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18 空【掌編、300字】
星が動いていた。形をとどめず、流れていた。星の一つ一つが運動し、全てが流れていた。彼らは自由に見えた。彼らは自らを不自由だと思っていたが、そうは見えなかった。自由に動き、明滅し、全てが流れていた。自由と不自由を往復し、どちらにもとどまらなかった。生まれては滅び、滅びては生まれた。私は全てを経験し、流れていた。「私も死んだら、そこに行くの?」彼女は、私が見えていなかった。私はどこにでもいた。「見えない」を経験していた。「もうすぐ、会えるかな。」全ての瞬間に会っていた。彼女の視線の先には、空があった。私はいつもそこにいた。彼女の中にもいて、そばにもいた。形をとどめず、流れていた。
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