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介護保険は日本最大のサブスクリプションかもしれない①

こんにちは!

今日は、「サブスクリプションと介護保険」について、何回かに分けて書いていこうと思います。

ちょっとややこしい内容になると思いますので、事前知識がいらないように詳しめにお話ししていきますね。

さて、まずはサブスクリプションについてですが、これは、ビジネス用語で最近良く聞くようになった「販売方法」のことですね。

このサブスクリプション、通称サブスクを活用しているサービスとして、ネットフリックスやアマゾンプライム、などがあります。

サブスクモデルに関しては次回に詳しく書いていきますね。

その話をする前に、どうしてこのテーマで伝えようと思ったかを先にご説明しておきますと、この本を読んだからです。

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この本を読みながら、あれ?これ介護保険にも当てはまる話のはずやのに全然そうなってない気がするぞ?と思ったので、ちょっとまとめてみようと思いました。

そもそもなんですが、この本を読む前に、「介護の現場革命」というInstagramのDMグループの中でご要望があった「福祉用具の魅力」についてで少し月額定額制の話をしてまして、その時には福祉用具にしか考えが及ばなかったんです。

あ、ここでのDMグループについてはこちら!

その福祉用具については「最強のビジネスモデル」と説明しました!その理由としては、リースで渡すことができる福祉用具は、基本的には返品されることがなく、また高齢者に対して貸与ができれば、大きなことがない限りは解約されず、状態の変化に応じて、アップセルされることが多いから、とお伝えいたしました。

福祉用具は本当に安定したビジネスモデルで、なるべく介護初期の段階で利用者を獲得できるかがキーになります。だってその人が健康で長生きしながら定額のリースを使い続けてくれるとありがたいですからね。

かといって、少し足腰が良くなっても昇降可能なベッドを返品して元の布団の生活には戻りません。なので、福祉用具はその人の最大能力を発揮させるための最強のサポートアイテムでありながら、確実に生活に入り込み、定額費用をしれっといただき続けられるモデルなんです。

と、インスタグラムのライブ配信では喋ってきました。(実際は20分以上説明していますので、もっと詳しめです。)もし気になる方はこちら。

話を元に戻しますが、この福祉用具のことについて話した時にはわからなかったんですけど「カスタマーサクセス」を勉強して、あれ?介護保険も同じだぞ?と思いましたので、それを次回以降で説明していければと思います。

この話は、全ての介護サービス事業者に必要な話になりますし、今は良くても今後の報酬改定で必ず気にしていないといけないことになりますので、最後までお読みください。

もし、読んでいただき、これはどういうことだろう?と思われましたら、Instagramのライブ配信で回答しますのでそちらをご覧になっていただけますと幸いです。

触りだけ、話しておきますと、サブスクというのは前述しましたように、アマゾンやネットフリックスなどが導入している販売方法の一つです。実際には購入方法の方がイメージ湧くかもしれませんが、これはあくまでも企業目線で話をしていきますので、販売方法ですね。

この販売の方法として、サブスクを採用した背景には顧客との結びつきの強化などがあります。今日、お客様は神様という言葉は当たり前に聞かれますが、そのお客様に対しても、元々は店>客という関係が成り立っていました。それは、ものがまだ少なく、技術にも希少価値が高かったため、そのサービスを使いたければ文句をいうな!という関係性だったんですね。

しかも、時代的にもお金もありましたし、景気もよかったので、高かろう良かろうで、欲しい人にはお金を払えば利用できるということがありました。

しかし、今では不景気になり、十分満足いくサービス以外にはお金を払いたくありません。だから、他の人の評判がわかるクチコミサイトやSNSをみて、第3者意見を収集した後に購入される人が増えたんですね。これは、「損な買い物」をしたくないからです。

この損な買い物の一つに「レンタルビデオ」があります。このレンタルビデオを借りるというサービスを利用することによって、人は映画やドラマを楽しめました。これで良ければ次回も利用するんですが、1つ欠点があったのは期限までに返却しないといけないという点です。

この返却期限を大幅に過ぎてしまうと、延滞料金として新品を買うよりも高く請求されてしまいます。店側としては、期限通りに返却してもらっていれば別のお客さんに貸すことができたので、その損害分を請求するというのは、至極真っ当かと思いますが、ついうっかり忘れてしまったお客からするとたまったもんじゃないですよね。

そこで、できたサービスが月額見放題でサービスを使用することができる「ネットフリックス」です。データとして、ネットフリックス側が管理をしておくことにより、お客様は好きな時に好きなタイミングで視聴することができ、返却する必要はありません。

こうして、レンタルビデオは一気に斜陽産業へと傾いていきました。

このように月額課金がサブスクだ!というイメージが強かったと思うのですが大事なところはそこではなく、顧客の問題解決方法に違う形で着手し、店<客の関係で選ばれるサービス提供が必要になった中での、新しい「販売方法」だったんです。


あれ?
簡単に書くつもりが難しくなってきてますか?

では、介護保険の福祉用具で例をあげると、元々は杖や歩行器などを必要に応じて購入していた。それは、歩きにくくなったり、転びそうだったりすることを改善するために必要だったからです。

しかし、年々年老いていくのに、必要だと思って購入した杖はたった数ヶ月で使えなくなり、歩行器も体にあったものは1年と持たずに新しいものに買い替えが必要になりました。

これはもったいないからなんとかならないか・・・とお客様は思っていましたが、そのような制度がなかったので、渋々勿体無いながらも購入していました。しかし、景気が悪くなり、高齢者も増えていく中で、体にあっていない歩行補助具を使用し続けていたら、転倒し骨折する人が増え、このままでは社会保障費用が莫大になってしまうと考え、レンタルができる介護保険サービスを作りました。

これにより、介護保険を利用することで、今の自分の体にあった福祉用具をレンタルでき、福祉用具を専門家に相談することで、適切な福祉用具を適切なタイミングで利用することができるようになりました。しかも、これは購入するよりもはるかに安い費用で使うことができるサービスです。

介護保険ってこんな感じですね。
福祉用具はアップセールができるので綺麗なイメージがかけますね。

では、次回以降でしっかりとサブスクリプションを掘り下げていきながら、今後の介護保険サービスのあり方について説明していきます!

また、次回楽しみにお待ちください!

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