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6歳の子供に説明できなければ、理解したとは言えない#5

遺跡などで発掘したものが何年前のものかどうやったらわかるか?缶詰のように年月日が書いてあるはずもなく。

動植物は呼吸をしてる。空気を吸ってはいて。空気中には「香り」を持つ物質が含まれている(これは、たとえ話で詳細は最後のほうに書く)。生きている間は、呼吸をしているので、香りはまわりの空気と同じだけの強さで香っている。死んでしまうとどうなるか?もう呼吸しないので、空気中から香りを吸い込めなくなってしまう。

死んだあと、体の内部に残っている香りの物質はどんどん香りがなくなっていく。どれぐらいの期間でどれぐらい減るのか?買ってきたバラとかだと、まあ1週間ぐらいで半分ぐらいの香りになるかな。ここでいっている香りの物質は5730年かけて半分の強さの香りになる!5千年!つまり、香りの強さを測って、半分になっていれば5千年経った(5千年前のもの)ということになる。半分の半分、つまり、1/4になっていれば約1万年経ったことになる。このようなイメージで古代遺跡の年代測定が行われている(数万年前ぐらいが測定限度らしい)。

上でいっている香りの物質とは「炭素」という原子の特殊なもの(放射性炭素14)のこと。香り成分とは放射線(これは匂わないよ(笑))で、ベータ崩壊という過程により、「窒素」という原子に変化する。この変化の割合(半減期)が5730年ということを利用して年代測定をしている。

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