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プロダクト指標がMAUだけなのはおすすめしません🙅

📢 今期はMAUを伸ばしましょう

Aさん「ログインボーナスを配ろう!」
Bさん「キャンペーンでお安くして広告を打とう!」
Cさん「若者にとってもっと魅力的なプロダクトにしよう!」
Dさん「通知をたくさん送ってリテンションを上げよう!」

ユーザー「一回使って満足しました。もう使いません👋」
--- 完 ---

💣 問題: 軸のないプロダクトになり兼ねない

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指標は、そのプロダクトが成功している状態を計測するためのツールです。MAUを指標においたことで、その成功が「月に1回以上つかうユーザーがたくさんいること」になってしまいます。どんな使い方で、どんな頻度で、どれくらいの時間、どの機能を、どんな人が、どんなシーンで使うかが含まれていないので、チームのメンバー各々が考える「良さ」を追求してちぐはぐになってしまう危険があります。

💪改善策: 「もう一歩具体的にする」

プロダクトをつくる上で収益につながる数字を追いかけることは重要です。MAUを目標にすることは当然であり、MAUを見るなという主張をするわけではありません。

しかし、MAUが上がっていること = プロダクトの成功ではありません。ログインボーナスに釣られてログインだけしているユーザーは短期的にMAUを上昇させますが、ログインしたあとに価値がなければやがて離れていきます。目標とする数字をつくるための戦略があり、その戦略がうまく行っていることを確認する指標をつくるのがおすすめです。

[参考] プロダクトの成功とは?
「プロダクトとは何か」から考える、プロダクトマネージャーが身につけるべきスキル - プロダクトマネジメントの基本を学ぼう 第13回
https://productzine.jp/article/detail/115

🤔 具体例: フードデリバリーサービス

同じフードデリバリーサービスであったとしても、、、
◆ 家にいながら「選ぶ」楽しみを提供するなら...
→ たとえば、「選びやすさ」が価値になるので、3個以上のレストランを巡って注文した人の数

◆ 「今日の食事を考える」コストを下げるなら...
→ たとえば、「レコメンドの精度」が価値になるので、おすすめした食事を注文した数

◆ レストランの種類の多さで飽きが来ないことを目指すなら...
→ たとえば、「いつも違う食事が食べれること」が価値になるので、週3個以上のレストランで注文している人の数

MAUが上がっていても、これらの数が上がっていない場合には提案しようとしている価値とは別のものがユーザーに受け入れられているサインかもしれません。

前に詳細なnoteも書いたのでこちらも見てください🙏

👿 おまけ: MAU以外のこういう数字も具体化するのがおすすめです

NPS
見るべきですが、どうやって満足度が高いのかを指標にするのがおすすめ
アプリのレート
見るべきですが、★5を付けてくれる要因となる理由に目を向けるのがおすすめ
継続率,契約期間
見るべきですが、解約の兆候に気づくのが送れるかもしれないので肉付けをおすすめ
新規登録者数
見るべきですが、値下げをしたり広告を打つと上がります。登録した人にどんな価値を提案するかもみるのがおすすめ
売上
見るべきですが、どうやって売上を上げるかの肉付けをするのがおすすめ


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