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シナリオのネタとは

 ネタを考えなくては。
 シナリオのネタ。
 う~ん。何書こう。
 某シナリオコンクール(映画系)の最終選考に残った後、制作会社の企画書を書くということにチャレンジした。プロットライターと呼ばれる立ち位置です。私はこれがホントに苦手だった。
 有名な小説や漫画の原作権(この言葉は法的には間違っているようだけど、原作を映像化する権利)を取るために、制作会社が若手に書かせるのだ。A4で5枚ほど。だったと思う。
 当時は横山秀夫とか東野圭吾とかサスペンス系が主流だった記憶がある。
 コンクールに入選、または最終選考に残ったところで、自分のオリジナルなものを書けるということはほとんどない。特にテレビ業界においては原作モノがメインだろう。
 いわゆる「脚色」がメインなのだ。
 私はガラケー時代の電子書籍を書いていた。そこでは「今週は○○でお願いします」とお題が来る。そして、その会社の言うことに従って、それっぽいものを書く。ダウンロード率が高ければいい。読む人が満足してくれればそれでいい。書き手としては、あまり嬉しい仕事ではなかった。
 でも、嬉しくなくてもこれは自覚しなければいけない。「脚色」は「原作」があってのものだ。
 私のような結果を出していない者が(汗)言うのは顰蹙だけど、原作の空気を損ねるような作品は良くない。この間、自殺した漫画家の方は追い詰められてしまったのだろう。まだ連載が終わっていないのに、意図していないストーリーを作られるのは本意ではなかった。言い方は悪いが、脚本家はその場限りで仕事してギャラを貰えば終わり。しかし、漫画家はストーリーを描き続けることでメシを食っている。生活がかかっているのだ。
 
 というわけで、オリジナルのネタかぁ。
 余計考えちゃいますね。
 と言っても、私がイカ燻のようにしゃぶり続けているぱぁホームのネタをシナリオにするのも面白くないでしょう。あの会社の幹部のキャラはすごいですよ(汗)一般企業のサラリーマンをやっていたらあまりお目にかからないです。常識が無い。ドン引きすること多数。ベンチャーってこんななの? と思ったことは事実です。雰囲気ベンチャーでしたけど。
 ネタのキャラが立っているからっていって、それだけだと物語にはならんのですよ。ドラマっていうか盛り上がりが無いとねぇ…。物語には「起承転結」っていうのがあります。

  きっかけ、物語のプロローグ、主人公と主要登場人物を必ず出す場面
  転(展開)へ向けて状況が動く
  盛り上がり、どんでん返し、クライマックス
  転からの、ラストへ。物語の昇華
 って感じですね。
 
 ぱぁホームのネタで当てはめると
  銀行からぱぁホームを紹介される。建築を検討。
  幹部のドン引きな行動や欠陥工事が露呈。
  ぱぁホームに怒りをぶちまける。
  ぱぁホームにまんまと逃げられた。あーあ。

 いくらキャラが立っていても、「結…物語の昇華」が無いとツマンナイ、オモロナイものになっちゃうのだ。「あーあ」だとみんなにそっぽを向かれてしまう。
 インド映画の「RRR」を見ました。ストーリーも登場人物もハチャメチャなんだけど、起承転結がはっきりしていて物語の昇華があるから、3時間も気持ち良く、すっきり映画が見られるんですワ。見ている途中でトイレに行かなかった。ここ何年間で見た映画の中で、一番良かった。
 
 ネタ…探しますわ。
 どうやって? 
 続く…。
 


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