尾瀬のミニ観察~第4回~
前回は、「エゾリンドウ」を紹介しましたが、今回は「リュウキンカ」についてご紹介します。
(4)「リュウキンカ」
この花には人間には見えない模様がある。
花は直径3cm前後。花びらは、私たちには金一色に輝いてみえる。しかし、紫外線だけを通すフィルターをかけて撮影すると、下の写真のように、花の中心部は紫外線を反射せず黒く写る。紫外線を色として識別できる昆虫は、この模様で餌のある花の中心部を知り、効率よく餌が食べられるのだ。尾瀬で実物とこの写真とを比べて見よう。花は人間のためでなく昆虫のために咲いているのだ、と実感できるはずだ。
次回は、「ニッコウキスゲ」についてご紹介します!