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メトロノームとの付き合い方

以前にこちらの記事を書きましたが

抽象的過ぎてよくわからん、、
という方もいらっしゃるかなと思い

「メトロノームとの付き合い方」と題して
テンポ感について
わたしなりの考えとアイデアを
綴ってみることにしました📝

感覚を合わせる


テンポを一定に保って演奏するために
メトロノームを使って練習している人は多い
と思いますが

メトロノームの刻むテンポ(拍)に
音を合わせよう(リズムをはめよう)と
していませんか?

それだとただの的当てゲームになってしまい
どんなに練習したところで
テンポ感を定着させることはできません


そうではなく
メトロノームの刻むテンポと
自分がカウントしている
テンポの感覚を合わせることで

結果的に
「メトロノームのテンポに
音(リズム)が合っている」
という状態が望ましいと思っています


そもそも
"テンポの感覚(テンポ感)"って
何のことを指すのでしょう?

テンポ感とは


ここでは
拍と拍の間の時間的距離を等しく測る感覚
と定義します

こちらでもテンポの話を書いています↓


さて
ジャンケンができる人は
テンポ感がある人です!

???

かもしれませんが(笑)
ジャンケンを例にテンポ感を解説してみます

「ジャン、ケン、ポン」の間に
何が起こっているかというと

「ジャンケン」と言った瞬間に
"ジャン"から"ケン"に至るまでの
時間的距離を瞬時に計測・把握して

それと同じ時間をカウントして
"ポン"で手を出している
のです(下図参照)

ジャンケンとテンポの関係

"ジャン"と"ケン"は
"ポン"を合わせるための予備拍で

重たい物を誰かと持ち上げる時の「せーのっ」
合奏を始める時の「サン、ハイ」
と同じ役割を担っているのです💡

普段みなさんが無意識にやっている行為は
実はテンポ感がないと成立しません🫢

さらに言うと
同じテンポ感を共有していないと成立しません


「ジャンケンができる人は
テンポ感がある人です」
の意味をお分かりいただけたでしょうか☺️

この無意識のテンポ感を
より複雑な演奏にも応用&保持するために
メトロノームを使って練習するのですね♪

メトロノームさん


メトロノームをただの機械と見なすのではなく

テンポを一定に刻み続けることに関しては
超プロフェッショナルな
信頼できるアンサンブル・メンバーとして
あなたの仲間に迎え入れてあげてください

メトロノームさんほど
テンポを正確に刻める人はいないでしょう🥇

生身の人間と違って
こちらに合わせる能力は
持ち合わせていないので(笑)
確固たるテンポ感を共有することができますね

こんな風に捉えてみると
メトロノームさんが
最高の練習パートナーに思えてきませんか💓

オススメのメトロノーム


なんと言っても
振り子式のメトロノームです!

振り子式は
拍と拍の間の時間的距離を可視化
してくれるからです

振り子式のメトロノーム

振り子式はとてもデリケートなので
水平の場所におかないと
その正確さを発揮できません⚠️

置き場所や取り扱いには
細心の注意を払ってください🤲
少しでも狂っているものは使用を控えて
修理するか買い替えるかしてください

最近はスマホのアプリでも
振り子式のものがありますので
気軽に持ち歩くことも可能です

スマホアプリの振り子式メトロノーム

電子の音だけ鳴るタイプのものは
時間的距離間隔が掴みにくいので
ある程度テンポ感が身についている
上級者向けだと思っています

テンポ感を身につけるためのアイデア


リトミックもとてもオススメです!
全身でテンポ(時間的距離間隔)を
感じることができるからです

言語を習得する前の幼い子どもでも
身体で覚えることができます👍

そして実際の演奏は
頭ではなく身体を使って演奏しますから
テンポ感は身体で覚えるのが1番ですね☝️

ですので
通学・通勤やお散歩する時などに
テンポを意識して歩いてみてください🐾
(下図参照)

歩行とテンポの関係

今取り組んでいる曲のテンポで
その時聴いている曲のテンポに合わせて
隣を歩く家族や友人の歩調に合わせて
歩いてみるのもいいですね

日常の当たり前の行動も
工夫次第で音楽の練習になります💡


音楽は特別なものではなく
生活の延長線上にあるというか
生活の中に根ざしているものだと思うので

ちょっと視点を変えたり意識して見てみると
音楽の要素はそこかしこに溢れています🎶

ここに挙げたのはほんの一例でしかないですが
よかったらぜひ❣️
お試しあれ😊


Jummi

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