ったら、「せっかくだから」と思う自分が、やりたがっているか、わくわくしているか、を大事にしたい。
子どもは「制限」ではなく、「きっかけ」や「繋がり」をくれる存在
妊娠・出産を経て、どこか自分が制限されているような感じがしていた。妊娠中は食べられないものも多いし、つわりもあるし、遠出も出来ないし。産後は、永遠に授乳と抱っこの日々で、自分の時間はほとんどなかった。(子どもの誕生は本当に嬉しいのだけど)
でも今回、子どもが居なかったら、車で出かけようとは思わなかった。
電車で旅行していたら、それはそれで今まで通り楽しかっただろうけど、「運転できる」「どこにでも行ける」という自分の可能性を知ることはなかった。
子どもが生まれてから、地域の交流会に行くようになり、ママ友ができた。大人になって、純粋に "友達" と呼べる繋がりが出来たのは初めてだ。これも子どもが居てくれたおかげだ。
キャンピングカーセッションのチェックイン(コーチングの最初に行う、今ここに集中するための時間)では、ゆりちゃん主導のもと、芦ノ湖の水に触ってみたり、土や草の匂いを嗅いでみたりして、人間(動物)らしい感覚を取り戻すことをした。正直、「汚れるのが嫌だな〜」と思ってしまっている自分がいたのだけど、こういう遊びをこれから子どもと一緒にやるのかもしれないな、と思うと、もっと純粋に楽しんでみたいとも思った。
子どもは私に、世界を広げるきっかけや、人との繋がりをくれる。
子どもは私を、純粋な世界に連れ戻してくれる。
なんだか、人生2周目が始まったみたいだ。
子どもと一緒に、童心に戻っていきたい。自由で、好奇心と生きるエネルギーに溢れている子どもから、学びたい。もっと人間らしく生きたい。
でも、大人の私は、安全を守る方法も知っている。つよくてニューゲームってやつだ。
さいごに
ゆりちゃんとの約9ヶ月のセッションは、本来の自分に立ち返る大切な時間だった。子どもの誕生という大事なタイミングで、この気付きが得られて本当に良かった。
(私はゆりちゃんのエネルギーが大好きなので、気になる人はぜひ→ https://happy-coaching.jp/index)
これからは、「せっかくだから」の軽い気持ちで、人生2周目を子どもと共に楽しみたい!
もし今後子どもの夜泣きがひどくなったら、せっかくだから、2人で深夜のドライブにでも行ってみようかな〜。
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