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肉厚なリーンキャンバスを書くには

リーンキャンバスが大好きなので、リーンキャンバスを書く時に私が気をつけているポイントを書いてみようと思います。

いつリーンキャンバスを書くのかについては5年前の私が書いていました😊

ペラペラなリーンキャンバスの例

例として、最近どんどん市場を拡大している宅配系の注文アプリのリーンキャンバスを書いてみました。このリーンキャンバスは肉厚とは対局にあるペラペラです。

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どこをどう改善すれば肉厚になるのか書いていこうと思います。

何のためにリーンキャンバスを書くのか

フレームワークの使い方は自由です。みなさんの理由でリーンキャンバスを書かれると良いと思います。そして、私はリーンキャンバスを「プロダクトを俯瞰してパラメータ調節をするため」に書きます。

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例えば、パラメータとしてプロダクトのWhyである顧客セグメントを少し絞ってみた場合、課題にはどのような変化があるか?その結果、プロダクトのWhatであるソリューションにはどんな変化があるか?など、プロダクト全体のバランスを調整するために書いています。

しかしながら、先程紹介したリーンキャンバスには各箱間の繋がりが見えず、俯瞰してプロダクトを捉えた時に一気通貫していないところが多く見つかります。

★ 肉厚なリーンキャンバスのポイント ★
・箱同士の関係性が検討されている
・リーンキャンバスを書く中でパラメータの調整がされていて、一番良いパラメータに設定されている

ワクワクできるリーンキャンバスには価値が書かれている

例として取り上げたリーンキャンバスにはUniq Value Proposition(独自の価値提案)のところに「自宅に多種多様なレストランの食事を配達する」と書かれています。

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確かに、「自宅にいながら」「多種多様なレストランの食事」を楽しめることは価値です。しかし、同時に「自宅に多種多様なレストランの食事を配達する」ことはソリューションにしか過ぎないとも言えます。

このソリューションを通して、ユーザーに感じてほしい価値をもっと深く探索すると、本当にユーザーに提案できる価値は「食事に飽きない」「食事を考えることから開放されること」「自炊をサボっても家族に責められない」といったことではないでしょうか。

そして、もともと記載していた「多種多様なレストランの食事を自宅で楽しむこと」自体が価値になるのは、このプロダクトが本当のグルメな人をターゲットにしていて、多種多様な食事を楽しむこと自体が価値だとして受け入れられる場合です。今回は顧客セグメントやユーザー課題からその可能性は低いと思われます。

ここで、Uniq Value Proposition(独自の価値提案)を「食事を考えることから開放されること」と設定してみると、これまで無味乾燥だったリーンキャンバスに色が付き始めます。

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オレンジの付箋が書き直したものです。これまでは「一般的な配達アプリ」のリーンキャンバスでしたが、この様に価値を中心に修正することで他の宅配系アプリとは全く別のアプリに見えてきました。このアプリは他社のプロダクトとは違って「食事を考えなくて良い」状態を提供するためのソリューションが提案されます。このように考えることでペラペラだったキャンバスが肉厚になりつつあります。

★ 肉厚なリーンキャンバスのポイント ★
・「一般的なXX系プロダクト」の説明ではなく、独自に提案する価値が書かれている
・代替手段には「一般的なXX系プロダクト 」だけではなく、同じ価値を目指しているものを記載する
・売上以外の指標が書かれている(世の中のほとんどのプロダクトの指標は売上です。売上を上げるために必要な指標を書きましょう)

顧客セグメントと課題を役割ごとに書く

宅配系アプリで幸せにするのは、家でご飯を食べるひとだけでしょうか?いいえ、配達する人やレストランも幸せにしなければいけません。しかし、元のペラペラだったリーンキャンバスにはその視点がなく、レストランがあえて競合ではなくこのプロダクトに参入してもらうメリットが記載されていません。

顧客セグメントや課題については、エンドユーザーだけではなくビジネスモデルキャンバスでいう各キーパートナーのセグメントや課題についても記載しておくことで、より肉厚なリーンキャンバスとなります💪

★ 肉厚なリーンキャンバスのポイント ★
・関係者全員の視点が書かれていて、参加する全員にとってのメリットやリスクが揃っている
・参加する全員にとって参加する価値があるキャンバスになっている

具体的でありありと想像できる記載をする

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他にも、例のリーンキャンバスはチャネルの定義が甘いこと、コストの書き方が良くないことも問題です。この令和の時代になり、チャネルがSNSというのは何も言っていないことと同じですし、どのプロダクトのコストを記載しても人件費、サーバー費用、広告費用は必要です。例えば、SNSの中でもどういったクラスタであるのか、人件費の中で配達員の人件費が多くかかることを記載するなど、このプロダクトの独自の物事に目線を向けることでリーンキャンバスを見ただけでプロダクトの全体像がありありと想像できるものになっていきます。

★ 肉厚なリーンキャンバスのポイント ★
・十分具体的でリーンキャンバスを見ただけでプロダクトの全体像が想像できる
・価値だけではなく、どんなリスクを取っているのかも伝わる


今日は、このあたりにしておきます。長文をお読み頂き、ありがとうございました。
みなさんがリーンキャンバスを書く時に気をつけていることも是非教えて下さいー!

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