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尾瀬の歴史

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尾瀬は、地元民の生活の場から、多くのハイカーが訪れる名勝地として変貌を遂げてきた歴史がある。 その過程で、ダム化計画や道路開発計画など幾度も消滅の危機にさらされながら今日まで美し… もっと読む
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「尾瀬歴史文化圏」を考える① ~山小屋の足跡をたどる~

「尾瀬歴史文化圏」を考える① ~山小屋の足跡をたどる~

はじめにいつから尾瀬はたくさんの人が訪れるようになったのでしょうか。

古くは江戸時代から続く会津沼田街道による交易と、地元民による釣りや狩猟の場として発展しました。
明治時代に入り、利根水源探検隊や銀山平探検隊が尾瀬を訪れると、日本の登山文化黎明期に活躍した小暮理太郎や武田久吉、大下藤次郎らが尾瀬を広く紹介しました。
大正時代には学生山岳部の尾瀬山行やツアースキーが盛んに行われ、徐々に尾瀬が知ら

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尾瀬と檜枝岐の歴史年表

尾瀬と檜枝岐の歴史年表

尾瀬国立公園は福島・群馬・新潟・栃木の県境に広がり、本州最大級の湿原と四季折々の高山植物を咲かせる。
のびやかな景観は「日本人のふるさと」「心のやすらぎ」など情緒的なイメージを持って多くの人に愛される場所である。

そんな尾瀬の北側にあたる玄関口は福島県南会津郡檜枝岐村。人口約500人と小さな村は、日本一人口密度の低い村として知られ、尾瀬以外に江戸時代から伝わる「檜枝岐歌舞伎」や布を裁つような独特

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