見出し画像

東日本大震災が東北3県の人口動態に与えた影響を静かに見つめる3動画

2011年3月11日の東日本大震災から9年。

出生と死亡に基づく自然増減、転入と転出に基づく社会増減。東日本大震災が岩手県・宮城県・福島県のこれら人口動態に及ぼした影響を短い動画にしました。

なおデータの出所として利用した「住民基本台帳に基づく人口、人口動態及び世帯数調査」では、2012(平成24)年以前の人口動態を3月を期末とする年度で集計していました。

そのため、2011年3月に発生した東北地方太平洋沖地震の影響が2010年(4月~翌年3月)の集計期間中から生じています。

また当該期間には非常に大きな変動が生じたため、縦(自然増減)・横(社会増減)ともに対数目盛により全体像を表示しています。

岩手県

200310_03岩手県_市区_tw

自然減少(死亡超過)、社会減少(転出超過)に関して最も大きな変動があった上閉伊郡は「大槌町」を含む郡です。

また「陸前高田市」も大きな変動があり、これらの街の名前は当時ニュースでよく耳にしたように記憶しています。

「奇跡の一本松」も陸前高田市の気仙町にあります。


宮城県

200310_04宮城県_市区_tw

最も大きな影響を受けた牡鹿郡は「女川町」を含む郡です。また本吉郡は「南三陸町」を含みます。両者ともに、自然・社会原因の大きな人口変動があったことがわかります。

その影響は今なお続く転出超過として統計的に記録されています。


福島県

200311_07福島県_市区_tw

最も大きな影響を受けた「南相馬市」および、「浪江町」を含む双葉郡。

そして福島第一原子力発電所の所在地でもある「大熊町」、「双葉町」もまた双葉郡に含まれています。

岩手県、宮城県内においては特定の地域で大きな自然減と大きな社会減がともに生じていましたが、福島県においては特に社会減(転出超過)が際立っています。


おわりに

岩手、宮城、福島の各県の人口動態推移を確認しました。人口実数や単純な人口増減だけでは見えてこない人口動態に着目すれば、地域の特性を深く理解できるかもしれません。

お気づきのことがあればコメントをお願いします。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?