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週記(空想喫茶)

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#小説

2022 週記11【19か20】

私は喫茶店の隅の席でアイスラテと共に休息していた。ここで心も体も休めることが、最近のマイブームだ。
入口についているベルがちりんちりん、と鳴る。そしてその音に負けないくらいやかましく入ってくる男の姿があった。
彼はこの店の常連だ。たぶん。
確信がないのは、いつから通ってるか、という話をしたことがないからだ。

ここに初めて訪れたときに相席したのが彼だった。おしゃべりな彼は初対面の私にも気さくに話し

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