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ちぐはぐな会話#9

タイムマシーン

「SFといえば、タイムマシーンだよな。」
「そうだな、いままで、それこそ星の数ほどのストーリーが産み出されてきたね。」
「未来でヤバいことが起こるから、その原因の過去をかえてしまうとか。未来で起こることをあらかじめ知っておいて、賭け事でもうけるとか。寿命が尽きそうになっても、また過去に戻って若返るとか。タイムマシーンがあれば楽しいことばかり。」
「そうかなぁ。未来も過去も自由にかえることができちゃったら、そんなのバーチャルゲームの中で生きてるようなものでつまんないとおもうよ。”武士道とは死ぬこととみつけたり”」

読書

「世の中が進んで、直接会ったりしなくてもネットで会話したり、直接旅行に行かなくてもバーチャルにその雰囲気を楽しんだり、いい時代に生まれてきたな。」
「そんなの前からあったよ。本を読め。」

ゲーム

「よくSFの中で、登場人物がゲームとかしてるシーンがあるよね。」
「あー、なんか3次元のチェスだか将棋だか、そんなのあったね。あとは、筋肉維持のためスポーツとかよくやってるね。」
「じゃあ、宇宙人もゲームしながら宇宙旅行してるのかな。彼らが考え出したゲームってどんなだろ?」
「カードゲームだったら、まあ、少なくとも3次元とかを超えて異次元空間ありで、隠れた次元からジョーカーを出せるとか、量子エンタングルメントカードなら、自分のカードを変化させた瞬間、相手のカードも変化するとか、わけがわからないやつじゃないかな。」
「・・・ホントにわけがわからないんだけど。」

ゲーム#2

「このシリーズを続けていっても誰もついていけないとおもうのだが、ちょっとだけ。」
「まあ、聞くだけきくよ。」
「人工知能が人間と勝負してゲームする、という流れで、チェスがあり、将棋があり、囲碁があり。」
「そうだったね。もう人間は勝てないのかな。」
「チェスとか将棋は駒に個性があって、この駒よりこっちのほうが得だ、損だ、みたいな評価ができるけど、囲碁は白と黒しかないから、そういう評価が難しいんだよね。まさか、人工知能が勝てる世の中がくるとはおもわなかった。」
「まあ、難しいことはわからないが、そうなんだね。」
「囲碁は平面で陣地取り合戦をしているけど、これを4次元空間とかさらに高次元空間での超球面閉じ込め合戦みたいなゲームにしたらどうなるかな。もしかして人間に有利なのでは?」
「ちょっと用事があるんで、失礼。」

ゲーム#3

「このシリーズを続けていっても誰もついていけないとおもうのだが、ちょっとだけ。」
「まあ、聞くだけきくよ。この前もわけがわからなかったけどな。」
「これはすごくわかりやすいから大丈夫。カードゲームの話。トランプのように1から13ではなく、全部素数のカードになっている。2,3,5,7,11,13,17,19,23,... みたいな。」
「ほんとにお前は素数が好きだな。」
「で、中央の山には、かなり大きな数が書いてあるカードが裏返してあり、それをめくって、一番最初に、その数になる手持ちのカードを出した人が勝ち、というゲーム。91 だったら、13と7 を出せばいい。901なら、53と17かな。特許とれるかな?」
「あー無理。」


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