BLおたくのくせにBLが好きなのかあやしい

BLは好きです。

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数珠です。前提としてわたしはBLをよく読むし描く(書く)二次おたくの人です。商業BLもたまに買います。BL読みの人にわりとウケのいい漫画を描いている自覚もあります。

タイトルについて、端的に言うとBLのイデアを守るつもりがないのです。
「AくんとBくんに付き合って、性行為もして、いつまでも幸せに暮らしてほしい！」という恒久的な幸せ(意地悪な言い方をすると、おとぎ話)への祈りや、女性を排除して男性同士の聖域を作ることの必然性みたいなものを極端に軽視する傾向があります。こういう人もいるんだなぁと思って読んでください。

さて、版権でよく見る
AくんはBくんと相棒ポジションで恋愛的にはCちゃんが好き、でも某支部ではBAもしくはABが大人気！
というアレ。

わたしも例に漏れずBAやらABやらだったりするのですが、譲れないのがひとつ。

Cちゃんを蔑ろにするのが、許せない……！

そう、個人的な「萌え」の琴線に引っ掛からなかっただけでAくん→Cちゃんは、“““在る”””のだから……！
二次創作で雑に「Aくんにはもっといい人がいるよ……」みたいなこと言って体よくA→Cが処理されるのが、許せない……！
実際に好きな女の子そっちのけで盛り上がる男二人というのはフィクションでも現実でもけっこうある関係だと思う。しかし、女の子との関係を「男二人が尊い」ことの前座として使うのは、とんでもなく女の子に失礼じゃないかというのがわたしの主張です。
なお、そういう失礼な男の子に「う〜ん失礼なとこあるよね〜♡(原作準拠)」と萌えていることもあるのがオタク(一人称)の難儀なところです。

オタク(一人称)がさらに難儀なのは、BL=悲恋萌え……いわゆる「バウムクーヘンエンド」萌えでもないというところです。
バウムクーヘンエンドとは、片思いの相手が自分じゃない誰かと結婚してしまい、幸せそうな二人を思い出しながら一人引き出物のバウムクーヘンをかじる……というシチュエーションのこと。いや、頑張れ！！！！！！！

頑張れよ！！！！！！！

おまえの魅力はそれまでか！！？？？？？？

「幸薄いところが魅力だからバウムクーヘンエンドが映える！」というキャラクターには正直心当たりがあります。しかし特にバウムクーヘンそのものに萌えてるわけではなく……

バウムクーヘンって、口の中がボソボソするし……

ともかく、相手との結婚を望んでいるなら頑張れよ！！となるし、望んでいないならそれでいいのです。なるようになれ。人生のイベントごとや約束ごとに面白いほど無関心なのが伝わりますね。
結婚しなくてもいいし、なんなら恋愛しなくても良くて、ともだちじゃないことすらあって、ずっと二人一緒ではないかもしれない、でもそんな二人の関係にメチャクチャ萌えている。

わたしはおそらく、
「いろいろ関係があって、その一つとしての同性の関係に“““萌え”””があって、それはラブであったりなかったりする」
ことに…………「良さ」を覚えています。
現実の社会問題としてある「同性愛は社会的に保障され、もっとありふれたものとなるべき」問題とは関係なく。(絡めたら変なこと言いそうだからここではノーコメント)

ここまでそんなに好きじゃないものの話ばかりしているため、ひとつ好きなシチュエーションの話をして〆ます。

AくんとBくんは非常に気の合うダチあるいは長い付き合いの腐れ縁なのですが、Aくんには好きな女子Cちゃんがいます。そしてBくんはAくんの恋路を応援する一方で、一緒につるむ時間が減ることや横並びの関係に変化が生じることをどこか恐れているのです。

Bくんは何かと「うまくいってんの？」「ヤッた？」と茶々を入れたり発破をかけたりしてきます。
Aくんは「お前には関係ないだろ！」と言いつつ、Bくんを信頼しているので何かあったら逐一Bくんに報告します。
Bくんはそんな世話の焼けるAくんの世話を焼くのが楽しくてしょうがないし、Aくんが「こんなカッコ悪いところCちゃんに見せられるわけないだろッ！」と言ってカッコ悪いところを見せてくれることが嬉しくてしょうがないのです。

カッコ悪いAくんをCちゃんは知らない(これから知るかもしれないが)、Aくんの好きな子への態度をBくんは知らない。

でも二人ともそれぞれAくんの異なる面が大好き。

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ご清聴ありがとうございました。

なお　こんなことを言っていますがAくん×Bくんのラブラブ二次創作やエッチな二次創作も全然見ます
しょうがねぇんだ　おたくってやつは……