【第六話】プラグイン達との関係の始まり。
とは言ってもCubase LE版に標準装備されているモノだけである。
ギターの音を作る際にはコンプかけるけどもEQはアンプで操作していた。他にも何種類かエフェクターを通して音作りをしている。それを録音するのだから其処から更に音に対して細工する必要があるだなんて思いもしなかった。
ドラムの打ち込みだって鍵盤の打ち込みだってベースだってそういったモノを通して出来上がった音源を打ち込んでるんだから其処から更に何かする必要なんてある訳がないと。
例えばドラムである。打ち込んで流れるドラム音に何をすればいいのか。自分的には聴いていて満足する音が出ている。これでいいじゃないか。
そしてギター。自分で作った音を録音(この頃アンプではなくHELIXに機材変更)している。マイク録音ではなくHELIXなのでライン録音。これでいいじゃないか!何が悪い!と思いつつ『Youtubeで他の人が弾いてるみたいな音じゃないんだよなぁ・・・同じHELIXなのに。』といった気持ちも確かに存在した。
そこでEQをインサートしてイジってみた所、最悪な結果となった。ギタリストなら必ず1度はやるあのイコライジング・・・LOW上げ、MID下げ、HIGH上げ。そもそもそれ系のイコライジングを施してある訳だからそれを再度やった所で意味は無いでしょうと。
ではこのインサートしたEQって何するの?って話ですよ。
昔どこかで聞いた話。
『ゴリッゴリのハードコアバンドのギターサウンド、実はそんなにエゲツない程歪んでないしLOW出てなかったりするんだよね。』
筆者はコレを思い出した。そして試しにギター音に対してEQのLOWを削ってみた・・・別に何も変わらなかった。何も変わらなかったから更に削ってみた・・・徐々にLOWが削れてきてるのが確認出来た。
(そもそもギター弦が太くなりまくったのがベースだよな)
(だったらそんなにLOW意識しなくてもいいんじゃないか?)
正直必要以上にギターでLOWを出したいタイプでやらせてもらっている筆者。低音大好き!ベース泣かせと言われたい!ズンズンズクズクいきまっせ!といった音作り。ここにきて低音はベースに任せてみてもいいんじゃないだろうかといった考えが浮上。
驚いた。
LOW要らなかった。全く要らない訳ではないけども少なくともDTM内ではカットすべきだった。とてもスッキリと楽器が聴こえてくる。
待て・・・待て待て。だとしたらドラムのキックとベースも被ってるんじゃないか?確認だ!
そう思い確認してみると確かに被ってる音が存在する。どちらかを削れば解決するのは間違いない・・・が、どちらを削るのが正解なのさ。
悩んだ結果、キックはドラム全体音の中で鳴っているので単体音であるベースの方をいじる。するとどうだろう、ベースとキックの聴こえがハッキリしてきた。
思った。
EQって必要。絶対必要。そしてMIXってこういった作業なんだと。
EQが必要なのは身をもって知った。では他には何が必要なのだろうか。
コンプレッサーが必要でした。
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