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野球のこと

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野球の試合から、感じたことを綴っています。
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#甲子園

拍手

さわさわ さわさわと 両手を合わす音が降る 心の織りなす音が鳴る 万の想いを重ね合わせ 眼下に在る想いの海の 寄せては返す波となる 細波が心へ灯すものは あなた達の生きる様が 命の光と成った事への 感謝の念の徴でしょう さわさわ さわわ さわさわ さわと 愛のカケラ 降る降る注ぎ 黒土に塗れた 戦士よ光れ 準々決勝 青森山田 対 滋賀学園 試合終了の合図とともに、梢枝の葉を鳴らすような拍手の音がさわさわと聞こえてきました。 それは、甲子園のスタンドから両チームへ

灯はともり 【高校野球】

南の島に灯がともる その胸に 抱き続けたともし火が 青空のもと 太陽が見守るグラウンドへ 幾多の灯は 炎となって燃え盛り 北の大地に灯はともる 凍てつく氷原 風雪の冬 凍えた体を温めた 胸に抱くともし火は 今この時 燃焼の瞬間を待ち望む 南の果てと北の果てから 勢いよく揚げられた烽火は 始まりを告げる時の声      燃焼の瞬間が訪れた   時は満ちたのだ   炎よいざなえ   熱き魂を 吹き上げられる炎の柱は 唸り ぶつかり 一体となり 意志と希望と絆が織りなす 甲子

洗濯マスター 野球母ちゃん

高校野球の甲子園大会が始まりましたね⚾️ 開幕戦を観ていて、思ったことがあります。 「これは洗濯の大変なユニフォームだなぁ」って😅 長男が高校球児だった頃と同じ、赤に白紺のラインが入ったアンダーソックス。胸の校名は黒。金糸で周囲をかがってあります。 それを見ていて、野球母ちゃん時代の洗濯シーンがまざまざと思い出されたのです。 大量の洗濯物 長男が高校球児だった頃の、とりあえず1人分の量を書き出しますね。人数が複数の場合は、その掛け算だと考えてくださいね♪ 1日分の洗

野球とブラバン

センバツ甲子園大会が始まりましたね⚾️ スタンドに人が入り、ブラバンの威勢の良い後押しが響きわたる、以前の甲子園らしさが戻ってきました。 わたしは応援力というものを信じています。野球の試合においてブラバンの存在は、本当に勝敗を左右すると言えるほど重要だとも思っています。 その思いに至る始まりは、もう遡って15年くらいも前のことになるでしょう。 中学最後の夏それは長男が中学3年生の夏、いわゆる中体連でのことです。 長男のチームは、2回戦で市内の強豪チームと当たることになっ

灯はともり

南の島に灯がともる その胸に 抱き続けたともし火が 青空のもと 太陽が見守るグラウンドへ 幾多の灯は 炎となって燃え盛り 北の大地に灯はともる 凍てつく氷原 風雪の冬 凍えた体を温めた 胸に抱くともし火は 今この時 燃焼の瞬間を待ち望む 南の果てと北の果てから 勢いよく揚げられた烽火は 始まりを告げる時の声      燃焼の瞬間が訪れた   時は満ちたのだ   炎よいざなえ   熱き魂を 吹き上げられる炎の柱は 唸り ぶつかり 一体となり 意志と希望と絆が織りなす 甲子

開幕前夜

ユニフォームに背番号をつけるのは 大抵 開幕前夜です いよいよ明日と 高まる想いを 一針ずつ縫い付けていくのです 後ろの襟から9センチ 袖の縫い目まで左右は11センチずつ 慎重に測ってマチ針をうち いつの間にか広くなった その背中に重ねてみてから ようやく針は動き出します 選ぶ糸はいつも透明 始めからそこにあったかのようにして ユニフォームの背中へと 背番号を写していくのです 一針目の願い事 どうか怪我をしませんように 二針目の願い事 精一杯の力が出せますように 透明

灯はともり

南の島に灯がともる その胸に 抱き続けたともし火が 青空のもと 太陽が見守るグラウンドへ 幾多の灯は 炎となって燃え盛り 北の大地に灯はともる 凍てつく氷原 風雪の冬 凍えた体を温めた 胸に抱くともし火は 今この時 燃焼の瞬間を待ち望む 南の果てと北の果てから 勢いよく揚げられた烽火は 始まりを告げる時の声   燃焼の瞬間が訪れた   時は満ちたのだ   炎よいざなえ   熱き魂を 吹き上げられる炎の柱は 唸り ぶつかり 一体となり 意志と希望と絆が織りなす 甲子園と

凱旋

ファンファーレが鳴り響く 青空の覆う 深緑のスタジアム ゲートをくぐり現れるのは アイボリーホワイトのユニフォーム 胸に駒澤の文字を刻み 心に駒澤の精神を刻む 北の大地を制した挑戦者達 足音は軽やかで喜びにあふれ 踏みしめるごと大地に力を得る 両の腕はリズミカルに反復し 歩み続ける力となってその身に漲る 一息ごとに膨らむ胸 希望と言う名のパワーを抱き 戦士は進む 今目の前に続く道を スタンドに起こるざわめき あれが北の王者だと この場所に帰ってきたのかと 胸に今も残

透明な糸

スタンドは少し高めに席を取る グラウンドの隅々までを見渡して 9人をひとつの視界において 守りの回は祈りの時間 ピンチになればすることがある 9つに広がる1人1人を マウンドから順に視線で繋ぎ 想いの糸を張っていく  白球よ この糸を走り  手から手へと渡っておいで グラウンドに散らばるナインを 1本の糸で繋いだら 最後にマウンドからホームへと 幾重もの糸を張る 見えないけれどそこにある ナインの心を繋ぐ糸を 決して途切れることのないよう 祈りを込めて辿っていく 球