やわらかい言葉を使うと、身体もやわらかくなるのではないか?
いま、「やまとことば」の研究にハマってっています。
やはり日本人には、日本人のことばが合っている気がする。
「やわらかい」ということばは、やはり「やわらかい」イメージを含んでいます。
「やまとことば」をしらべてみますと、とても面白いのは、
「正反対なのに、どちらの意味もある」
という言葉が多いことです。
たとえば「ほく(ほぐ)」ということば。
これは「言祝ぐ・寿ぐ」の「ほぐ」です。
「ほぐ」は、「祝う」でもあり「呪う」でもあったそうです。
要はどちらの気持ちを乗せるかですね。
また「かげ」ということばも、元々は
「ゆらゆら揺れるひかり」
のことを指していたそうです。
「かがやく」の「かげ」ですね。
現代語のイメージですと「暗い」感じがありますが、もとは「ひかり」だったと思うと面白い。
で、この「どちらも」というのは、身体をゆるめることばだと感じています。
「どちらか」というのは、固くなる。
それは、どこか焦るし、片方を捨てないといけない。
けれども、「どちらも」というのは、「ゆるし」「つつみ」を含んでいるのです。
よくよく感じてみますと、「も」に、やさしい響きがあるのです。
「ぼくも」「わたしも」
というと、共感してくれる感じがします。
やまとことばを探っていくと、
「もともと、ことばというのは、神とつながるためにあったんだなぁ」
ということを実感する。
神に対して「ゆだねる、まかせる」ということをしたときに、「ゆるむ」ということが起こるのです。
「おのれ」が強調されてくると、固くなる。
「こうして、ああして」という「人為、作為」が起こる。
それが「くるしみ」の素です。
だから、そうなる前の
「神とつながるためのことば遣い」
ということを考えていく。
ただ日本はアニミズムですから、じぶんの中にも神がいると考える。
それは「分霊(わけみたま)』」であり、「直霊(ナオヒ)」です。
となると、「直霊(ナオヒ)」に何かが覆い被さることがなく、「素(ス)」の状態であることが、大切になってきますね。
それが「素直(スナオ)」ということですね。
ってことは「素直=神と繋がっている状態」
ということになります。
これが最大のリラックスであり、
「やわらかいことばが出てくる状態」
でもあります。
で、ちょっとこういうことを、これまでの研究と合わせながら、
お仕事にも活かせるようにしていきたいと思っています。
まずは、「やさしいことば」「やわらかいことば」を意識していく。
それだけでも、リラックスし「素」の状態になっていけるのかと思いますネ(^^)
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