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プレパパ日記_電車で妊娠中の妻が倒れたら…

休日につわり中の妻と外出した。
その時の対応について、学びが多かったため、備忘録として残したい。
もちろん、「つわり中に外出するなよ!」と思う方もいるかもしれないが、当日朝の妻も調子がよく、今日は外出できるかも!」と体調を考慮しながら、外出したということを理解いただきたい。
また、日常生活のすべてがデジタルで解決できるわけではないため、つわりだからといって、オンラインで対応可能なことも限られていることも申し伝えておく。

外出しなければならなかった背景

  • 妻の親からは「結婚式はするものです!」と言われ、少人数で結婚式を計画していた。

  • 式場選びやプランナーとのミーティングはオンラインで対応中

  • しかし、マタニティウェディングのため、ドレス試着は必須

  • 複数のドレスショップを予約し、外出をすることになった。

コロナ禍に、ブライダル業界も様々なニーズに応えるため、ブライダルフェアは、オンラインで対応できる会場が増えてきている。プランナーの説明で、施設紹介の動画や写真を確認しながら、会場の雰囲気を知ることができるようになっている。
しかし、まだまだオンラインでは、スタッフの対応を確認することができず、食事の試食もできない。
そして、妻にとって一番大事なウェディングドレスの試着は不可能だ。

電車内で妻に異変…

出発するまでに気を付けたことは、①ドレス店に向かうため最短距離のルートを調べる、②めまいがしたときには、すぐにタクシーを呼べるように配車アプリGOのインストール、③水分をこまめにとれるように水筒を持ち歩くこと。

準備万端だと思って、家を出た。
駅につき、ホームに着いて、疲れたので、ベンチに座っていると、妻が一言。「席が空いているといいな…。」
しかし、いざ電車がつくと、土曜日の11:00頃はやはり席には空きがなく…
今覚えば、優先席付近から電車に乗り込み、健常者の方から席を譲っていただけるのであれば、声をかけるべきだったなー。
そして、区役所からは、妻のバッグに付けるマタニティマークをもらっていたが、少し恥ずかしいよね、と初めて電車を利用した外出だったので、妻もバッグに付けていなかった。
ほとんど満員状態の電車で、人混みというプレッシャーもあり、2駅過ぎたころには、妻も立っているのがやっとになり。
ポン助の肩に体重をかけながら、小さな声で「やばいかも…。」
いつもならポン助は電車に乗るときはスマホを片手に、ニュースやツイッターを見ているのだが、この時ばかりは、スマホをいじらず、妻が体重を預けている右肩に全意識を集中させる。

次の瞬間…

妻の意識がなくなり、全身の力が抜けるのがわかった。
意識を集中させていたおかげで、地面に倒れることなく、体を支えることができたものの、脱力している妻の体は重い。
周りの乗客も、ぐったりしている妻を見ながら、「大丈夫?」「どうしたの?」とささやくものの、妻にはポン助という同伴者がいることから、手を差し伸べてくれるわけでもなく、心配そうに見守っている。
両脇で妻を抱えながら、素早く周りを見回し、座席に座っていた20代の青年と目が合った。すぐさま、「席譲りますよ!」と申し出てくださり、妻を席に座らせる。
隣に座っていた若い青年も、ポン助に席を譲ってくれたため、隣に寄り添うことができ、妻の背中をさすりながら、「大丈夫?意識ある?」と声をかけながら、息をしているか口もとに耳を近づける。

すぐに座席に座って安静にできたからだろうか、意識が遠のきつつも、妻のも小さい声で、「大丈夫…少しだけ電車に乗ったら、永田町でいったん降りる。」

駅のホームでどうしたらいいかわからない。

永田町につくと、妻を抱えて下車をする。
その時も、近くに立っている乗客は複数の駅を経て、入れ替わっているため、当たり前だが、妻の体調の悪さを理解しているわけもなく、ポン助も「すみません、通してください」と声をかけながら下車をする。
その時は、周りのことも気にする余裕もなかったけれど、スムーズに下車をすることができたので、少なからず、道を譲ってくれたのだと思う。
駅を降りて、すぐに駅員室に向かおうとするものの、妻もめまいと吐き気があり、ホームの柱の下にうずくまってしまう。
ポン助「大丈夫?駅員さん呼んでこようか?」と声をかけるものの、周りに駅員さんの姿は見えず、駅員室もホームから2階上がった改札階にあるため、妻を放っておけず、その場でキョロキョロ。

焦りながらも、妻から「少しの間、一緒にいて!安静にしたら動けると思うから…」という言葉をもらったので、ポン助はその場に佇む選択をした。
3分おきに来る電車からたくさんの乗客の方々が下車をして、改札階へ向かうものの、うずくまっている妻を怪訝な顔で、一目見つめて通り過ぎていくだけ。(←批判の意図はない。都会のホームで具合の悪そうな人や、酔っ払いに声をかけない光景はよく見られる。)
15分ぐらい安静にしていたところ、運よく駅員さんが通りがかり、「どうしましたか?大丈夫ですか?」と声をかけてくれた。
私は妻が妊娠していること、めまいで電車内で倒れてしまったことを伝え、駅員室で少し休ませてもらうことにした。

結局駅員室で1時間ほど休ませてもらい、帰宅をすることになった。
3時間足らずのことであったが、人が倒れる、助けるという行動を始めて経験したことにより、どっと疲れる1日であった。

今回の気づき

どうやら、今回妻が電車でめまいで倒れてしまった原因は、カロリーや水分の不足だったようだ。つわり中は、栄養を摂取しても、吐いてしまうことが多いため、水分の補給はこまめに、すぐにカロリーを摂取できるようにゼリーを持ち歩くことが必要だった。

電車で妻が倒れることを想定していなかったのは、大きな誤算…
常にマタニティマークを携行し、必要があれば迷惑にならないように、勇気を出して、声をかけて席を譲ってもらうこと。

1人でない場合には、周りの方は助けてくれない。したがって、対応法を考えて置くこと。
東京メトロの駅員さんによると、電車内やホームで困った時の対応法は下記の通り。

車内で困った際

各車両2ヶ所設置されている「車内非常通報ボタン」にて乗務員まで知らせる。

車内緊急時における非常用設備 by 東京メトロ

駅構内で困ったら

近くの駅係員・警備員等に知らせる。もしくは、ホームに「駅係員よびだしインターホン」のにて連絡。

駅係員呼び出しインターホン by 東京メトロ

ただ、電車内で、非常通報ボタンを押してしまうと、電車遅延が発生してしまうため、妻の容態を確認しながら、できれば駅ホームでの対応をしたいところ。

このような経験をしてみて、ポン助は改めて妻と緊急時の約束事を決めておく必要があると感じた…

  • 産婦人科に連絡できるようにしておく。

  • タクシーで迎えるようにしておく。

  • 意識がない場合には、躊躇なく救急車を呼べるようにしておく。

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