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エッセイのようなもの

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思うことをつらつら書き綴っています。
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2021年6月の記事一覧

染めない理由

わたしは髪を染めたことがありません。 学生時代を含め、年齢を重ねた今に至るまでずっと、一度も髪を染めたことがないのです。 きっとこれからも、染めることはないでしょう。それはこの黒い髪が、亡き父から受け継いだものだからです。それはひとつ目の理由です。 父が残してくれたもの73歳で亡くなった父は、最期まで髪の黒い人でした。病床にあっても、身体は枯れるように小さくなっていっても、髪は太く黒いままでした。 わたしは父によく似ており、髪質も父のそのままです。 子どもの頃は、真っ黒

連動

繋いだ心の糸の 能動的な 意図持つ連動が 堪らなく愛しい 連動していく、響き合う関わりがとても好きです。それを求めて生きていると言っても過言ではないくらいに。 それはさまざまな形で現れます。最も分かりやすい場面を挙げるなら、やはりスポーツでしょう。なかでも、野球の守備の連動がわたしは好きです。 わたしは、応援しているチームの観戦以外では、基本的にネット裏の高めのところに陣取って、一球ごと、守備の連動を見ています。バックアップ体制や中継の位置など、素人目ですが、その

繋ぐ

瞳と瞳を繋ぎ合い 心と心を震わせる 瞳の中にあなたを見る 写る瞳にわたしがいる 時を紡ぎ 心繋ぐ それは至福 最上の 縁というものの不思議を、人生の道のりで何度も味わってきました。その中でも、ひがし北海道クレインズ、池田一騎選手は特別です。 クレインズは昨日、シーズンのチーム体制を発表しました。一騎さんは今シーズンも主将として戦います。 冒頭の詩は、出会いの瞬間を思い出して書きました。はじめはここまで強いご縁になるとは、思っていませんでした。選手とファンの間柄では

輝く光

今日はクレバーサリー✨アイスホッケーチームひがし北海道クレインズの、アジアリーグへの加盟が認められた日。新たに生まれ変わったチームのお誕生日なのです。 その日を迎えるまで、わたし達は生涯忘れることのできない半年間を過ごしました。日本製紙クレインズ廃部から再生への道のりでした。 その苦しい道のりの中に、今でも必ず心を熱くし、力の湧いてくる大切な記憶があります。 日本製紙クレインズとしての最後のプレーオフセミファイナル第1戦、5時間以上にも及んだ死闘です。 その時のことは

あなたの瞳が見たくて その瞳の色が知りたくて あなたの声が聞きたくて その声の響きが知りたくて その時をずっと待っている 幾夏経ても叶わないその時を ずっと待ち焦がれている 出会いその人は、安田大将選手。 彼は駒大苫小牧高校から亜細亜大に進み、現在は北海道ガスに所属している選手です。 地元釧路では、亜細亜大硬式野球部が10年もの間夏の合宿を行っています。はじめて来釧したのは、ソフトバンクの東浜投手がまだ1年生の年でした。マー君世代の駒大苫小牧4番、本間選手が4年の