桜の便り
昨日、noteを書いているうちに寝落ちしてしまい、
下書き保存をしておらず消えてしまっていた。。
9割は記事が完成していたのだから、
目覚めの悪い1日だ。
初日にお泊まりのお客様が出発される朝には、
見晴の峰桜もピンク色の花を咲かせ、安全な山行を見守っている様でした。
尾瀬小屋は週末営業が始まると朝4時~4時半からお仕事が始まる。朝食準備に清掃、レストラン仕込みなどやる事が満載です。本当はスタッフ全員でお見送りしたいくらいですが、それを行うと今のサービスやクオリティが維持できないと判断し、私や支配人のお見送りでとどめている。断腸の思いだ。
僅か三年で数え切れないくらいのお客様と写真を撮らせて頂いた。登山YouTuberのカブパパやカブママとも毎年沢山の写真を撮影していて、カブパパ専用フォルダが作れるほどだ。こうしたお客様との再会は、単に施設とお客様の関係ではなく、家族や友達に会う感覚に似ている。うまく言えないが、山小屋とはそういう
感覚がとても大事なフィールドでもある。
燧ヶ岳登山に向け出発した女性二人組のお客様とは、山頂に到着した頃合いをみて、互いに手を振り合おうと約束をし、見えない合図を送りあった事をTwitterで知った。こうした小さいけどとても大きなやりとりが我々の日々の活力である事は間違いない。
歩荷さんが汗をかきながら、体力と引き換えに運んで下さったイワシを贅沢に二匹も使用して仕上げた美味しいパスタが完成した。至極の逸品となりましたので是非ともご賞味下さい。本当は営業初日から提供したかったのですが、モノが届かない事情もありどうかお許し下さい。
歩き出した時間は深夜2:30。この時期なら4:30まではヘッドライトなしでの行動は出来ない。
今日は箱根で違うお仕事があり二日間下山する。どんな山もそうだが、公共機関や車での移動に加え、小屋から登山口までの歩き時間が加わる。実に箱根までは順調にいって約7時間だ。大好きな会津駒ヶ岳の駒の小屋を経営されている三橋ご夫妻はあの標高を登り降りするわけだから、見晴から鳩待の往復で文句など言ってられない。しかし、一年一年確実に体力が目減りしている事を感じずにはいられない。少しずつ山の身体に仕上がると良いなと思いながら歩いている。
徐々に春の植物達も活動が活発になってきた。
今日は昨日撮影した小屋周辺の植物写真でお別れです。
尾瀬小屋
工藤友弘
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