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【困窮してみた No.8 〜イレギュラーが多い〜】

前回以降、色々と状況が変わり、生活保護受給に向けての世帯分離や、カード払いになっていた公共料金等、諸々の支払方法の変更等、様々な手続きを行っています。

生活保護にせよなんにせよ、福祉によるサポートは、原則世帯単位で行われるものが多いため、

「このタイミングで世帯分離したい」
「でも働けそうにないので生活保護の申請がしたい」
「現在無職」

という僕のケースは、本来の流れよりも割とイレギュラーな事態が多く、社協担当者さんの頭を悩ませている状況です。

【世帯分離は収入のあるうちが理想】

当たり前といえば当たり前なのですが、支給側は「なるべく使わせない・使わせるにせよ、最小に留める」ことが仕事なわけで、福祉のサポートが個人ではなく世帯単位になっているのはそういった意図によるものと、儒教的な、昔ながらの「イエ」の考え方のハイブリッドだと思われます。
我が家は実は結婚の際に、「僕+妻」と、「母一人」の世帯に書類上は分かれていて、実は別世帯なのですが、福祉の点からいうと、居住実態の方が優先されてしまうのです。
「一緒に住んでいる=同じ世帯」
という考え方ですね。
更に負債があるので、これは自己破産という形で整理しなければなりません。
なので、僕たち夫婦が、「夫婦二人世帯」として生活保護の受給資格を得るためには

①.「働けない」ことの証明と「援助可能な親族がいない」ことの証明(大前提)
②.負債の整理(自己破産手続)
③.「夫婦二人だけの状態」での居住実態を作ること

の3点が要件となってきます。

①については、双極性障害ではわりとハードルは高そうなのですが、実際問題、今の僕の心身の状態で、フルタイムで外に働きに出るというのは、あまり現実的ではなく、働くにしても短期・短時間のバイトか、在宅のなにか、になると思います。
医師の診断書を持って、考えうる限りのアプローチをするしかないでしょう。

②の問題は、請求書払いか口座振替に変更した諸々の支払いの変更タイミングの問題ですね。
これらが全て変更終了して、カードで支払っているものがなくなった段階で行うことになります。

最も大きな問題は、③です。
フツーに(というのもおかしいですが)困窮→生活保護受給に至るルートって

働けなくなりました。

お金がなくて家賃(借主として借りている家の)が払えません。

A.支給される住宅補助内の家賃ならそのまま住みながら受給。
B.住宅補助を超える額なら転宅して受給。

となるのですが、我が家の場合

・借主が母名義
・住宅補助を余裕で超える家賃額
・母は生活保護絶対嫌。死んだほうがマシ
(再確認したところ、ことここに至っても、考えは変わらないようです)。

ということで、上記のようなスムーズ(?)な方法がとれません。
どうなるかというと

①.家を出て夫婦二人だけの居住実態をつくる。

②.転宅の後しばらく生活しつつ、所持金が10万円を切る程度の段階で申請。

③.諸々クリアできたら受給

という流れになります。

【①.家を出て夫婦二人だけの居住実態をつくる】

これがまず第一ハードルで、割と大変なんです。
というか、一番難儀している点がここです。
現状働けていなくて困窮状態にもかかわらず、生活保護にはまだリーチできていない。そのため転宅費用が発生する。働けていないから、相手にしてくれる不動産屋が限られてきて、更にその中でも話を聞いてくれる大家さんも少なくなる。
メンタル理由の場合、更に忌避する貸主がほとんどで、98%は断られるらしいです。

実際、「東京チャレンジネット」という支援団体経由でも、紹介可能だった物件は、『東京都全体で』たった3件だけでした。
10件程度は物件があって、ある程度は選択肢があるのでは? と考えていましたが、甘かったですね。
(まぁ、自分が貸主だとしたら、そりゃ嫌ですよね。)

敷金礼金前家賃+仲介手数料&日割家賃で、家賃4ヶ月分+αをガッツリ取られるところばかりなので、お金もないのにめっちゃ費用がかかります。
ゼロゼロ物件は出るときが大変なので、敷金はむしろ取ってくれて良いのですが、それにしてもお金がかかる……。
お金がないのに、お金がないと転宅できないという矛盾。

「東京チャレンジネット」で、転宅資金の貸付なども行っていますが、これは「就労前提」です。
「生活保護受給前提」となると、結局はこれも借金なので、返済しなければならない為、対象にはならない。

『お金がないから受給する福祉の、受給要件を満たすためにお金が必要』

という、謎の状況に陥っています。
「あーなるほど、これが闇金とかに落ちるルートその2かー」
などと、うっすら思ったりしました。
(ちなみに「その1」はコレ

【②.転宅の後しばらく生活しつつ、所持金が10万円を切る程度の段階で申請】

これもお金の問題ですね。
①の問題ともリンクするのですが、とにかくお金がない。
転宅したとして、そのお金を用立てた後に、生活していくだけのお金が残らない可能性が高いのです。
これは、割と困りますね。
3つの解決方法を検討しましたが

①.恥の上塗りで母に泣きつく →無い袖は振れない
②.恥の(ryでじいちゃんに泣きつく→多分貯金残はわずか。
③.どうせ破産するので、手付かずのローン枠を……→計画破産は全額免除の対象にならない。

と、コチラもまた割と詰んでる。
……自分で書いていて「人としてどうなん(;´Д`)💦」と思うくらいゲスな着想ですが、正直なりふりもかまっていられない状況で、「どうすべぇなー」と頭を悩ませています。

【③.諸々クリアできたら受給】

これも不安材料なんですよね。
障害認定のされやすさって、

身体>>>精神(入院を伴う重篤なもの)>>>>越えられない壁>>>>>鬱・双極性障害等

というイメージが、なんとなくあります。
じっさいのところ、鬱や双極性障害も障害認定の要件とはなりえるのですが、生活保護受給に障害認定まで必要なのか? 障害認定されたとしても、生活保護の認定とはまた別な話、ということにならないか? など、色々な不安材料があります。

特に僕の場合、決定診断はくだされていないものの、処方薬の種類や、薬がある程度ちゃんと効いてるっぽいところ、症状の出方等々から、おそらくⅡ型の双極性障害なのですが、Ⅱ型って、躁転している状態でも「ちょっと明るい普通の人」にしか見えないんですよね(;´Д`)💦
家計全部を賄えるような働き方は、少なくとも現状はできないと思われるので、部分給付というかたちでも認定されれば、と思っています。

こういった状況なので、一気呵成に全てのものを片付けるのは難しいですね。
余剰が尽きぬうちに全てまとまればいいのですが……。

サポート頂けましたら、泣いて喜んで、あなたの住まう方角へ、1日3回の礼拝を行います!