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はじめてのポートランド#4

前回までの話 出発から2日間の街歩きについて記しました。

第4話 イケメンとPIXAR 

 3日目の朝。
 昨日の夜に宿の地下で洗濯機と乾燥機を回してからなんだか生乾きの洗濯物にいじけてます。うーん、今日はとびきりおいしい朝ごはんを食べて気をとり治そうか!身支度して水を一杯とバナナを食べたら、さあ冒険です。

クリントン通

 昨日と同じ Clinton St. へ。またワッフルのお店に入ろうかなーとうろうろしていたら、昨日テラス席までいっぱいだったお店 Broder cafe(ブローダーカフェ)がありました。でも今は開店直後の朝8時。店の中も外もガラガラ。おお!ラッキー☆

 ここ、ポートランドも北欧が人気上昇中のようです。Broder cafeは市内に数店舗あり、地元の年配から若者までここに集まってブランチやフィーカ(北欧のおやつ)を楽しんでいます。
 私は店内の一番奥に座り、写真のないメニュー表とにらめっこするも、イケメン店員さんらがオープンキッチンでせっせと働いて気になってしまいます。(笑)

ブローダーカフェ

▲ PYTT I PANNA (Swedish Hash) $12.00 + Coffee $3.50(お替わり自由!)

 目玉焼きの下が「ポテト地獄」でしたが、数日ぶりに野菜をたっぷり摂り、イケメンに癒されて元気をチェージしました。9時過ぎ、お店が混んできたのでそろそろ…とお会計を済まして店を出ました。こんな雰囲気のいいお店を見つけるなんて!と少し酔いしれて Powell St. まで歩きました。

 スマホ内のICカードでピッとかざして9番バスに乗車。これからオレゴン科学産業博物館、通称 OMSI に向かいます。事前に調べていたら、ここで『ピクサーのひみつ展 いのちを生み出すサイエンス』(原題"The Science Behind PIXAR")が行われていると知りました。東京・六本木ヒルズが混んでいるなら代わりに…と予定に加えました。

 OMSI/SE Water で降りる人は私だけでした。ストリートカーも通るこの一帯はウォーターフロントとして博物館やランニング/サイクリングロードなど整っています。太陽も出ない灰色の空の下、私はOMSIの入り口を探して歩きました。

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 10時、大きなバス・ライトイヤーのポスターを見たときはひと安心。中に入って観覧チケットを購入しました。博物館と言うだけあって、今回の特別展示のほか常設展示やプラネタリウム、シアター、レストランやお土産ショップも。ここだけで一日中過ごせそうなほど充実しています。

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▲ 2階の吹き抜け部分から出入り口を見渡せます

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▲ モンスターズ・ユニバーシティのサリーとマイク。説明書きや映像の音声はすべて英語。楽しみながら勉強!

 平日のため幼稚園〜小学生ぐらいの2つの団体が見学して、少し騒がしかったです。ほぼすべての展示品は子どもに譲ってあげる状態で、私は子どもの後ろから見たり、空いている展示を少し触ったりしました。それでも、アニメーションの仕組みなど制作の「裏側」を見ることができてピクサーをますます好きになりました。

 鑑賞後、博物館を出ました。川沿いからバスや電車に乗らず歩いて橋を渡り、街に向かわず、私はしばらく川辺に座ってぽけーと眺めていました。

ウィリアメットリバー

▲ Hawthorne Bridge and Willamette River 

 日本でも仕事の合間や休みの日にこんなことできたらなーと夢を見て、腰を上げました。そろそろお土産を買わねば。

 お土産選びと共に、昨日とは違うダウンタウンを見てみようと North Park Block へ。昼下がりの公園はベンチで寝たり、散歩したり、自由に過ごしてます。アートギャラリーもそばにあるので時間があったら行ってみたいです。ちなみに South Park Block はポートランド州立大学の敷地にあります。

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▲ 周りは繁華街なのにここだけ静かな時間が流れてます

 公園をあとにして西に進んでいくと、ポートランドで一番有名な本屋さん、Powell's City of books を発見!いいお土産があるといいなーと思いながら、さっそく入りました。本棚にぎっしり詰まった本、それに文具や地元で生産された生活雑貨まで、各分野が棚やフロアごとに分かれてます。
 そこで私は日本では見つからなかったものに出会いました。それは、Leuchttuem1917 のB6ドット地(エメラルド)です。渋谷のロフトで店員さんに尋ねてもなかったノートがアメリカにあったとは!後悔の念が溢れました。現地で買えばよかったのか…

 お土産を探そうにも手がつかず、単価が高いことからお店を出ました。ちょうど隣に Whole Foods Market (ホールフーズ・マーケット)がありました。日本人に人気が高くて、ばらまき土産にぴったりだと中に入りました。広い店内をうろうろしているうちに何をお土産に買おうか悩ましくなりました。「軽くて、安くて、配りやすい」その三拍子が揃っているものといえば、Steven Smith の紅茶しかありません。ついでに自宅用のポテトチップス2袋をカゴに入れました。

 お土産が決まってひと安心しているともう16時すぎ。バスに乗って、ディビジョンストリートまで戻ってきました。宿に帰るにはまだ早い時間だし、自由にできるのも今日で最後…ということで、ここは一杯、いきますか!
 すかさず私の愛読書を取り出して、目星を付けていたお店を探します。バスに乗ってるときや歩いてるときから屋外で呑んでいる人たちを見てましたが、うーん、盛り上がっているとひとりでは入りづらいのです。まっすぐな道なのに、なかなか見つからない。行っては戻ってと地図とにらめっこしていると、目の前にありました。それは、Imperial Bottle Shop & Taproom (インペリアル・ボトルショップアンドタップルーム)です。

 前面ガラス張りで店内は丸見えで窓も全開。窓際で女性がひとりでスープを持ち込んでパソコンをしながら呑んでいました。お店の脇道にウッド調のテーブルとベンチがあり、すでに満席。
 「ソファー席もあるんだ」と店内に入ってびっくりしましたが、私は本の中の写真と同じ構図で撮りたかったので、紙袋を下に置いて高いイスに座りました。店員のお兄さんからメニュー表を渡されました。日本いるときはひとりで居酒屋やバーに入らないので頼み方や払い方にドキドキしました。小腹がすいてたのでメニュー表のフードの欄を見たら、品数少なっ!ミックスナッツとオリーブの実、あともう1品が表記してありました。ここは食べ物の持ち込みがOKなようです。

 私はビール4種の飲み比べとミックスナッツを注文しました。

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▲ 左から4→5→12→14の順番 月に一回メニュー内容が変わるっぽい

 メニュー表にそれぞれビール名や材料、産地などが記されています。私は後でホームページで見れば大丈夫だろうと帰国した翌月まで放っておいた隙にメニューが刷新してしまい、私が飲んだものがどの名前か忘れてしまいました。すみません。

 全てポートランドで作られているビールを選びました。残っているメモ書きからの想像ですが、4番は澄んでいる味のエールビール、5番は梨を使ったフルーツビール、12番はクセがない黒ビール、14番は熟成され苦味が強い黒ビールでした。私は4番、5番、12番がお気に入りになりました。

 ほろ酔い気分で時計はもう19時。店内に人は少なく、店員さんもフロアからいなくなってしまいました。このお店のハッピーアワーは15時〜17時と21時〜22時の2回。その時間にビールを注文すると1ドル割引になります。私が入った時間はその間で割引なし。どうりで人が少ない訳だと後々納得しました。

 ポートランド最後の夜は気持ちよく眠れそうです。(荷物の整理も忘れなく!)

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メモ 

□ 北欧のブランチ Broder cafe 

□ オレゴン科学技術博物館(OMSI)

□ お土産にピッタリ♡ オレゴン州ポートランドの紅茶(日本公式サイト)

□ クラフトビールがその場で飲めるお店



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