【第二話】ことのはじまり

筆者は地方在住で活動は主に都内のバンドマン。


ライブが終われば当たり前の様に朝まで開催される打ち上げ。そこでこの日たまたま共演したラッパーと仲良くなった。自身がやってるバンドはロックである。しかしながらHIP HOPも昔から好き(ジャンルに拘ることなく良いものは良いと捉えるタイプ)。コレは5~6年前だったか。


酒の勢いもあり彼と一緒に活動をしてみる事となる。


作曲は筆者。それは別に問題無いがベースやドラム等の他メンバーはどう集めるのか・・・ココでひとつの考えが浮かんだ。


『メンバー集めるのめんどくさい。』


筆者の属するバンドのメンバーに頼れば即解決するこの問題、だがあえてソコには頼らず全く新しいカタチで始めたかった。が、探すとなると苦労する事も容易に想像出来た。そこでこの考えだ。


だとしたらどうすればいいのか。


『ギター以外は打ち込んでオケで流せばよくね?』との考えに至った。彼も同意してくれた。問題解決。


更なる問題が発生。


『打ち込みってどうやるの?』

『何が必要なの?』


とにかく知識が無い。ギター以外の音を録音する事はわかるが、人に頼らず(生演奏に頼らず)どうすればいいのか。検索しまくった。


そこで辿り着いたのがiPhoneアプリ。名前は忘れたが1200円くらいしたと思う。課金嫌いの筆者にとって、このアプリに1200円を払うといった事が非常に抵抗を感じた。が、買ったよね。


そこからはポチポチと触りながら研究しまくり。ドラム、ベース、シンセを打ち込みまくり。ただそんなに難しいとは思わず結構思い通りに作成できて楽曲はライブ1回の時間(30分)をこなせる数にあっという間に増えた。


ライブをするのであれば少しでも金に変えたい・・・その為には音源をリリースしなければならない。


アプリで楽曲は出来た。ライブだってiPhoneからライブハウスの卓へ送ってギターと唄を合わせれば問題無く出来る。だが音源はどうやって作成すればいいのだろうか。


悩んだ結果、全くわからなかったのでバンド同様普通にレコーディングスタジオへ。各トラックごと分けてレコーディングスタジオのPRO TOOLSへ送りそれに合わせてギター、ボーカルを録音。で、完成。アンド発売。


問題無く活動は始まった。でも一つ気になる事があった。



・・・画面、小さくねーか?


スマホでポチポチと打ち込むのは出来るがいかんせん画面が小さい。この制作画面がパソコンのモニター位大きかったらさぞかしストレス軽減されるだろうと。


ちょっと待て。


スマホで出来るならパソコンの楽曲制作ソフトだって存在しているハズ。検索だ。


当たり前の様にソレは存在した。そしてレコーディングスタジオで使用していたPRO TOOLSだってソレな訳で他にもCubaseやら色々存在している事を知った。


ではそのソフトを導入しようじゃないか。

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