【パーマカルチャーデザイナーvol.25】 Phil Cashman
これはパーマカルチャーデザインコース(以下、PDC)を修了したパーマカルチャーデザイナーたちのリレーコラムです。
※パーマカルチャーとは
"Permaculture is a dance with nature, in which nature leads."
パーマカルチャーとは自然に導かれる自然とのダンスのようなもの。
Bill Mollison
ビル・モリソン
#25 Phil Cashiman
フィルと出会ってからもうすぐ丸7年の春。
今、私らしさを大切にできているのは彼の在り方を身近で感じることができたからかもしれない。
私をみつけてくれてありがとう。
美しい世界と人々に出会うことができたことに感謝を込めて。
Q1.あなたについておしえてください
子供の時から物作りに夢中になるときが1番楽しい
砂遊び、ブロック積み、段ボール基地
自分と繋がってる感じが心地よかったんだと思う
大人になっても同じ
作りたいものが頭の中に入る
それをどう作るかを妄想する時間、夢の中
それを形にしてみると、スッキリ
学びと表現のニーズで動いてる
36歳になるまで物をひたすら作り続けてた
10代の頃からテーマは「捨てられたもの」
地球がどんどん汚染されていく
苦しさから湧き出る声を表現した
怒ってた!
それを仕事にするのは難しいから廃材で家具と内装を作った
36歳のとき3つの大きな気づきがあった
①自分の命は自分だけの命じゃない
②人が捨てたものにもう1度命を吹き込もうと思い作ってたものも全部いつか捨てられていく
資源として見ると、物質の形が変わっていってるだけ
物質レベルで物は生き返れる
そのプロセスに関われる
土に目が向く
③環境破壊とか戦争が生み出す苦しみに立ち向かって戦うことからは本当の幸運は生まれない
戦うのではなくて
もっと美しくて
平和で豊かな世界を自ら育てていけばいい!
①はその年に生まれた娘に教えてもらった
②と③はその年受けたPDCの講師のビル・モリソンとの衝撃的な出会いのおかげ
僕は大事なことに気づくまで時間がかかった
だから今
周りにいる若い人たちの意識の高さにすごい希望と尊敬を感じてる
Q2.パーマカルチャー デザインコースを通して
存在にすらきづいてなかった
夢の世界への扉が開いた
扉の向こうに広がる世界がチラッとみえた
向こうに行くと2度と今の自分には戻れないと感じた瞬間
ビルが見えていた自然界のパターンやシステムの話を聞きながら、今まで自分の思考にかかってたシャッターが一気に取り払われた
その日の終わりには
パーマカルチャーの世界に飛び込む以外何も考えられなくなっていた
Q3.あなたにとってパーマカルチャー って
人と地球を繋ぐ新しい伝統
自分が生まれる前に地球を愛していた人々から受け継がれる
全ての生き物を大切にして生きる在りかたへのおさそい
ビルにもこの地球の素晴らしさを伝えてくれた偉大な先生たちが沢山いた
彼も地球と恋に落ち、地球を傷つけないように生きる方法を教えることで地球を守ることに生涯を捧げた
何千年も人々は子孫のためにつなげてきている伝統と一緒
今パーマカルチャーは、母なる大地を大切にしたいと願うグローバルビレッジの新たな伝統だと思う
Q4.PDCの中で次にバトンをつなぎたい人
中野香織ちゃん
12年前に初めてパーマカルチャーのワークショップをやった時にカオルちゃんと出会った。
それから仲間としてワークショップをやる時はカオルちゃんがキッチンでみんなに美味しいご飯を食べさせてくれて、みんながリラックスして自由になれるような心地よい空間を作っていた。
PDCで感じるつながりとか安心感ってきっとカオルちゃんの存在がめちゃくちゃ大きいんだろうな〜
カオルちゃん、ありがとう!
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2022/3/21 春分