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ドラフト、“超異例”9球団が1位を公表…残る阪神、DeNA、ロッテはどう動くのか?”ドラフト専門家”西尾典文が分析

2022年のドラフト会議がきょう開催されるが、前日までに9球団が、別々の選手を「1位指名」を公表する事態となっている。ここまでの公表されている選手を並べてみると、以下のようになっている。

<セ・リーグ>

ヤクルト:吉村貢司郎(東芝、投手)
DeNA:当日決定
阪神:当日決定
巨人:浅野翔吾(高松商、外野手)
広島:斉藤優汰(苫小牧中央、投手)
中日:仲地礼亜(沖縄大、投手)

<パ・リーグ>

オリックス:曽谷龍平(白鴎大、投手)
ソフトバンク:イヒネ・イツア(誉、内野手)
西武:蛭間拓哉(早稲田大、外野手)
楽天:荘司康誠(立教大、投手)
ロッテ:非公表
日本ハム:矢沢宏太(日本体育大、投手兼外野手)

筆者が確認できる範囲で、公表した球団の数を数えてみたところ、2020年の7球団が過去最高で、今年はそれを上回っている。

さらに、2020年の事前公表は佐藤輝明(近畿大→阪神)に3球団、早川隆久(早稲田大→楽天)に2球団と、明らかな目玉となる選手がいたが(最終的な指名は佐藤、早川とも4球団)、今年は9球団すべてが異なる選手であり、これも”異例の事態”と言えるだろう。

1位指名を公表する大きな狙いは、他球団を牽制し、単独指名の可能性を高くしたいというもの。今年は特に絶対的な目玉となる選手が不在で、ドラフト1位の12人にふさわしい選手が揃わないという声も聞こえてくる。その結果、抽選を外すリスクを避けたいという球団が多くなったと言えそうだ。

こうなってくると、逆に注目されるのが、指名を公表していない“残り3球団”の動向だ。

スポーツ紙6紙(日刊スポーツ・スポーツニッポン・スポーツ報知・サンケイスポーツ・デイリースポーツ・東京中日スポーツ)の予想では、阪神はスポーツニッポンが大阪桐蔭・松尾汐恩、それ以外の5紙が高松商・浅野翔吾と予想している。他の候補としては、同じ高校生野手である日本航空石川・内藤鵬の可能性もありそうだ。

一方、DeNAは大阪桐蔭・松尾汐恩が5紙で、白鴎大・曽谷龍平が1紙。ロッテは、立教大・荘司康誠(2紙)、曽谷、苫小牧中央・斉藤優汰、東芝・吉村貢司郎、東京ガス・益田武尚(各1紙)となっている。

◆ロッテ、DeNAの気になる動向…「台風の目」になりそうだ!

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