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「それでも君がいい」



 ……何度目の冬を迎えたかな。
何度、冷たい涙、流したかな。

たくさんすれ違って、
思いやりが痛くて、
君を、突き放した。

 ……だって、僕を選んだら、
君は、不幸になってしまうから。


 ――……だけど、君の言葉は、
それでも僕へ、真っすぐに。

僕の心覆う雪、解かしていって、
陽だまりのような誓いを、僕にくれたね。


 ……この温もり、
 離したくなんて、ないよ。

心からの“僕”のキモチ、
君は目を合わせて、包みこんでくれて。

本気で向き合ってくれた君に、
僕はやっと、頷けた。

そして、
……「もう迷わない」と、
真っすぐ、君へ、誓う。


 ――――“君を、愛している。”

 誰にも許されなくてもこの想いは、
 けしてけして、なくなることはない。


 ――――“君と未来を歩む”

 この遥かな奇跡、守るよ。
 ずっとずっと、大事にしていくから。


 誰に否定されたっていい。
 これは、僕の選んだ幸せ。

 誰にも譲りはしない。
 僕たちの、掴んだ幸せを。


 ――……そうして君と2人、
 踏み出して。

  何も考えず笑い合える、
  春色の明日を、目指す。

お読み下さり、誠にありがとうございました。1人でも誰かの力になることができましたら幸いです。