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「ことばの使い方」が雑だと、人生を台無しにしてしまうかもしれない。

今日は、娘たちの小学校の授業参観でした。

小学3年生の次女のクラスでは、クラス全員がパソコンを使って授業をしていたので、面食らってしまいました。

時代は変わりますね…

さて、しかしながら気になったのは、「後ろの黒板」に書いてあった

「学級目標」

なんです。

まぁ、もちろん学級目標なんて「お飾り」みたいなものですから、本来ならば目くじら立てることでもないんですが、

「言語化のプロ」

としては気になって仕方がないので、今日はそれについてお話してみます。

気になった「学級目標」は

「毎日たのしく過ごそう」
「しんけんに、あいさつをしよう」
「時間を守ろう」

です。

これは「子供向け」だからいいですけれども、オトナだったり、たとえば起業なんかを考えている人だったら、確実にNGです。

なにがNGなのか?

それは

「抽象的」

だからです。

つまり「どういうことか分からない」ってことなんです。

まずは

「たのしく過ごす」

って何?

ってことを考える必要がある。

「たのしい」ってどういうことかを定義しなければ、

何をどうしていいか分かりません。

それからもうひとつ考えたいのは

「本当に、毎日たのしく過ごさねばならないのか?」

ということです。

この目標を掲げた先生は

「毎日たのしく過ごし」ているんでしょうか?

この一つ目の「学級目標」だけでも、いくつもの疑問が出てきます。

その他、「しんけんにあいさつ」や「時間を守ろう」なども、ひとつひとつの定義や意義などを、本来ならば考えたいのです。

しかし、起業を目指している方でも、このレベルで目標設定してしまうことがあります。

「売上を上げる」とか
「フォロワーを増やす」とか
「申し込みを増やす」とか

曖昧な目標設定だと、どうやっても動けません。

そもそも「できたかどうかも検証できない」目標もありますね。

このあたりは、ほんとうに

「ことば」

を大切に扱っていかないと、心理と行動が、ずっと曖昧なままになります。

「ことば」というのは現状を、ビビッドに、解像度を上げて、繊細に認識していくためのツールです。

ものすごい機能があるんですが、うまく使いこなせないと、

「いつも現状維持」とか
「悩んでばっかり」とか

ホンネ哲学で言う、

「満たされる人生」
「才能と個性を活かし切る人生」
「ホンネを表現して生きる人生」

からは程遠いものになってしまいます。

「ことばの使い方」の最大のコツは

「抽象と具体」

を使いこなすことです。

抽象化することと具体化することを、

「ことば」

を使って自在に操ることができたら、

「問題の構造」

を見抜くことがたやすくなってきます。

カウンセリングでもコーチングでもコンサルでも、

「ことばの構造」

を観ていくことで、

「現状の課題点」や「改善ポイント」が見えてきます。

だからこそ、

「ことばを雑に扱ってほしくないな」

という思いが強いのです。

というわけで、

「抽象化と具体化」

については、また次回以降に解説していきますね。

どうぞ、お楽しみに(^^

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