三行読書感想文
三行日記ならぬ、三行感想文。
本を読むのは好きなんだけど、感想書くのってすごく苦手。
「ばにらさま」山本文緒
短編集。毎日noteを書いている身からすると、「20×20」の主人公は、ちょっと人ごとだと思えず、うっすら怖いような気持ちになった。
私もいつか、幸も不幸も書くためのネタとしか思えなくなる時がくるだろうか。
初恋の嵐というバンドの、「悲しみをコインに変えて生きていく」というフレーズが、ふと頭をよぎりました。
「るん(笑)」酉島伝法
科学的なことよりも、いわゆる民間療法みたいなものが良しとされている世界の話。
熱が出て解熱剤を飲もうとすると、「免疫力の気持ちを考えろ!」と怒鳴られ、薬の代わりに、龍のウロコ入りの聖なる水を飲む。
読んでいると、頭がぐらぐらしてくる。私の中の常識と、小説の中の世界の常識が違いすぎて読み進めるのに時間がかかる。
だけど、物事なんて、どの立場から見るかで常識とか正解みたいなのって、全然違うと思うの。
薬を信じてる人からしたら、民間療法なんてインチキだって思うし、民間療法を信じてる人からしたら、医者のいいなりになってバカみたいね、ってなるでしょ。
悲しいけど、歩み寄りようがないっていうか、完全に理解し合えないような事だってあるしね。
私だって、この小説の世界で暮らしていたら、薬なんか飲まずに、龍のウロコの神聖な水をありがたがって飲んでいたかもしれないし。
理解不能だけど、それも含めて面白いなあ、と思います。
三行とかいいつつ、結構書いちゃった。
長く書こうとすると腰が重いけど、一言でいいやって思うと意外と書けるものだね。
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