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明日は卒業式。

私はいま大学四年生。
本来だったら今年卒業のはずだったけど、自分の進路に迷って、やっぱりやりたいこと諦めたくなくて、就活を引き続きやるために、単位をわざと落として卒業を延期しました。

そして明日は卒業式。ゼミの集合写真を撮るので集まらなくてはいけないのと、今年はコロナでなかなか会えなかった友達に会いたいので、卒業はしないけど、行きます。

みんなと袴を着て写真を撮る機会もなかなかないので、とりあえず袴だけ着て行ってもよかったけど、卒業しないのに形だけ取り繕うのが、自分にも周りにも偽っているような気がしてしまって、袴のレンタルはしませんでした。

でも今日久しぶりに友達と大学に来て、
友達と空き教室でおしゃべりしたり、教室の独特な香りとか、夕日が差し込む廊下とか、エスカレーターの音とか、転びやすい階段とか、列の長い教室の机とか、
コロナ禍になる前は毎日のように見てきた景色を見て、体感してきたことを久しぶりにして、

この階段で友達とカレーメシの美味しさについて語ったなとか、
遅刻して長い机の真ん中しか空いてなくて、座ってる人を立たせて、謝りながら席に座ったなとか、
パソコン充電するため、コンセントの場所探して机の下潜ったなとか、
見える景色、感じること一つ一つに、いろんな出来事やその時を一緒に過ごした大学の友達のことが思い出されて、

その思い出が大したものでも、めちゃくちゃ楽しいって訳でもなかったけど、愛おしく感じて、
やっぱり一緒に卒業したかったな、この大学で同じ場所にいて同じことを経験してきたみんなと一緒に袴着たかったなと思って、少し後悔しました。


今日の帰り道、日が落ちて暗くなった大学内を、いつかの時と同じような肌寒さの中、いつかの時と同じような風に吹かれて、いつかの時と同じ友達と歩いていて、

でも違うのが、あの時はそのままいつもの居酒屋に行って、唐揚げのバカ盛りを頼んで、その後カラオケでオールしに行ったけど、
今日は、友達が次の日着付けで朝早いから、飲みもできないし、早めに帰らないといけない。

そして明日には卒業式がある。

前と変わらない景色のはずなのに、見えないけれどいろんなことが大きく変わっていて、もうあの頃に戻れないと思うと切なくて、寂しくて、泣きそうになりました。

そしてそんなことを話しながら歩いた今日も、いつか思い出したときに懐かしく切なく感じるのかなと思いました。
そうなるといいな。

みんなと一緒に卒業できなかったことはいますごく悲しいけど、自分がした選択を信じて、いつかこの選択をしてよかったと思えるようにありたい。
だから頑張ろうと思います。

そして自分の卒業式には友達呼んで自分のために祝ってもらおう。
だから明日は友達のために、友達の卒業を祝っていきます。

おめでとう!!!


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