経営学の社会人D1

新聞社、ベンチャーキャピタル、通信販売会社で働いています。土日は社会人博士課程(桜美林…

経営学の社会人D1

新聞社、ベンチャーキャピタル、通信販売会社で働いています。土日は社会人博士課程(桜美林大学大学院国際学術研究科国際学術専攻博士後期課程)にいます。趣味は遠泳です。

最近の記事

日本経済新聞社の有価証券報告書の分析①【コーポレート・ガバナンス体制編】

日本経済新聞社のコーポレートガバナンス体制 日本経済新聞社は、コーポレートガバナンスの充実に継続的に取り組んでいます。具体的には、意思決定や業務執行を監督する体制、リスク管理・コンプライアンス強化の組織を整備しています。さらに、2014年からは社外有識者が参加する人事諮問会議を設置し、トップ人事に対する客観的な助言を受ける仕組みを導入しました。また、グループ会社を本社取締役が責任を持って統括する体制も整えています。 会社の機関と内部統制システム 日本経済新聞社は監査役制

    • エージェンシー理論の研究

      【重要論文1】 1976年「企業理論:経営者の行動、エージェンシーコスト、所有構造」 企業の成長とともに、所有者である株主と実際に企業を運営する経営者が分離されることが一般的になった。この所有と管理の分離は、経営者が株主の利益を最大化する動機を持たなくなる可能性を生み出した。経営者は自己の利益、例えば高い給与や職位の安定、企業資源の個人的利用などを優先することがあり、これがいわゆる「エージェンシー問題」として認識されるようになった。エージェンシー問題に関連するコストは

      • 取締役会の改革とコーポレート・ガバナンス—執行役員制度導入の要因分析—(先行研究調査GPTシリーズ)

        先行研究調査GPTシリーズとは? 論文執筆にあたり、先行研究の調査は、その分野の既存の知識を深め、理解を拡大するために行われる。この過程は、未解決の問題や未探索の領域を明らかにし、研究の焦点を絞り込むことで、研究が有意義な貢献をするための基盤を築くことができる。また、既存の研究結果を分析することで、新たな理論を構築したり、既存の理論を改善したりすることが可能になる。これにより、新たな研究が既存の知識にどのように結びつくかを理解することができる。 先行研究の調査と情報分析は、

        • 取締役の研究で"ある程度は"明らかになっていること(例外はあるかも…)

          ※こちらは論文ではなくマイメモ代わりです。ミスがあっても見逃してください。 取締役の研究で"ある程度は"明らかになっていることを選んでリストアップしました。もちろん、例外はあることもあり、それを発見すれば、それだけで研究になるかもしれません。 社外取締役の導入は企業の財務パフォーマンス(ROA、ROE)に対してプラスの影響を与える傾向がある。 一部の研究では、社外取締役の導入が財務パフォーマンスにプラスの影響を与えることが示されていますが、すべての企業(研究結果)で一貫

        日本経済新聞社の有価証券報告書の分析①【コーポレート・ガバナンス体制編】

          取締役会の研究をする上でベースとなる理論や法則

          ※こちらは論文ではなくマイメモ代わりです。ミスがあっても見逃してください。 取締役会の構成と社外取締役の役割に関する理論的枠組みは、経営学の研究において中心的なテーマの一つだ。取締役研究の先行研究を読んでいると出てくるキーワードはエージェンシー理論、ステークホルダー理論、資源依存理論、コーポレートガバナンス理論、スチュワードシップ理論、リソースベースドビューなどだ。これらの共通認識化されたセオリーを解説し、それらが取締役会の構成や社外取締役などとの因果関係についてどのように

          取締役会の研究をする上でベースとなる理論や法則

          ある大学院の博士後期課程の院試(これからもっと頑張ろうと思ったという話)

          2024年2月、私は首都圏にある私立大学の大学院経営学研究科の博士後期課程の社会人入試に挑戦した。これはその時の備忘録だ。実力不足を痛感した口頭試問だった。 第1章 事前準備 試験内容は、書類審査と小論文と口頭試問。研究科では3名、うち社会人枠は若干名の募集。朝9時から小論文が始まり、1時間で終了。3時間半後に小論文の合格発表。午後から最終試験の口頭試問に進むという段取りだった。 私は7時に自宅を出て、大学院試験会場には8時20分頃に着いた。 実は別の大学院博士課程試験で

          ある大学院の博士後期課程の院試(これからもっと頑張ろうと思ったという話)

          J. F. Oberlin Universityの博士後期課程の志望動機

          オベリンナーになりました オベリンナー(桜美林大学の在校生や卒業生の愛称)の尾関です。桜美林大学に入学してはじめて大学本拠地・町田に行きました。そしてとうとう桜美林学園の創立者の清水安三さんにお会いました! ここは大学のキャンパスって感じでいいですね。リベラルアーツ学群、健康福祉学群、グローバル・コミュニケーション学群、心理学実践研究学位プログラム、国際学術研究学位プログラム(心理学研究領域)があるということで、若者もたくさんいて元気が出ます!私も1年生になったのだと感じま

          J. F. Oberlin Universityの博士後期課程の志望動機