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【パーマカルチャーデザイナーvol.38】Kohei Iseki

これはパーマカルチャーデザインコース(以下、PDC)を修了したパーマカルチャーデザイナーたちのリレーコラムです。

※パーマカルチャーとは
"Permaculture is a dance with nature, in which nature leads."
パーマカルチャーとは自然に導かれる自然とのダンスのようなもの。
Bill Mollison

ビル・モリソン

#38 Kohei Iseki

「パミモミ(パーマカルチャーセンター上籾)に10代の研修生が来た」と耳にしてから会うのを楽しみにしていた耕平くん。
斜に構えた人物を想像してしまっていたのだけれど、出会ってみたら周りを明るくする陽気さをもつ人懐こい若者でした。
先日数ヶ月ぶりに会えた彼はこれからのビジョンを力強く、そして緩やかに話してくれた。
研修生から一歩踏み出して自分の道を歩み出したこーへーくんのこれからを楽しみにしています。
PDCおつかれさまのうた大好きです。

Q1.あなたについておしえてください

©︎Kohei Iseki

21歳、獅子座巳年、井関耕平(イセキコウヘイ)です。

千葉県で生まれました。

小中高と、論理破綻した謎ルールと絶対的権力を持った気でいる教師達に違和感を感じながらも、そんなこと考えてる間もないくらい充実した最高の学校生活を送りました。

大学進学にはどうもワクワクを感じず、色々な縁が重なり、高校卒業後は栃木県那須町で【非電化工房】を主宰する発明家の藤村靖之博士のもとに1年間住み込みで弟子入り。お金や組織、エネルギーに依存せず生きるための技術や哲学を学びました。

1年間の修行を終え、さらなるワクワクを求めて2021年【パーマカルチャーセンター上籾】に研修。これまでにマガジンに登場した剛くんだいちゃん、ほかにも最高の仲間たちと一緒に研修生として過ごして、PDCを修了。

いまは福島県大熊町、福島第一原子力発電所(通称イチエフ)のお膝元で農業事業の立ち上げに携わっていて、「食べた人の生命や身体がプラスに発展する機能性を持った農作物」をつくっています。

世界からはチェルノブイリのように見られていて、日本からも危険で不安な場所と思われてるこの地で新たな農村文化を創ろうと日々粛々と汗を流しております!

Q2.パーマカルチャー デザインコースを通して

Permaculture Design Course 2021

「PDCを受けた人のなかからひとりかふたりでも新しい講師が生まれたら僕のやることは完了」

はっきりは覚えていないんだけど、こんなことを講師のフィルが言っていたのが印象に残っている。

PDCを受けて学んだ人たちが、それぞれ自分バージョンで各地でワークショップ等を開催する。そしてそのワークショップを受けた人たちが各地で実践したり伝えたりする。

昨今、ある思想や技術がたくさんの人を通して伝え受け継がれることによって、創始者が考えていた事とはかけ離れたなんだかよくわからないモノになってしまっている現象をよく見かける。

もちろん表裏一体で、素晴らしいモノが薄っぺらいモノになることもあるし、中身のないモノが素晴らしいモノになることもあるけど、この変化をパーマカルチャーという世界は全く恐れていないという印象をもった!

まさにパーマカルチャーが大切にしている"多様性"そのもの。

デザインコースを通して、技術や思想、哲学、歴史が "継承"されていく一部始終を目の当たりにして実際に体験できたことはとても良い経験だった。

Q3.あなたにとってパーマカルチャー って

©︎Yasuto Iseki

「生かすものは生かされる」という自然界の法則をフィールドから読み解く観察力を養うガイドブックであり、この法則を人為的にフィールドに映し出すためのデザイン手法。

いつも無意識にしている呼吸が、裏では植物を生かしている。そして植物の光合成によってボク達は生かされている。

作物を生かそうと、摘果したり剪定したり除草したり管理することで、作物は、ボク達に美味しい食べ物や美しい景色、たくさんのギフトをくれる。

山を生かすために木を間伐すれば、ボク達は暖がとれて、お風呂や調理の燃料を手に入れて、木材まで手に入る。

全ての出来事は「生かすものは生かされる」という自然界の法則に従って起きている。

巷でよく本質と呼ばれているものというか、真理というか、自然界の法則というか、そういったものを自分と統合するくらい理解するには、フィールドを観察し続ける以外に方法はないと思う。

いくらパーマカルチャーの本を熟読しても、原理原則を覚えても、座学を真剣に学んでも、本当の意味で自分の血肉にはならない。

だけどパーマカルチャーには、自然界の法則をフィールドから読み解くためのヒントが無数に隠れている。
パーマカルチャーは人生を豊かに生きるための至高のガイドブックだと思う。

誰かも言ってたけど、たかがガイドブック、されどガイドブック。

パーマカルチャーに出会えたことはおいらにとってこの上ない幸運だ!

Q4.PDCの中で次にバトンをつなぎたい人とその人の印象

ケンケン!

といいワンさんといいケンケンといい、みーんなおいらのアニキだ。
実践者の先輩であり、人生の先輩。
偶然にも同郷で、通っていた高校も超近い、不思議な縁のケンケンにバトンを繋ぎます!! 

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井関耕平
Kohei Iseki
InstagramTwitter @isekichi08
note https://note.com/hodo_hodo
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2022/10/8 寒露

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