ターゲット設定の極意

9月30日(木)10時から「コンセプトとターゲット設定」セミナーを行うが、今日はその内容をシェアしてしまおうと思う。

さて、ターゲット設定。

これね、非常に難しい。

結論から言えば、

「起業初期においては、非常に重要」

であると言える。

そもそも「マーケティング」自体が、

「起業初期にこそ必要」

なものだと思っている。

ぶっちゃけお客さんさえついてしまえば、「マーケティング」など関係ない。

コンセプトだって要らない。

長年続いている喫茶店を考えてもらえば、よくわかるだろう。

「いつもの常連さん」でいっぱいの、古い純喫茶。

「誰向けの」なんて設定はない。

「地域の人」くらいか。

それは設定したわけじゃなく、自然と

「そういう人が集まっている」。

俺も、以前住んでいたところの隣が喫茶店だから一度言ってみたが、常連のおじいさんおばあさんで一杯。

若い人はいなくて、かなり気まずい(笑)

なので二度と行かなかった。

そうやって「客層が自然と絞られている」のよね。

だから、商売というのは、長く続ければ続けるほど

「自然」

になっていく。

実店舗があるなら、徐々に地域に溶け込んでいく。

整体をやるのだって、

「誰に何を伝えたい」とか

「当院の整体施術のコンセプトとは」とか、別に要らない。

ただただ、その先生のファンになった患者さん(クライアントさん、お客さん)が通い続けてくれるだけだ。

その中で、たまにHPから新規さんがきたり、ご紹介が起こったりしていく。

俺は、そういう商売がいちばん「自然体」だなと思うよ。

だから「マーケティング」=「尖ったコンセプトやターゲットを決める」のは、

「起業初期において重要なこと」

なんだと思う。

どうしてもはじめはお客さんがいないからね。

集客をブーストして、なんとかお店を回るようにしないといけない。

なので、ビジネスってステージによって課題は違うけれど、

「特に初期においては、ほぼ絶対的にターゲットを設定したほうがいい」

というのが俺の見解だ。

では一体、どのようにターゲットを設定するのか?

大企業はさておき、「ひとり起業」においては、まずは

「わたし」

の考えをはっきりさせることが大切だ。

「売れそうだから」ではなく、

「どんな人を幸せにしたいのか」

その観点から考えていく。

なぜなら「ホンネ経営」においては、「納得感」をいちばん大事にしているから。

そのためには、まず

「自分がどんな人を幸せにしたいのか」
「どんな人と生きていきたいのか?」
「誰の笑顔を見たいのか?」

などを考えていく。

そして、同時に考えてほしいのは「過去の自分」である。

そもそも「誰かに伝えたいこと」というのは、「自分に言いたいこと」なのだ。

だから「過去の自分のような人」を対象にしてみるというのは、非常に良い方法だ。

あとは考え方のフレームとして

「悩みベース」

「欲求ベース」

「興味ベース」

で考えてみると良いだろう。

これはつまり

「苦しみ、痛みを抱えている人」向けなのか。

「さらに良くしたい人向け」なのか。

「はっきりと言語化できる欲求がなく、ただ気になる人向け」なのか

で考えてみるということだ。

あなたの商品はどこに属するだろうか?

誰かの「痛み苦しみ」を除去するもの?

誰かの欲望を満たしたり、夢を叶えるもの?

そういうんじゃなく、「ただ楽しい」類のもの?

そういうことを考えてみるだけでも

「誰にサービスを提供したら、最も喜ばれるだろう?」

という問いに対する答えが明確になってくるはずだ。

ターゲット設定をすると、はっきりと商品が売れやすくなる。

そして発信がしやすくなり、内容もシャープになる。

また必要なお客さんに、必要なサービスが届きやすくなる。

そうしたら、自然と売り上げも上がるだろう。

その意味では、ぜひ起業ビギナーのあなたには、

「ターゲット設定」

をしてみてほしいと思う。

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