【ユンゲ・フライハイト紙】アンケート調査: ドイツ人はナチスの過去の「終止符」を望んでいる

2020年4月28日

ハンブルク発: あるアンケート調査によると、ドイツ人の多数が、国家社会主義という過去を終わったものと見なすことに、賛成をしているようである。被質問者の53%が、ナチスの過去に「終止符」が打たれるべきであるという主張に、「完全に賛成」か「どちらかといえば賛成」と答えている、ツァイト紙の委託を受けた世論調査機関であるPolicy Mattersのアンケートは、こう明らかにしている。

それに対して、「どちらかといえば反対」は29%、「全く反対」は18%であった。さらには、このアンケート調査によれば、ドイツ人には「ほかの国と同じように、もはや国家社会主義や独裁や戦争や反税に対する責任はない」、という意見が過半数であった。58%の人々がこの主張に「完全に賛成」ないし「どちらかと言えば賛成」であり、42%が反対の意見であった。

それでもなお、ドイツ人の大多数(77%)は、「国家社会主義とホロコーストお歴史を忘れないように配慮する」のはドイツ人の義務である、ということを要求していた。同時に「最近の情勢の展開に鑑みて国家社会主義の歴史と向き合うことは、これまでと変わらず重要である」という主張に対しては、77%が認めていた。また被質問者のうちの53%は、「戦争を引き起こし、ユダヤ人を殺害した、何人かの犯罪人たちが存在しただけである」という主張に、53%が賛意を表明していた。

ドイツのための選択肢の潜在的支持者における多様な意見

この調査によれば、さまざまな政党支持者において、はっきりとした相違が存在している。連邦議会選挙においてドイツの選択肢へと投票するであろう被質問者たちの82%は、ドイツ人はナチスの歴史のせいで特定の主題について、もはやオープンに議論ができない、という主張を支持していた。潜在的な緑の党の支持者においては、過半数以上(60%)が反対の意見であった。

同時に、質問されたドイツのための選択肢の支持者の過半数が、「ナチス時代はあまりに一面的かつ否定的に描写されている——そこにはポジティブな側面があった」と見なしていた。そのような主張に、58%が「完全に賛成」か「どちらかといえば賛成」であった。アンケート調査によれば、支持政党なしの人々も含めて、他のすべての政党の支持者においては、結果はまったく違ったものであった。

また、国家社会主義の12年間は、長いドイツ史に照らしあわせると重要な位置価を占めている、という主張においても、ドイツのための選択肢の支持者は、他の政党の支持者と異なっていた。全体として、被質問者の過半数(57%)は、この命題を拒絶していた。それに対して、潜在的なドイツのための選択肢への投票者にあっては、ほぼ大半の人(81%)が、賛成と答えていた。

https://jungefreiheit.de/kultur/gesellschaft/2020/deutsche-wuenschen-sich-schlussstrich-unter-ns-vergangenheit/


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