初めまして。婚活の実体験、お話します。

 初めまして、今回初投稿になりますもるぴーと申します。

 私事ではありますが、去年8月から結婚相談所に通い、婚活を行っていました。周囲の方からその時の経験談について執筆してみてはどうかとのお声がありましたので、今回の記事を執筆・投稿するに至りました。

 婚活ってどんなことにするの?内容は?成果は?など気になる方はお読み頂ければ幸いです。

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■ プロフィール

 婚活において自分のプロフィールは最も重要なものの一つです。婚活はこれが無いと全く話しが進みません。読者の方々にこの記事をより楽しんで頂く意味も込めて、本項で私の自己紹介をさせて頂きます。

  ✔︎ 年齢:29歳 

  ✔︎ 身長:172cm

  ✔︎ 外見:アイコン参照

  ✔︎ 学歴:国公立大卒

  ✔︎ 年収:500〜700万円

  ✔︎ 職業:メーカー勤務

  ✔︎ 趣味:音楽鑑賞、アニメ鑑賞、DJ

  ✔︎ お酒:ときどき飲む

  ✔︎ タバコ:吸う(今は減煙中)

 皆さん、上記のプロフィールを見てどう感じたでしょうか。「まぁ普通かな」、「結構優良物件じゃね」、「こんなんじゃ全然ダメだな」など抱く感想は人それぞれかと思います。以降では、このようなプロフィールの私が婚活の結果、どのような結末を辿ったのか順を追ってお話したいと思います。

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■ きっかけ

 アラサーになると、大学で付き合い始めた友人は結婚したり、早く結婚した同級生は子供を授かったりと嫌でも結婚を意識させられるものです。半年前の時点で既にアラサーだった私も例外ではなく、ご祝儀で3万円が飛んでいく度に友人の門出を嬉しく思うと同時に小さなため息を吐いていました。

 去年の私は彼女無し、できる気配も無しという状況で、彼女を作ることをほぼ諦めていました。3年程前に街コンで知り合った女性と付き合ったもののしばらくしてフラれ、彼女を作ろうと再び街コンに参加したものの、特に収穫は無し。そのまま彼女作りはフェードアウトし、現状に至るといった次第でした。

 そんな折り、会社の先輩から勧められたのが結婚相談所を使った婚活でした。正直、彼女を作ること自体にさほどモチベーションがあった訳ではなかったのですが、周りの人達に結婚相談所に通っている方がいなかったということもあり、社会見学、ネタ作りの目的で婚活を始めることにしました。

追記:結婚相談所から聞いた話だと、20代から婚活をする人は珍しいとのことでした。

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■ 婚活の流れ

 婚活を始めることを決心した私は早速、ウェブで今住んでいる場所から近い結婚相談所を検索しました。ヒットした相談所を適当に開き、内容を見て印象に残ったのが相談料の額でした。他の相談所の金額も見てみたのですがなんと、「初回費用で5~10万円必要」で、「1万円程度の月額料金」に加えて「成婚時に5〜20万円支払わないといけない」のです。とても安いとは言い難い金額で、成婚時の支払いには違和感を覚える方もいるかもしれません。

 上記の情報を知り、相談所訪問前から婚活のモチベーションがかなり落ちましたが、気を取り直し、検索一覧の上位に表示された結婚相談所に訪問し、説明を受けることにしました。

 訪れた相談所で説明を受けたところ、結婚活動は、次の流れで行われることが分かりました。

 プロフィールシートを作成

 → 婚活サイトにプロフィールを登録

 →  お見合い申込み

 → 申し込みが承諾されればお見合い実施

 → お見合い後、お互い交際希望なら交際開始

 → 交際後、うまくいけば成婚

 同じように思った方もいるかと思いますが、活動内容は大体出会い系サイトと同じです。その活動の中で結婚相談所からのサポートがあるかないかだけの違いです。因みにサポートの内容は、「プロフィールシートの作成、または内容改善の補助」、「お見合い相手の紹介」がメインとのことでした。

 また、結婚相談所に入会後に初めて登録する婚活サイトはどの相談所に通うことになっても同じようでした。「お見合い相手の紹介」については相談所の実力によって充実度が変わりますが、それ以外についてはどの相談所に通おうがサービス内容に大した違いは無いように思われました。

 以上の情報を聞いた時点で、結婚相談所に通うメリットはあまり無いと感じました。しかし、「結婚相談所に通う際に発生する料金は男性も女性も同じで、女性側の婚活の本気度は出会い系アプリよりも高い」との説明があったこと、そして半ばで後戻りはできないという気持ちから、結局訪問した相談所にお世話になることになりました。

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■ 入会手続き

 婚活を始めるために相談所に入会する必要がありますが、その際に求められる必要書類の収集が地味に面倒です。必要な書類は以下の通りですが、これらの書類の内3つが公的書類で、日勤のサラリーマンにとっては地味に収集のハードルが高いです。私は、全ての書類を集めるのに2週間程を要しました。

  ✔︎ 入会申込用紙

  ✔︎ 源泉徴収票

  ✔︎ 卒業証明書

  ✔︎ 住民票(公的書類)

  ✔︎ 戸籍謄本(公的書類)

  ✔︎ 独身証明書(公的書類)

 因みに「独身証明書」は立派な公的書類で、役所で発行することができます。意外とこの書類の存在を知らない方は多いんじゃ無いでしょうか。書類内容はとてもシンプルで、発行者名と発行者が独身であることが記載されているだけです。ただ、これが無いと相談所には自分が本当に独身であることを信じてもらえません。

 結婚相談所を使った婚活を始めようと考えている方は、余裕がある間に必要書類を事前に集め始めても良いでしょう。

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■ 入会

 前項で紹介した書類を結婚相談所に提出した後は、契約内容を確認し、内容に合意すれば晴れて結婚相談所に入会となります。入会後、最初に取り掛かるのが「プロフィールの作成」ですが、これがまた苦労を要する作業となりました。

 婚活のプロフィールは「プロフィール写真」、「自己紹介文」、「相談所からの紹介文」の三つで構成されます。後ろの二つに関しては、相談所が私から聞き出した情報を元に書き出して頂けるのですが、プロフィール写真は違います。撮影スタジオについては相談所から紹介されますが、それ以降は、被写体の自身がスタジオに赴き、スタジオスタッフと協力しながら、婚活女性に良い印象を与える写真を撮らないといけません。

 自分の外見に自信が無く、写真を撮られることに慣れていない私にとって宣材写真の撮影は婚活の中でトップクラスに辛かったイベントでした。読者の方にも私と同じ感覚を持っている方がいるかと思いますが、婚活を始めるにあたってプロフィール写真の撮影は、必ず乗り越えなければいけないイベントなのです。

 何とか写真撮影を終えた私は写真のデータを相談所に渡し、写真と相談所が書き起こしたプロフィール文章を婚活サイトにアップしたところでようやく婚活がスタートすることとなりました。

追記:婚活写真を撮る際の服装はスーツが基本です。ビジネスカジュアルでも問題は無いですが、スーツで撮る方が大多数のようです。

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■ 入会開始〜中盤

 スタートにあたって最初に相談所から「10人以上申し込んでください。返信はまたなくていいです。」と言われました。相談所の説明によると、経験的に婚活サイトで10人にお見合いを申込んだ場合、1〜2人とお見合いが成立するそうです。例えば、一気に30人に申し込んだ場合、3〜6人とお見合いすることになりますが、この程度の人数であればスケジュールの調整で全員とお見合いができます。そのため、相手の返事を待たずに10人以上申し込んでも大きな問題にはならないのです。

 上記の相談所からの助言を基に、私は早速、30人程度にお見合いを申込みました。結果から言いますと、お見合いが成立した方は0人でした。その後も何十人かに申し込みましたが、お見合いが成立することはありませんでした。また、当然お見合いの申し込みは女性側からも可能ではあるのですが、女性からのお見合いの申し込みも全くありませんでした。この結果に関してはかなり気落ちしました。顔が決して良いとは言えないにしろ、年収は同年代の中では高い方だったので、ここまで成果が無いものなのかと落胆しました。

 そのような中、相談所は次の手段として、「お見合い相手の紹介」に着手しました。相談所の方が他の相談所に掛け合って頂いた結果、なんとお見合いをしてくれる女性が見つかったのです。この時は婚活がうまくいってなかったことも相まって、相談所には本当に感謝しかなかったです。この連絡から少し経ってから、お見合いを承諾して頂いた女性から正式に婚活サイトからお見合いの申し込みが来たのでこれを承諾。遂にお見合いを行うことになったのです。

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■ お見合い(準備編)

 お見合いを実施するにあたり、相談所からお見合いの流れやルール・マナーについて説明がありました。説明によるとお見合いは下記のような運びで行われるとのことでした。

 婚活会場で待ち合わせ

 → 二人でお見合い実施

 →終了後、相談所に交際可否を報告

  → 女性側の相談所から報告結果受領

 → 相互で交際希望なら交際スタート

 なお、会場は都内のホテルラウンジで行われることが多く、個室で二人っきりでお見合いというシチュエーションは無いようです。お見合いが決定した当時は、コロナウィルス流行に伴う緊急事態宣言も解け、ある程度外出が自由な時期だったので、その時のお見合いはホテルラウンジで行いましたが、感染予防の観点から、Zoomでオンラインお見合いをする方もいたようです。

 また、お見合いのルール・マナーについては、以下の通りです。

  ✔︎ ドタキャンはしない。(1万円の罰金有)

  ✔︎ お見合いの結果は必ず報告する。

  ✔︎ お見合い時の食事代は男性が払う。

  ✔︎ 当日の服装はスーツ+ネクタイ。

 3つ目の項目については、「何故、男性だけが払わないといけないのか!?不平等じゃないか!」という意見が出るそうで、払うようにして下さいと相談所からは特に釘を刺されました。

 以上のことを踏まえた上でお見合いをして下さいと相談所からお願いされましたが、特に異論も無かったので、首を縦に振り、スーツに腕を通し、お見合いに臨むこととしました。 

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■ お見合い(実践編)

 お見合い当日、待ち合わせ時間の10分程前にお見合い会場に到着。会場は大きなホテルのラウンジ内のカフェで、見渡すと他にもお見合い中と思われる方々が話し込んでいました。今までに経験したことの無い少し独特の雰囲気を感じ取り、少し心に緊張が走りました。

 自分も今からここでお見合いをするのか〜と思っていたところ、お見合い相手の方が到着しました。お互いお見合い相手であることを確認し、挨拶を済ませた後、カフェ内の一席に座り、ケーキと飲み物を頼みました。結婚相談所からは「特にお題とかは無いので、お互い好きなように話してください」と言われていたので、「今日は少し寒いですね〜」という当たり障りの無いの言葉から会話はスタート。相手の方はそこまで会話に乗り気ではないようで、プロフィールの情報を基に仕事の話や趣味の話などで興味がありそうな話題を探ったもののどれもいまいちな反応でした。

 暖簾に腕を押し続けて10分くらい経った頃にケーキと飲み物が到着。話が弾まなさ過ぎて全く美味しそうに見えませんでした。このような状況が食事中も続きましたが、お互いの婚活状況に関しては興味があることが分かったので、その話題で何とか場を繋ぎ止めることにしました。今にも興味を失いそうな女性の顔を窺いながら、婚活状況の話をメインに30分程話しをしたところでお見合いは終了。会計が終わった後、この後用事があるとのことで女性はそそくさとホテルを後にしました。

 お分かりの通り、全く手応えはありませんでした。何とかお見合いの体裁を取ろうとお互い中身の無い会話を1時間弱続けていただけでした。元々話が得意ではないので上手くいくのだろうかと不安ではありましたが、案の定といった結果でした。自分のコミュニケーションスキルの無さに落胆しながら帰りの電車に乗り、相談所に「話合わず、交際不可」と報告し、初めてのお見合いは終了となりました。

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■ 婚活中盤〜終盤

 初めてのお見合いの後、次のお見合いをするためにも「お見合いが成立した方は0人、申し込みも0人」という状態を改善する必要があるとのことで、相談所と私で対策案を練ることになりました。その結果、「写真が悪い」、「喫煙者」の二点が原因ではないかという結論に至り、写真の取り直しと禁煙に取り組むこととなりました。

 禁煙については、元々私がヘビースモーカーではなかったことが功を奏し、そこまで苦労することはありませんでした。問題は写真の取り直しで、自分がとても苦手なことをもう一度やらないといけないという事実に非常に気持ちが沈みました。ただ、そんな弱音を吐いたところでお見合いが成立する訳では無いので、何とか自分を奮い立たせ、再度、写真撮影に挑むこととしました。

 その結果撮れたのがアイコンの写真となります。新しく撮影した写真は、初めに撮影した写真よりもよく撮れており、多少は現状よりも状況は良くなるだろうと感じました。また、相談所からは「この写真ならマッチング数も上がるだろう」とのコメントを頂きました。

 「より印象の良い写真を撮る」、「禁煙」の二つを達成した私は、心機一転、新しいプロフィールで再度、数十人にお見合いを申し込みました。結果は、マッチング人数0人でした。また、女性側からの申し込みも0人で、写真の再撮影、禁煙は功を奏しませんでした。この結果には流石にショックを隠せず、ここで心は完全に折れました。

 その後、相談所の方がプロフィールの変更(趣味DJの削除、プライベート写真のアップなど)を行いましたが、どれもほぼ効果はありませんでした。寧ろ、私が「自分」のプロフィールが「自分のようで自分ではない誰か」のプロフィールに変わっていくことに恐怖を覚え始め、私のモチベーションという観点からはこの変更は逆効果でした。こんなプロフィールでお見合いを申し込まれても、その女性が本当に自分に興味があって来たものか分かったものじゃないと婚活終盤はお見合い自体に非常に消極的になっていました。

 更にその後、相談所からの紹介で1件、サイトから申し込みで2件お見合いをするチャンスがありましたが、既にお見合いをするモチベーションを失っていた私は、全てのお見合いを断り、そのまま結婚相談所を退会しました。こうして、私の婚活は幕を閉じたのです。

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■ 原因

 婚活が上手くいかなかった理由は「申し込み数が不足していた」ことが一番大きいと感じます。元々婚活を始めた動機が「社会見学」、「ネタ作り」で、私の婚活に対する意識は決して高い訳ではありませんでした。本来、もっと長期間で沢山の申し込みを行わなければならないのに、意識も低く、すぐに心が折れてしまった私は充分な数の申し込みをせず、お見合いまでに至る確率を低くしてしまいました。

 あともう一つが「スペックの割に女性の外見を重視しすぎた」ことです。 婚活中、無い物ねだりが行き過ぎて、外見の良い女性とお見合いしようと躍起になっていた部分がありました。そのような女性は、もっと外見、年収、学歴が高い男性を相手にしており、自分のようなスペックの男性には興味が惹かれなかったのだと思います。

 他にも女性とのコミュニケーション不足などありますが、婚活にもっと真剣に取組み、外見に対するハードルをもっと下げていれば、婚活が上手くいっていたのかもしれません。一方で、そこまでして結婚したいのかと言われるとYesとは言えないことも婚活を挫折した大きな原因の一つだと思います。

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■ 結婚相談所は通った方がいい?

 駄目とは言いませんが、あまりお勧めはしません。

 婚活を半年間やって一番婚活が難しいと感じたのは、女性の男性に対するハードルが思ったよりも高かったことです。今回の婚活の結果を見ると、女性に外見の良さを求めるなら、私よりも外見が良く、少なくとも年収500~700万円以上はないと婚活は上手くいかないようです。出身大学が慶應や早稲田などの有名校であればもう少し有利に婚活を進めることができたのかもしれません。逆に言うと、外見も年収も私と同程度で女性に外見を求めない方は、結婚相談所での婚活にトライしてみてもいいでしょう。

 また、普通の出会い系アプリで友達・恋人を作れた経験がある方は、結婚相手もそこで探した方がコスパがいいです。最近は出会い系アプリで結婚する方が多いですし、馴れ初めが出会い系でも世間的に冷ややかに見られることはそこまでないでしょう。

 一応断りとして、上記はあくまで私の経験上の話であって、年齢がもう少し上、他の結婚相談所に通う、コロナ禍でないなどの違いがあれば婚活の結果もまた違ったものになったかもしれないことにはご留意頂ければと思います。

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■ 最後に

 以上までがこの記事の内容です!長文&拙文で大変申し訳ございませんでした。今、婚活を考えている読者の方々にとって、本記事が少しでもお役に立てれば幸いです。

 半年間婚活をした感想としては、「自分はこんなに女性にモテないのか!」というのが一番です。しかし、じゃモテるようになりたいですか?と聞かれると答えはNoです。私自身今の自分に大まかには満足しており、女性にモテるために無理して自分を変える必要は無いと思っています。加えて私は、自身の出来る最大限の努力で築き上げてきた「今の自分」を他人のために偽ることに酷い嫌悪感を感じてしまうのです。今回の婚活を通して、今の自分が女性にとって魅力が無いのならいっそ結婚を諦め、結婚以外の方法で自分自身の人生を豊かにしていくことに努力する方が有意義だと感じてしまったのです。

 「徹底的に自分らしく生きる。付いて来てくれるなら付いて来てください。」

 これぐらいのスタンスでこれからの人生を生きていこうと思います。婚活はもう懲り懲りです。

 この記事を読んでもなお、「結婚がしたい」、「婚活を通して自分を変えてみたい」という方もいるかもしれません。私は貴方の婚活を止める権利を一編たりとも持っていませんし、寧ろその目標に向かって大きな一歩を踏み出してください。是非、後悔の無いよう精一杯婚活をしてください。貴方は私じゃありません。行動し続ければ貴方を見てくれる女性が見つかるかもしれません。貴方の努力が報われることを切に願っております。

ということで締めとさせて頂きます!ありがとうございました!!!!!

続き

婚活に敗れたのでマンション購入してみました。マンション購入どうするの?と言う方は少し長いですが是非読んでみて下さい。

アラサー独身男性、マンションを買う。https://note.com/p_hibiki/n/n4e82198b38c8


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