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オゾン発生器(家庭用)の比較するポイント

家庭用のオゾン発生器を選びとき、何をチェックすればいいのか。比較するポイントや注意点など、わかりやすく解説します。これから家庭用オゾン発生器を購入する人は、是非、購入前にお読みいただければと思います。
<業務用はこちら>
オゾン発生器(業務用)の比較するポイント

家庭用オゾン発生器の比較ポイントは3つ

家庭用オゾン発生器の比較ポイントは、次の3つです。

1) オゾン発生量(◯mg/hr)
2) 適用範囲(◯◯畳)
3) 販売価格

1) オゾン発生量
基本的にオゾン発生量が多量であればあるほど高いです。
オゾン発生量が多量なのに激安の商品には必ずと言っていいほど何か裏がありますので、注意しましょう。

オゾン発生量は「◯◯mg/h」または「◯◯mg/hr」などと表され、hやhrは時間を意味します。
「3mg/hr」であれば、1時間に3mgのオゾンを発生しますよ、ということです。
水が入ったコップの中に何滴の墨汁を垂らすのか。
つまり、「量」です。

よく、勘違いされている方がいるのは濃度を表す「ppm」という単位とごっちゃになっているパターンです。
ppmは濃度を意味する単位ですから、そのコップの大きさや水の量によって、変わってくるわけです。
オゾン発生量3mg/hrでも、対象の室内空間が大きければ薄くなり、トイレなどの狭い空間であれば濃くなるわけです。
また、一般的な住居の天井高は平均2.5mほどですが、天井が3mだったり、吹き抜け部分があったりして部分的な天井高が4mなどという場合、その分容積(㎥)は大きくなったりするので「コップの大きさ」を考えるときには、そのあたりのことも少し考慮するとより正確性が増すでしょう。

<参考記事>
オゾン発生量を公表せず「オゾン濃度◯.◯◯ppm以下」という表記のトホホなオゾン発生器について

家庭用オゾン発生器の場合、オゾン発生量を少量にすることで安全性を確保します。
そのため、一般的な、家庭用オゾン発生器のオゾン発生量は概ね0.5〜5mg/hr程度が主流ですが、マイナスイオン併用だったり、人感センサー、間欠運転(オゾン発生と停止を繰り返す)などを採用することによって、人がいる環境で、一般的な家庭用オゾン発生器よりもオゾン発生量が多く、効果を期待でき、なおかつ安全性が高いを「有人環境専用設計」の家庭用オゾン発生器というものがあります。
有名どころを少しご紹介すると、

オゾンクルーラー
オゾン発生量:200mg/hr(最大)
本機には3つのモード機能があり、オゾンとマイナスイオン、間欠運転で高い安全性を確保する。病院や介護施設などでも利用されている。おそらく現在もっとも売れているであろう家庭用オゾン発生器。5万円程度。

バクテクターO3
オゾン発生量:〜40mg/hr(最大)
人感センサーによって、人が近づいたときにオゾン発生が停止する。便利だが、本来そこまで気にする必要はないところにそこまでコストをかける必要があるのか、と個人的には感じてしまうが、オゾン入門者にとっては安心できる機能であり、ニーズに応えた良い商品である。ただ、その分、ちょっと高い。19万円程度。

BT-180H
オゾン発生量:600mg/hr(最大)
この製品は家庭用というよりは、医療施設の有人環境下におけるオゾン発生器の導入を検討している人などにおすすめです。
2020年5月から予約販売の受付が開始された発売されたばかりの製品。
32万円程度。
この製品については別記事「打倒ジアイーノ? タムラテコが満を持して発売したBT-180Hという空気清浄機能搭載のオゾン発生器」で少し書いていますので、興味ある方はどうぞ。

いくら家庭用とはいえ、オゾン発生量が0.5〜3mg/hr程度では、ほとんど効果を期待できません。
5mg/hr程度でようやくその効果を期待できるかなといったところでしょうか。
しかし、オゾン発生5mg/hr程度の家庭用オゾン発生器はだいたい3〜5万円程度することを考慮すると、だったら、オゾンクルーラー買ったほうが全然いいじゃん。という感じです。
ここで紹介した3つの製品は、オゾン発生量が比較的多量でありながらも、オゾン発生器ガチ勢のメーカーが「高い安全性」「確かな効果」を実現した一段上の有人環境でも安心して使用できる製品といっていいでしょう。

2) 適用範囲
基本的には、適用範囲が大きければ大きいほど高いのが一般的です。
ただ、大きければ大きいほど優秀とかではなく、大事なポイントはご自身の利用環境(部屋の広さ)に合った製品を選ぶようにしましょう。
なので、適用範囲については「比較する」というよりは、よりご自身の利用環境に合った製品はどれかという「確認」でしょうか。

業務用オゾン発生器の適用範囲が「オゾン発生量」と「風量」で構成されるのに対し、家庭用オゾン発生器の適用範囲は、ほとんど「オゾン発生量」のみで決まっているといっても過言ではありません。
そして、この適用範囲というのは、オゾン濃度を考慮してのことなので、必ず守って使用して下さい。
たとえば、適用範囲20畳の家庭用オゾン発生器を4畳半の部屋で使用すれば、20畳の部屋で使うより、オゾン濃度が高くなりますよね?
製造メーカーは20畳程度の部屋で使用することを想定してその製品を作っていますので、想定以上のオゾン濃度になってしまわないように適用範囲を守って安全に使いましょう、という話しですね。

3) 販売価格
これはもっとも比較してほしいポイントです。
安ければ安いほど嬉しいのは私もあなたも同じだと思います。
内容が同じで販売価格だけ違うなら、もちろん安い方を選びます。
ただ、オゾン発生器に限らず、「安いものには裏がある」これが普通だと思います。
そこで、「一定の金額以下のオゾン発生器を買わない」これをすることで、粗悪品をつかんでしまうリスクをほとんど回避できます。
で、調べてみたんですが、オゾン発生量や適用範囲に関係なく、1万円未満の家庭用オゾン発生器にはまともな製品がほぼありませんでした。
もちろんかなり探しまくればあるんだと思いますが、私が知らないうえに、しかも調べてもそういった商品を確認できないとなると、一般の人が普通に探しても見つからないわけで、それはもうほとんど存在しないと同じだと思います。
※ちゃんとしたオゾン発生器メーカーの家庭用オゾン発生器は1万円以上します。

ということで、
・オゾン発生量
・適用範囲
・1万円以上か
・オゾン発生器の専門メーカーが製造した製品か

これらの点を確認したうえで、安いものを選べば、ただ安いだけではなく、「良い製品が安い」つまり、コストパフォーマンスが高い商品となるのではないでしょうか。


今日のところは、このへんで。
ではでは〜

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