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見るもの体験すること、地球の全部、私の教材なのかもしれないと思ったら住む場所を作りたくなった話

結婚式、イベント、ワークショップ、デザイン…
様々なお仕事をさせていただく中で
当たり前に仕事のアウトプットは
失敗が許され無い場所だなと常に思ってきました。

(“失敗”という言葉をどう捉えるのかで
見方は変わって来るかもしれませんが)

「失敗はどんどんすべき」この言葉は私の中で大正解で不正解だった。


もちろん挑戦や自分がダメージを受けるものであれば
失敗してもいいなと思う。
むしろ失敗を恐れて何もしない方がもったいない!

でも、語弊があったら申し訳無いのだけれども
それは内輪や自分のフェーズ、勝手な話であって
やっぱり私からアウトプットされ届けられるものは
常に“期待”を超えるものでプロで無くてはいけない
、と私自身が思っています。

初めてでも、大変でも、理不尽でも
常にプロを名乗っているのだ…ということは忘れてはいけない。

それでも未熟な私は幾度と無く
失敗や悔しい思いをしてきて
どんなに「完璧だ!」と思ったところで
常に次の課題が見えてくる。
良いものが作れないなら、辞めたい。
上には上がいることを何度も何度も思い知らされる。

いたちごっこのよう。

空間って“練習”の場が少ない


空間ってなんだ?という話になってくるかもしれないが
漠然と“インスタレーション”のイメージをしています。

インスタレーション
ある特定の室内や屋外などにオブジェや装置を置いて、作家の意向に沿って空間を構成し変化・異化させ、場所や空間全体を作品として体験させる

デザインを通して空間のお仕事をする中で思うことは
練習ができる場所って少ないということ。
本当に自分が意識したり機会を設けなければ日々、鍛錬できないなと思っています。
教材もなければ、ロープレにも膨大な時間と動力がかかる。

教材がなかったのでささやかな
自分のアウトプットをまとめたnoteはこちら


途端に、世の中の全ての空間が教材になった

行き着いたのは、やっぱりものを見て学ぶしか方法はない、ということ。

どの業界や分野にも通ずるかもしれませんが、
頭でっかちに知識を入れるだけでは無く
自分が「心地よい」「感動した」「すごい」と
心が動いたものに「どうしてそう感じたんだろう」と
問いかけて学ぶのが一番早いし
自分が体験したことだからこそ
形を変えて、再現しやすい。

でも、逆もそうで、
自分が「居心地が悪い」「もっと良くできる」と
不快感を感じた体験やものからも学びがとてもある。


見た、体験したことをどうやって編集して
アウトプットするのかは能力


見たものを活かせ、というのでは無く
取捨選択ができるようになることが大切
全てがキーワードになり得るし
全てが見方次第で活かせる視点が発見できたりする。

活かすも殺すも自分次第だなと思ったら空間を作る上で
「地球全部が教材なのでは」(笑)だなんて思った。

生きて、見たものが仕事や自分のアウトプットに活きてくる。

生きている自分の生活場所が、練習場になるのでは?


学びや思ったことをすぐに実践できたり、思い立ったらやってみられる。
そんなことができたら良いなと思ったら
やっぱり住む場所も
自分が普通に過ごしていたら考えなくても良いことを
あえて考えられる場所にしたい。


縁が重なって、行き着いたのはアットホームなリノベーション


そんなことを考えていたら
タイミングが重なり
素敵なデザインユニットのKiKiさんと繋がり
お家を作ることになりました。

リノベーションをしている、築90年の木造の建物。

前の姿。

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前の姿。何回見てもすごい笑。

実は、写真から完成!まで
1人の大工さんがここまで作りあげている…(凄すぎる)
過程を見たい方はこのツイートから遡れます。
本当にすごいです。


私はこの完成!の状態から建物と共に過ごしています。

クライアントは自分だし、何回やり直してもいい

住む場所はダイレクトに
自分の感情や日々に繋がっている。

何回やり直してもいいし
実験してみてもいいし
失敗したっていい。

そして、大きく無くていい。

社会人になってから、働き初めてから、
とにかく自分に久々に“失敗”の許可を思う存分に出せた気がしています。

全部、きっとこの後の視点にも活きてくる。

ささやかに
今日、見たものを自由にアウトプットできる場になれば。
そんな思いを込めて。

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