就活したくない人に向けた「初めの一歩」の踏み出し方

就活の軸とか、業界を絞るとか、自己分析とか、そんなこと言われてもよく分からないんじゃ!という就活生のみなさんへ。

こんにちは、桃です。現在22歳。新卒で入社した会社を2ヶ月で退職し、現在はアルバイトとして働いています。

このマガジンでは、そんな傍から見たら崖っぷち人生負け犬の私が就活で失敗したからこそ語れる「あのとき知っておきたかったな」という就活のあれこれについて書きたいと思います。

今回のテーマは「就活したくない人に向けた「初めの一歩」の踏み出し方」

就活の時に、人生の目標を持って職探しができたら素敵ですよね。でも様々な理由から、就活に積極的になれない場合もあると思います。働く意欲が湧かない。夢はあるけれど叶えるためにはお金が必要、そのために就活するから、いまいちどの求人にもピンと来なくて途方に暮れている。(私は後者のタイプでした。)

就活にやる気がないから、セミナーなどに顔を出しても講師の言葉が響かない。既存の就活テクニックが合わないと感じる。

そんな人でも楽しく、そして構えずにできる職探しのアドバイスを2つご紹介します。

1.業種が絞れないなら……

やりたいことが分からないのに、業種を絞れと言われても難しいですよね。そんな時は「住みたい地域」「福利厚生」で選ぶのも一つの手です。

私の場合は京都に住みたかったので、初めはマイナビやリクナビのアプリで「京都 家賃補助・社宅あり」と条件を決めて求人を探していました。

ちなみに京都に住みたかった理由は、歴史が好きだったからです。大学時代に9回も訪れるほどだったのでいっそのこと移住して、お休みの日は史跡巡りをして過ごしたかった。だからまずは場所で選びました。(ESの志望動機に素直にそう書き、通ったこともあります。詳しくはまたいずれ。)

初めの一歩はそれくらい軽い気持ちでいいと思います。なぜなら、仕事は人生の一部だからです。やりたい仕事が見つからないのなら、「こんなライフスタイルを送りたい」という理想から固めていくのもアリなのではないでしょうか。理想通りにいくとは限りませんが、動いてみないと始まりません。もちろん、住みたい地域のことを調べる、実際に足を運んでみる、一人暮らしになる場合は引っ越し代や生活費のシミュレーションをするなど、現実的な対応も忘れずに。

このような条件の絞り方だと、膨大な数の求人が出てくると思います。「京都 家賃補助・社宅あり」の検索結果は、たしか500件くらい。全てに目を通しました。気になる求人には「いいね」をしておきましょう!(詳しくは「2.今後の人生にも役立つ「自分の軸」の見つけ方」をお読みください)

憧れの場所でいきいきと働いている自分を想像したら、何だかワクワクしてきませんか。それが職探しのモチベーションになります。やる気が出てきたところで、次のステップに進みましょう!

2. 今後の人生にも役立つ「自分の軸」の見つけ方

就活にいまいちやる気が出ないのに「就活の軸」なんて言われたって、まともに考えようとは思いませんよね。そもそも就活なんてしたくないのに、そんなのありませんと言いたくなります。

難しく考えなくても大丈夫。要は「自分の棚卸し」をすればいいのです。つまり、自分をよく知るということ。これは就活に限らず、今後の人生でも役に立ちます。やり方は簡単。

①自分の好きなことをノートに書きだす
何でもいいです。犬か猫なら犬派、ゲームが好き、寝っ転がるのが好き、お気に入りのドラマはこれ、などなど……これは職探しに使えないな、と思う物であっても書き出してください。書くことがなくなったら、部屋を見渡すとヒントが浮かびます。どうしてそれ(部屋にある物)を買ったんですか?少なからず、気に入ったポイントがあったはずです。
最低30個、ノートまるまる1ページを埋め尽くせたらパーフェクト!

②リストに上がった物の共通点を探す
分かりやすいように、私のリストを例にして進めていきますね。私のリストには、日本史を学ぶこと、アメリカインディアンやカウボーイのモチーフ、史跡巡り、寺社仏閣、アンティークの家具、ハリウッド黄金期の映画などが上がり「古いものが好き」ということが分かりました。そこから「長年受け継がれてきたものを大切にしたい」という軸が導き出されます。

この軸をもとにして企業を探すと、例えば

・革製品を扱うメーカー(革製品はファストファッションのようにポンポン買い換えるものではなく、使えば使うほど味が出てくる)
・着物やお香など、長い歴史のあるものを扱うお店
・古い歴史のある旅館
・伝統を大切にしている企業

などと、業種は違くてもたくさんの選択肢が出てきます。
業種で絞る必要などありません。このように、自分なりの軸を作ってしまえばいいのです。

もし共通点が見つからない場合は、好きなものをもう少し掘り下げてみます。そのゲームのどんなところに夢中になりますか?そのカフェの、どのようなところがお気に入りなのでしょうか。時間がかかって面倒かもしれませんが、必ずあなたの価値観が見つかります。世の中にはたくさんの物が溢れている中、それを気に入ったということは何か理由があるのです。理由なんてなんとなくだよ、と思っても、丁寧に紐解いていけば有象無象の「好きなこと」が織りなす「あなただけの価値観」にたどり着くはずです。

このやり方で、「1.業種が絞れないなら……」で作成したいいねリストを見返してみるのもオススメです。惹かれた企業の業種がバラバラでも、何かしらの共通点が見つかるでしょう。それがあなたの「軸」です。そしてこの一連の流れにトライしてくれたあなたは、就活でよく言われる「自己分析」に手を付けたことになります!えらい!

まとめ

以上の2つを実践することで、途方に暮れていた就職活動に少しでも光が差してきたなら幸いです。

学生時代、就活なんてあほくさいと思っていました。みんなで同じ服を着て、白々しい志望動機を口にするなんて馬鹿らしいと。自分にはやりたいことがあって、そのための資金を作るために働かなきゃいけないだけなのに、どうしてこんな事をしなくてはならないのかと。

ですが今、失敗したとはいえ就活をして一度は社会に出てみて感じることは、就活とは自分を見つけるための手段だということ。自分を知るためのいい機会です。自分のことがよく分かれば、これから人生に起こる出来事においてベストな選択をする助けになるのではないでしょうか。私を含め、多くの人はこれまでに自分の棚卸しなどしたことがないと思います。だから、練習!練習だと思ってやってみましょう。自分を知る技術を身につけることは、あなたにとって大きな財産になりますから。決して無駄ではありません。

最後までお読みいただき、ありがとうございました!

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