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ゴーストライターに気づいてよ

ドラマ、「ナイルパーチの女子会」を観てたんです。原作は、柚木麻子さん。

原作も昔読んだんだけど、ドラマも、むちゃくちゃ怖い。
ホラーじゃなくて、人間こえーって感じ。

栄利子と翔子という二人の女性が主人公。
栄利子は、いい企業に勤めるキャリアウーマン。
翔子は、専業主婦で、「おひょうのダメ奥さん日記」というブログを書いてるの。
このブログが人気で、書籍化の話もでている。

栄利子は、ブログのファンで、二人は偶然出会って友だちになるんです。
でも、ここから歯車が狂っていくんですよねえ。

でね、ドラマの中盤で、翔子(おひょうさん)が、栄利子に脅されて、ブログを乗っ取られるんです。

「わたしはあなたのブログの一番のファンなんだから、あなたの文体とか雰囲気で書けるはずよ」とか言って、栄利子が、自分の書いた記事を載せろって言ってくるんですよ。

仮にもnoteでちまちま書いてる身としては、栄利子、何してくれとんねん!!と、エセ関西弁でブチ切れたくなったんですけど。

だってねー、自分の大事な場所ですよ。
いくら、家族や友だちでも、ちょっと許せなくないですか?

でも、翔子は精神的に追い詰められていたので、栄利子の要求を飲むんですよ。

でもね、誰も翔子が書いたんじゃない、って気がつかないの。
「更新待ってました」「お元気そうでよかったです」って、コメントまでついちゃって。

もともと、翔子のブログって、ぐーたら主婦の日記ってかんじだったんですよね。
だらっとゆるいのが魅力というか。

でも、栄利子が書くと、栄利子と翔子の仲良しアピールみたいな文章になるわけね。

全然ちがうじゃないですか。
でも、一週間くらい、誰も気がつかないの。

わたし、そのシーンみてたら、なんか辛くなってきちゃってさ。

書いてる人は、なんとなくわかってくれるかもしれないけど、このページって、まあ分身みたいなもんじゃないですか。

それなのに、中身が入れ替わっても、誰も気がつかないなんて、「誰でもいい」って言われたのと同じようなものじゃん、って思って。

でも、案外そんなもんなのかなあ。

ある日、わたしのこのアカウントを使って、夫がゴーストライターしたとしても、みんな特に違和感なく受け入れてしまったりするんだろうか。

わたしだって、ちょっと書き方変えたのかな、って思うくらいで、気がつかない可能性あるしな。

それでも、やっぱり誰にも気づかれないのは悲しいよねえ。

今後、わたしがいきなり競馬の勝ち馬予想などを投稿するようになったら、夫によるゴーストライターかもしれません。

と、今のうちに予防線を張っておきます。

それでは、また。








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