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オゾン発生器で健康被害を受けるときってどんなとき?

オゾン発生器を導入したいがオゾンは危険なのか安全なのか。健康被害とか大丈夫なんだろうか...犬や猫などのペットがいても大丈夫なのか。健康被害を受けるとすればどんなとき?
そんな素朴な疑問に答えます。

オゾン発生器の危険性や安全性

まず、オゾン発生器の健康被害を考えた場合、そのリスクは、オゾン発生器という機器の「1.電機製品としてのリスク」と「2.オゾンという物質のリスク」この2つに分けて考える必要があります。
※問題を切り分けないと結局何がリスクなのかわからなくなる。

1.オゾン発生器という電機製品としてのリスク
電機製品としておリスクとは、たとえば、超音波式加湿器のようにいわゆる「加湿器病」のような怖いことはないのかなどです。
超音波式加湿器は雑菌をそのまま室内に放出してしまう構造になっているため、加湿するという機能には問題はありませんが、電機製品としてのリスクが非常に高い(もはやリスクしかない)ということになります。
こういうのが「電機製品としてのリスク」ですが、オゾン発生器に電機製品としてのリスクは基本的にはありませんのでご安心下さい。
加湿器や空気清浄機では死亡事故もしくは命に関わる重大な事故(※)が報告されていますが、オゾン発生器で重大な事故は未だ1件も報告されていません。
※漏電による火災などを含む

2.オゾンという物質のリスク
オゾン発生器の健康被害について多くの人が懸念されているがこの点なのかなと。
結論から言うと、ちゃんとしたオゾン発生器専門メーカー(タムラテコ・オーニット・オゾンマート・エコデザインなど)のオゾン発生器を購入すれば、基本的にまったく心配されなくて大丈夫です。

「えっ、でも、オゾンには毒性があるから危険だとネットでみた」

と思われるかもしれません。
冷静に考えて下さい。
そんなことを言えば、アルコールや砂糖や塩、水や酸素も、過剰摂取で死亡事故があるんです。
それに、オゾンはフッ素に次いで殺菌消毒効果が高いことで知られていますが、オゾンには残留性(一定時間経過するとすぐに酸素に戻る)がないので安全性が非常に高いんです。
そのことを裏付けるように、オゾンは食品添加物にも認められています。

アルコール(エタノール)より、次亜塩素酸よりも殺菌消毒効果が高いのに、残留性がない。
しかも、新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)も不活化しちゃうという。。。
なので、今、世間からオゾンが大注目され、オゾン発生器がめちゃくちゃ売れているわけです。(生産が追いつかないほどに)

オゾン発生器で健康被害を受けるとき

オゾンは、アルコールや次亜塩素酸以上に広範囲の菌やウイルスに高い殺菌消毒効果を示すことで知られています。
それに、残留性がないという特性もあり、安全性も高い。
しかしながら、高濃度のオゾン環境に人やペットが長時間滞在し、高濃度オゾンを吸い続けると、喉がイガイガしてきたり、目が痛くなったり、咳き込んだりします。
つまり、健康被害を受ける可能性があります。

だからこそ、高濃度のオゾン環境をつくり出すオゾンが多量な業務用オゾン発生器は人やペットがいない環境で使用しますし、逆に、低濃度のオゾン環境をつくり出す家庭用オゾン発生器は、人やペットがいても24時間常時稼動させて使用することができるのです。

そのことからもわかるとおり、オゾンもアルコールや砂糖や塩、水や酸素などと同様に、過剰摂取で健康被害を受ける可能性があります。
度を越してオゾンをたくさん吸い込み続けてはいけないんです。

具体例を出すと、本来、人やペットがいない無人環境で使用すべき業務用オゾン発生器を人やペットがいる環境で使用すれば当然その室内空間は高濃度のオゾン環境となり、その高濃度オゾンを人やペットが吸い込むわけですから、健康被害につながる可能性があるということなんです。
※オゾンや殺菌消毒、公衆衛生に少し詳しい人にとってこれは当たり前のことです。

しかしながら、それさえしなければオゾン発生器はいたって安全なのです。

10年前から言われている「オゾンは(なんとなく)危険なのでは...」
の答えがそれなんです。


たとえば、お風呂のカビ取り燻煙剤(モクモクするあれです)を使うとき、お風呂場に人やペットがいる状態で使いますか?
使いませんよね?
あれだって、人やペットがいる環境で使えば最悪死にます。
まぁ、その前に「うわ、なんか喉痛いし、目も痛い!これはやばい!」となって、お風呂場から出るはずです。
業務用オゾン発生器の高濃度オゾンというのは、そういうイメージをしてください。

業務用オゾンは高濃度オゾンの環境をつくるのでそうなりますが、家庭用オゾン発生器は超低濃度〜低濃度のオゾン量なので、蚊取り線香の10〜100倍ほど人やペットにとって害はないのです。
蚊取り線香のよっぽど害です。
ただ、その蚊取り線香でも害はありません。
つまり、家庭用のオゾン発生器はまったく害がないということなんです。

だがしかし、Amazonで販売されているオゾン発生器には要注意!

最後に1点だけ。
Amazonでオゾン発生器は買わないほうがいいです。(個人的な意見)
業務用・家庭用問わず、Amazonでもオゾン発生器を購入することができますが、業務用オゾン発生器で2万円以下、家庭用オゾン発生器で5,000円以下のものは調べたところほぼ中国製です。
別に中国製が悪と言うつもりはさらさらないのですが、販売するショップや製造メーカー、製品設計がデタラメすぎる印象です。

Amazonでオゾン発生器を買うってどうなの?

業務用で言えば、2万円以下なのにオゾン発生量5,000mg/hr超というのはちょっと考えられないです。
いくら中国製だからといっても、これはもはや別の機器なのでは?と疑いたくなるようなレベルですね。
それに、そのオゾン発生量を考慮すれば、ファンがある程度の大きさになることが普通であり、それを考慮すると本体が小さすぎるものがほとんど。
これって、おそらくオゾン発生器として使うべきパーツが使われていない...
みたいな感じです。

家庭用で言えば、そもそもオゾン発生量の表記がないというカオス状態。。
商品タイトルには「空気清浄機 オゾン 殺菌 除菌 イオン〜」などと、もはや「スパムなの?」みたいな。。
空気清浄機とオゾン発生器はまったく異なる機器ですからね。。
作っている人も売っている人も、あまり詳しくわかっていないのでしょう。。
多分、これらの家庭用オゾン発生器はオゾンを発生していませんが、逆にオゾンを発生していると考えてみましょう。
先ほど、オゾン発生器で健康被害を受けるとすれば、どんなときとお話したか思い出してください。

そうです。
オゾン発生量が多量な業務用オゾン発生器を誤って人やペットがいる環境で使うことだと言いました。
つまり、オゾン発生量の表記がないということは、取りも直さず健康被害につながる可能性もあるということなんですね。
Amazonで販売されているオゾン発生器には十分気をつけましょう。

今日はこのへんで〜
ではでは。

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