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こんにちは。

最近、ドラマにハマり、一気に見てしまいました。

そんな私のドラマブームを引き起こしたのは「大豆田とわ子と三人の元夫」という作品。

友人に強く勧められてはいたものの、一話を録画し忘れてしまい、完全に見る気がなくなってしまって諦めてしまっていたもの。

少し前からですが、Netflixで配信開始されており、一週間ほどで全話見切っていました。

そして、そこから感じた坂本裕二脚本作品の面白さ。

クセになるような少し独特な言い回し、とても好きです。

そしてもう一作品、一気に見てしまいました。それが「カルテット」。

これも同様に坂本裕二脚本のドラマです。

このドラマでとても好きなシーンがあるのです。というか今回そのシーンについて書きたくてこの文章を書き始めているのです。



「レモン、ありますね。」

「レモン、ありますよ。」



共同生活を始めることになった4人の男女が夕食を食べるシーン。メニューは唐揚げ。

そこで躊躇なく唐揚げにレモンをかけ始める二人とそれに対して突っかかる二人。

なぜレモンをかけてしまうのか。先に聞くべきではないかと軽く口論をし始めるこのシーン。

私自身、二人がレモンを唐揚げにかけた時、違和感を感じずにはいられなかった。

なぜなら私はレモンが苦手だからだ。

そのためかけられてしまうと、せっかくの唐揚げが、なんだか少し残念な唐揚げになってしまう。

そのため違和感を感じたのだが、このシーンで突っかかった二人が言いたいことはそういう話ではなかった。

レモンは別にかけてもいいが、なぜかける前に聞かないのか、話題にしないのか。そこが1番のポイントであったのだ。

「レモン、かけますか。」と聞くと、聞かれた側は、「この人レモンかけたいから聞いてきたのかな」と考えてしまう。そんな話が始まり、最終的になんと声をかけるのがベストなのか。


それが


「レモン、ありますね。」

「レモン、ありますよ。」


なのだ。


こんななんともいえない曖昧さが私の胸に突き刺さった。

なるほど、こういう言い方があるのかと。


もし、唐揚げにレモンがついてきた時には「レモン、ありますね。」と一言言いたいなと思いつつ、今日は夜ご飯に唐揚げを作ってレモンをつけずに食べようと思います。

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