『先生、私の隣に座っていただけませんか？』を観て不倫しよう！という気にはならない※ネタバレあり

『先生、私の隣に座っていただけませんか？』という不倫映画を観てきた。

登場人物が5人（＋1人）しかいないが、面白い映画だった。映画はただ金をかければ良いのではなく、役者の演技力が大事であることがよくわかる。

教習所から帰る車のシーンとか、何とも言えない気まずい雰囲気が表現されていた。あんな気まずい雰囲気、私には耐えられないかもしれない。

どうでもいいが、奈緒さん（千佳役）が大学の部活の先輩にそっくりで、奈緒さんが出てくる度に先輩を思い出してしまった。ちなみに、奈緒さんよりは黒木華さんの方が好みである。俊夫め、贅沢しやがって。

ラストシーンは何となく予想がついてしまった。不倫映画で「不倫したけど許して仲良くなってハッピーエンド」みたいに、不倫を容認するような結末にはならないだろうが、少々ありきたりな気もした。二人で漫画を描くシーンがあったので、「夫婦の関係性は冷え切っているけど、漫画を描く上では良きビジネスパートナー」みたいな関係性に落ち着く結末になるのかと一瞬思ったが、結局佐和子は新谷先生を選んだ。個人的には佐和子が描いた漫画が実は本当にフィクションだった、という展開の方が面白い気がするが、まあ別に面白かったのでどうでもいい。

個人的に気になるのは、佐和子の母親がどのタイミングで佐和子の復讐の全貌を知ったか、ということだ。俊夫の不倫には、千佳が泊まりに来たタイミングで勘づいたと思われるシーンがあった。では、佐和子の企みはどこで知ったのか？3日間も家出するタイミングで、心配をかけないように母親にはしばらく家に戻らないことをコッソリ告げているようにも思えるが、案外新谷先生が家に来たタイミングで全てを察したのだろうか。どうでもいい所が気になるのが私の性分だ。

久しぶりに映画を観たが、やはり映画は面白い。もっと映画に対するアンテナを張って、面白い映画を観る頻度を増やしたい。

ちなみに、次に観に行く映画は決まっている。『映画 すみっコぐらし 青い月夜のまほうのコ』だ。