【パーマカルチャーデザイナーvol.44】Ayako Ishimoto
これはパーマカルチャーデザインコース(以下、PDC)を修了したパーマカルチャーデザイナーたちのリレーコラムです。
※パーマカルチャーとは
"Permaculture is a dance with nature, in which nature leads."
パーマカルチャーとは自然に導かれる自然とのダンスのようなもの。
Bill Mollison
ビル・モリソン
#44 Ayako Ishimoto
いつも笑顔の印象の綾子ちゃん。
明るい陽のエネルギーの先には野菜愛というか自然への敬意というか…前回の菜美子ちゃんも言っていたようにパンクロックを感じている。
あまり多くを語らず必要なことを着実に続けていく不言実行な人だなと思っていて、今回みたいに自己を文章で表現してもらうことは新たな挑戦なのかもと感じつつ、快く受けとめてくれたことに感謝を込めて。
Q1.あなたについておしえてください
千葉県生まれ。
2019年に家族(夫と息子と)3人で淡路島に移住。
夫のひさし君と幻種農場という屋号を掲げ、野菜たちを育てて暮らしています。
それまで勤めていた有機農業の農場での経験を活かしてスタートしました。
固定種や在来種を中心に農薬・化学肥料不使用で種から育て、種取りを続けています。
固定種や在来種野菜の最大の魅力は、それぞれ個性がしっかりあって香りも強くなによりおいしいところ。
冬のケールは旨味がぎゅっと凝縮されて肉厚なのでグリルにも最適だし、今の紅かぶは厚めに切って生のままパラっと塩だけでサイコーにおいしい。
そーゆーオススメしたい代表選手がたくさんいます。
また、気温や圃場の違いによって、顔色や味に変化が出るのも楽しい。
Q2.パーマカルチャー デザインコースを通して
いろんな人のサポートがあって、やっと見ること感じることができた景色でした。
2019年は移住したばかりで生活も不安定この上なく(笑)、「申し込むのもう一年見送ろうかな。」と思ってたら、ひさし君が背中を押してくれた。
「ずっと行きたかったんでしょ?!行きたい、じゃなくて、行く!んだよ。」って。
持ち物を用意する時に真っ先に思いついたのが畑の土。
新たな土地でスタートした私達が、自分達の暮らす土地の土としっかり向き合うために。
慣れ親しんだ千葉の黒ボクとは違い、粘土質で乾くとガッチガチになる。
講師のカイルが「いろんな場所の土を比べてみよう!」と実験してくれて、嬉しくて胸がいっぱいになりました。
PDCの最終日、この感覚を忘れないでいようと刻んだイメージがあります。
パーマカルチャーのエッセンスは、自分の中に染み込んだ一滴の雫で、この一滴は消える事はなく、意識するもしないも自分次第。
いつか見失いそうになっても、自分の中にある事がわかってれば大丈夫。
Q3.あなたにとってパーマカルチャー って
あきらめきれない事。
THE BLUE HEARTSの歌で、
あきらめきれぬ事があるなら
あきらめきれぬとあきらめる
あきらめきれぬ事があるなら
それはきっといい事だ
って歌詞があるんですよ。
(あーあの曲ね、って人いてくれたらめっちゃ嬉しい!笑)
私にとってパーマカルチャーは、ワクワクするからあきらめきれない、いい事!
パーマカルチャーという言葉に出逢って、ぼんやりと こう在りたいっていうイメージが浮かんだ。
PDCに参加して、より具体的なデザインを形にできるようになってきた。
でも、まだ噛み合ってない感じなんです。
日々の畑作業や出荷に追われがちで、パーマカルチャーの要素をうまく取り入れられていないもどかしさを感じてます。
ガッチリ噛み合わせて、回してみたい。
Q4.PDCの中で次にバトンをつなぎたい人とその人の印象
きょーこネエにつながせてもらいたいです。
ナミコがつないでくれたバトンを、きょーこネエに。っていう流れは、私にとって一番自然で、こんなおもしろい2人と出逢わせてくれたPDCには、感謝しかない!
脳ある鷹は爪を隠す、ってコトバは、きょーこネエのためにあるコトバなんじゃないかな。ってくらい、想像を超えてくる。
驕らず、相手の為に全力を注げる愛の深いお方です。
その反動で時々ダウンしちゃう脆さも、きょーこネエのツッコミどころ。
2023/1/6 小寒