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ドラフトの目玉だったはずが…まさかの「外れ外れ1位」 東洋大の158キロ左腕、細野晴希はなぜ評価が低くなったのか?スカウト陣が明かした“本音”

大学生投手が豊作と言われた今年のドラフト。8人の大学生投手がドラフト1位で指名された。このうち7人を東都大学野球所属の選手が占めている。同一リーグからドラフト1位で指名された選手としては“史上最多”である。これは、彼らが高いレベルで切磋琢磨してきた証拠といえるだろう。

その一方、事前の予想と反していたことがあった。東洋大の158キロ左腕、細野晴希が“外れ外れ1位”で日本ハムに指名されたことだ。目玉選手の一人として呼び声が高かったにもかかわらず、「東都7人衆」と言われた投手のなかで、最も名前が呼ばれるのが遅くなってしまったのだ。

細野は、東都二部でプレーした時期が長かったものの、2年の春から主戦投手を任されるようになり、スカウト陣の間で早い段階から話題になっていた。今年8月のU18侍ジャパンの壮行試合は、大学日本代表として出場し、東京ドームで158キロをマークして観客を沸かせた。

「東都7人衆」の実力は、「プロアマ野球研究所」のコラムで、今秋のリーグ戦の成績をもとに分析している。細野は、四死球の数は多いものの、被安打率はトップの数字をマークしていただけに、“外れ外れ1位”になったことは、意外だった。

もちろん、ドラフト会議では、他球団との競合を避ける意図があるため、「名前を呼ばれる順番イコール評価」ではない。しかしながら、目玉と言われた細野の名前がなかなか呼ばれなかったことには、何か理由があるはずだ。

ドラフト会議後、筆者は複数のスカウトに話を聞くと、細野について、以下のような答えが返ってきた。

◆「全くモノにならないリスクが…」とスカウト

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