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【第九話】生ドラム録音への興味の始まり。

ドラム音源の打ち込みをパラアウトして各キットいじって音作るなら生ドラムを録音していじるのと同じじゃないか?


アホである。筆者は壮大なアホである。だがその事に全く気付いたいなかった。


思い浮かんだら即行動が筆者のモットーである。普段ライブハウスでライブを行う際のドラムにはマイクが色々立っているのを見ている。アレをやればいいのだろう。キック、スネア(表裏)、各タム、ハイハット・・・でもって上部左右に1本ずつ。こんな感じだった筈。


筆者のバンドは1タムなので単純計算で8本。ならば8本マイク買いましょうよと・・・検索したらこれまた無知ゆえに覚える驚愕。マイクならなんでもいい訳ではないと・・・普段使っているマイク(ボーカルライブ用)はSENNHEISER e945。コレをずっと使ってる事からSENNHEISERへの信頼は厚い。このメーカーで全て揃えてしまおう。


・・・高い。金額が高い。


今となっては録音するマイクとして高価ではないと思えるが、当時全く知識の無い筆者にとってマイクに10万オーバーは全く有り得る金額ではなかった。検索しまくって安くて評判が良さげなマイクで8本揃えた。


が、結局その後で『何か違う気が・・・』とか思う様になり現在では当時買ったマイクは一切使用していない。高額な有名憧れマイクなんてモノは現在でも所有しておりません。


マイクを揃えたので早速メンバーに『録音試してみたいからスタジオに来たまへ。』と指示。決まった日程の前日に機材の準備をした。とココで気づいてしまいました。


『明日、録音試せないだろ。』と。


第一話から記事をお読みの方ならばお察しの通り、筆者のオーディオインターフェースは2チャンネル。マイク8本も挿す所が無い。何故気付かなかった。何とか方法は無いものか。


スタジオ常設のミキサーにマイク8本挿して・・・それをオーディオインターフェースに繋いで・・・待て、それでは各キット別々でいじれないじゃないか。となると8チャンネル以上のオーディオインターフェースが無いと不可能・・・そんなの存在するのか。


ありました。ハヤテのごとく存在発見。


ただ、値段が恐ろしいまでに違う。聞いた事無いメーカーのクセに桁が違う。と言うかただのバンドマンの筆者にとって知ってるメーカーなどローランド位だった。


どれを買えばいいのか・・・そしてそもそもコレらは見た目以外何が違うのか。調べまくりました。結果全くわかりませんでした。


選択肢は2つに絞られました。FOCUSRITEとPRESONUS。あとはSTEINBERGが同価格帯でしょうか。何故かSTEINBERGは買う気が全く起こりませんでした。


ではこの2つ・・・どちらを選ぶのか。どうせ悩んでもわからないのでPRESONUSにしました。赤い色が好きではないので。Audiobox 1818VSLってやつです。


このオーディオインターフェースにはstudio oneというDAWソフトが付属していたが、既にCubase使用しているのでフルシカト・・・しようと思ったけどもバンドルされているという事は何か利便性があったりするのではないかと思い、インストール。単純にデザイン的にCubaseよりも好きだった。しかしながらソコはバンドル。制限があり、他社プラグインは使えないとの事で結果録音の時のみstudio one、編集時にCubaseといった訳のわからない方法をチョイスした。


結果的に手間過ぎて録音時も編集時も統合してstudio oneに。アーティスト版だったのでブーストパック購入し他社(サードパーティ)プラグインも使用出来る様に。現在、このアーティスト版とプロフェッショナル版の違いがわからず、アーティスト版を使用している。いや、違いはわかるのだけども30000円程追加してアップグレードする意味があるのだろうかと・・・この辺が明確になっていないのが本音。マスタリング時には便利そうだけど。


長々と書いたがコレで筆者はとりあえず生ドラムを録音出来る環境となったのであった。日程を変えてスタジオに入りドラムを録音してみた。


次回はそんな話。


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