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徒然 歌詞を聴くのか音を聴くのか(2020.10.4)

ここ最近ラジオを聴く生活をしています。

先日の放送、TBSの「たまむすび」カンニング竹山さんのリスナーお助け調査企画「竹山、ガムテープ買ってきて!」で取り上げていた内容。
「私は音楽を聴く時、歌詞がすんなり頭に入ってこないんですが、皆さんどうですか?」というもの。
これを聞いて、うーん!と唸ってしまいました。

例えば「ユーミン・中央フリーウェイ」「米津玄師・Lemon」「瑛人・香水」が何について歌っている曲なのか、皆さんは分かりますか?というリスナーからの問いかけ。
音楽(歌)を聴くとき、歌詞を重要視して聞いている人と、音やリズムを重視していてさっぱり歌詞を聞いていない(頭に入ってこない)人と別れるのではないか。
竹山さんは基本メロディ重視。カッコいいかどうかが大事で、赤江さんは基本歌詞をちゃんと聴く。内容も気になったら調べるとのこと…

私はまさに竹山さんや投稿したリスナーさんと一緒。
「歌詞がいいよね」とか「泣けるよね」となることを一切感じたことがない。
リスナーさんが言わんとしている、全然歌詞を気にして聞いてないので何のことを歌っているのかさっぱりわからない。
ただ、新ためて「歌詞を読むぞ」と構えて読んで初めて「ああ、こう言うことを言っていたのか…」となる。
まさに、手に取るように共感できるのです。

そこで、思い出したのが

数年前、エマ・ワトソン主演の「美女と野獣」にどハマりしたこと。
友人に誘われて観に行ったのが出会い。
内心、「実写版ねえ…」と言う気持ちでほとんど期待せずに観たのですが、開始早々、エマ演じるベルが歌いながら街を歩いているのを観ただけで泣いていました。
そう、私はミュージカルだと涙腺が崩壊したダムのごとくぶっ壊れるのです。
歌では泣かないのに、セリフや感情を表現するために歌い上げるミュージカルではオーバーフローします。
(オバブロって言うところだった…twstの皆さん。。。マブの女より)

おそらく、元々大好きだったディズニーアニメの「美女と野獣」が、あまりにも美しくさらに忠実に再現されパワーアップして創られていて感動した事も一因ではあるとは思います。あと、ハリーポッターの時の小さなエマを知っている我々の、「大きくなったねえ」と言う親戚みたいな気持ちも大きかったのですが…
四季劇団のライオンキングを観たときも、サークルオブライフが流れただけで号泣。(序盤も序盤。開始の合図)
これはずっと「いつか観たい」と憧れてた気持ちも相まってだと思うけど、最前列だったため役者の方の目に入ったのか、ギョッと引いてるのが分かるくらい最初から最後まで泣いていました。

ただ、そこで考えるのです。
では、ミュージカルで泣いている時、「歌詞(セリフ)で泣いているのか?」
その点で考えると「はて?」となるのです。

映画「美女と野獣」を見終わった後、友人とご飯を食べながら内容を熱く語り合いました。
その時、一番一致したのが「エンディングのセリーヌ・ディオンの歌が最高だった」なのですが、
彼女は「歌詞が最高だった。あの◯◯と言う言い回しがああゆう表現をしていてさー!」などと言うのです。
彼女は英語に長けているため、「いやあ、私英語わかんないからな」と返すと、「いや、翻訳された歌詞が下に流れてたじゃん」
え?となったのです。

美女と野獣のエンディングは、本当に最高でした。
ハッピーエンドを迎え、「時は永遠に」とともに演者一人ずつ出てきて挨拶してくれる。まるで舞台のミュージカルを見にきた様な錯覚を覚えるエンディングだったのです。
私はそこに仰天して、さらに流れてくるセリーヌの歌声がまた美しく、感動して夢中でした。
歌詞は聞いてもないし、見てもないのです。
そんなに良い歌詞だったのかと思い、家に帰ってすぐにインターネットで歌詞を検索すると、なるほど確かに切なさの表現がもの語り、素晴らしい。
それでは今度観るときは注意してみよう。
そう思って、2回目、3回目・・・(結局公開中5回ほど見ました)と繰り返し見て、私は一体どこで涙腺が崩壊するのか?などの分析をしていたのです。
何度も見ているし、昔のアニメもビデオテープが擦り切れるまで見ています。物語りも流れも結末も知っています。いつどこで何を歌うのかも知っているけど、必ず同じところで涙が出てくるのです。(5回見ても!)

いったい何なんだろうか?私は・・・

音楽好きの友人たちにも、この「音楽ほとんど聞かないけど、なぜかミュージカルではぶっ壊れる奇怪な私」の話をしてたのですが、何でなのかとんと分かりませんでした。

今回のこのラジオをきいて、どうも私は歌詞やセリフで泣いていないのではないか、と思いました。
ミュージカルは物語り。その流れを読み取り、歌っている人の表情や演技、映像背景、さらにそこに音が乗ってきてメロディが感情や情緒を押し上げてぶっ壊してくる。
それが私にとってのミュージカルでの涙腺崩壊の原因の様です。
そもそも、英語が分かりません。翻訳してある字幕で泣いているのか?と思っても、字幕を読む前に涙が出ています。

歌詞では泣いてない。メロディで泣いてるのかも。

美女と野獣の中の歌で、私が一番好きなメロディがあります。
すごく細かいところなのですが、「Days In the Sun」のベルのパート「I can feel a change in me. I'm stronger now, but still not free.」の部分。
メロディです。
歌詞は聞いてないし、雰囲気でベルの気持ちを感じています。
ベルが、ウジウジと悩んでいたけど目覚め覚醒していく感じが好きです。

今回ラジオでこの題材が取り上げられて、今まで「いったい私は何なんだろうか?」と思っていたことがはっきりと分かりました。
楽しかったです(謎感想だけど)

そして、1週間かけて行ったリスナーアンケート「歌詞重視orメロディ重視」の結果が、「歌詞重視派→26%」「メロディ重視派→74%」
思った以上に歌詞聞いてない人が多いことが嬉しかった!
てっきり歌詞重視が多いと思ってたので。

明日だけど、10月8日までアーカイブ聞けると思うので、よかったら「たまむすび」聞いて見てください。
反響も大きかったから、またなんか取り上げたりするんじゃないかなあ。って個人的には思います。

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