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『【歌ってみた】十面相/YM【にじさんじ/空星きらめ】』感想

本記事は、にじさんじに所属するライバーで、大舞台で活躍することを夢見る高校生の空星きらめさんが、6月30日に投稿した歌ってみた動画『【歌ってみた】十面相/YM【にじさんじ/空星きらめ】』の感想記事です。


本記事は、歌ってみた動画の内容、様々な要素の説明、個人的な解釈を含みます。

恐れ多くも読んでいただけるなら、その前に必ず、歌ってみた動画の視聴をお願いします。

(下記、歌ってみた動画リンク)



はじめに


この記事を書く際に、にじさんじwikiの空星きらめページ、配信アーカイブのタイムスタンプコメント、にじさんじコメント検索など、様々なサイトやコメントを参考にさせていただいています。

日々、wikiやWebページを編集・整備してくださっている方、配信アーカイブにタイムスタンプ付きコメントを残してくださっている方、本当にありがとうございます。

また、この記事に対する意見・苦情・批判・誤字脱字の指摘についてなど、何かありましたらコメントいただけますと幸いです。




初見時感想



自身の得意分野である「演技」を存分に活かしたオリジナル要素が盛り込まれていて、空星きらめがライバー活動を始めてからの1年間でリスナーに見せてくれたものを改めて振り返ることができるような、空星きらめにしか作れない唯一無二の歌ってみた動画だ、と思いました。




歌ってみた動画の制作に関わったクリエイターの方々


今回の歌ってみた動画のイラストを担当されたのは「いとう」さんです。

(以下、ツイート引用)


歌ってみた動画の内容を見ていただければわかるように、様々な人格の空星きらめをかわいく描き分けていて、かつ、間奏の走るアニメーションまで制作されているということで、画力・技術力がものすごいなと思いました。

今回の歌ってみた動画では、空星きらめといえばこれ!と思う人も多いであろう「びっくりチキン」も描かれていて、本家MVの演出のリスペクトのため、ということもあるかと思いますが、活動1周年を迎えて新たに足が生えた、ということで、大いに笑わせてもらいました。


いとうさんは、ホラー系YouTuberの「眠霊幽、未来人V声優の「あづままお」、配信&アクセサリー作りVtuberの「真朱瑠璃」といった、個人勢Vtuberのデザインを数多くご担当されている方です。

空星きらめと関わりが深い方だ、という印象が個人的にはあって、過去には「空星キラト」のイラスト、初投稿の歌ってみた動画『じゃっ夏なんで』のイラスト及びアニメーションも制作されています。

(以下、ツイート引用)


Twitterのメディア欄を見ると、ゲーム・アニメ問わず、様々なジャンルの色々なキャラクターのイラストを見ることができるので、ぜひ覗いてみることをおすすめしたいです。



映像編集を担当されたのは「オニマル」さんです。

(以下、個人サイトへのリンク、及び告知ツイート引用)


随所に原曲MVをリスペクトする要素が見受けられて、かなり再現度の高い映像だと思いました。

きらめ本人も1周年記念配信で言及していましたが、2番Aメロでパペットが登場するところについて、本家とは違ってパペットの口が動くアニメーションではなく一枚絵なので、細かい動きをつけて絵を動かすことで「喋っている感」を出す編集の技術がすごいと思いました。


オニマルさんは、個人勢・企業勢問わず、多くのVtuberの楽曲に制作協力をされていて、にじさんじライバーの歌ってみた動画ではSyamo.Gさんとの共作で、アンジュ・カトリーナ&緑仙の『ロメオ』、フレン・E・ルスタリオの『快晴』,『DAYBREAK FRONTLINE』の映像を、ホロライブでは星街すいせいの3周年ライブの『Light Prayer』,『LOVE! THUNDER GLOW』,『プロミスザスター』の背景映像を制作されています。

空星きらめに関することで言うと、前回の歌ってみた動画『ヴァンパイア』の映像編集も担当されています。

今回の『十面相』のようなコミカルな映像も、『ヴァンパイア』のようなかっこいい映像も、色んな方向性の映像を制作できるのってめっちゃすごいな、と思います。



MIXを担当されたのは「ぎぎぎのでにろう」さんです。

(以下、HTML名刺へのリンク、及び告知ツイート)


2番サビ終わりの「私は元の一人よ」の部分での、原曲にはないアレンジがとても好きです。

きらめも言及していましたが、間奏部分に今までのきらめの配信からサンプリングしたボイス音源をしれっと追加していた(?)らしく、音源をそのままMIXする以外にも、この動画が「空星きらめ」に相応しい歌ってみた動画になるように色々と思案されていたんだな、と思いました。

きらめ関係で言うと、いとうさんと同じく、初投稿の歌ってみた動画『じゃっ夏なんで』のMIXも担当されています。


ぎぎぎのでにろうさんは、弥津のむたさんと「やぎこ」というユニットでオリジナル楽曲を制作してライブを行っていたり、自身のチャンネルでも歌ってみた動画を制作されています。

(以下、YouTubeチャンネルへのリンク)


また、アニメでの「違法マイク」が話題になったことも記憶に新しい、音楽原作キャラクターラッププロジェクト『ヒプノシスマイク』の楽曲「SUMMIT OF DIVISIONS」の作詞・作曲にも関わっていらっしゃいます。

(以下、公式トレーラーへのリンク)




原曲『十面相』の紹介


『十面相』は、2011年1月14日にニコニコ動画に投稿され、YMさんが作詞・作曲された、オリジナルボーカロイド楽曲です。

(以下、動画へのリンク)


『十面相』は、声優の中島愛さんの声をベースにしたボーカロイド「GUMI」を使用した楽曲です。

歌詞の中では、

「恋に破れて感情を閉ざす」ことになってしまった少女が、自身の中に複数の人格を作り上げて、それがまた元の一人に戻っていく

というストーリーが語られています。

1番のサビ終わりの、

心臓が高鳴る 私たちの
早まる鼓動を 押さえつけて

という歌詞をきっかけに、間奏で楽曲のテンポがぐっと速くなります。

最後まで駆け抜ける疾走感があって、聴いていてとても楽しい楽曲だと思います。


VOCALOID3対応のGUMIの拡張音声が発売された際には、それを記念して『十面相 colorful ver.』も投稿されています。

(以下、動画へのリンク)

拡張音声で追加された「Power」,「Sweet」,「Whisper」,「Adult」の4種類のボーカル音源を全て使用していて、誰が歌っているか映像で表示されることで視覚的にもわかりやすく、それぞれの声色の違いを楽しむことができます。

「十の人格がある」という物語が語られる曲で4つのボーカル音源の違いをめることには、割とシナジーがあるように思われます。

ボーカロイドと同時に楽曲もアップデートする、というのは面白い試みだと思いました。


2018年には、YMさん本人が歌唱されたバージョンがニコニコ動画に投稿されています。

(以下、動画へのリンク)


現在はYouTubeに活動拠点を移し、新しい作品を発表して制作活動を続けていらっしゃいます。

(以下、YouTubeチャンネルへのリンク、及びツイート引用)




原曲リスペクト要素とオリジナル要素


今回の歌ってみた最大の原曲リスペクト要素は、映像の構成とその演出だと思います。

冒頭の、アイコンを矢印で円形につないで回転させるところから始まり、多様な人格のキャラクターが登場し、間奏の走るアニメーション・曲の最後の画角が引くの演出、歌詞の出し方など、随所に原曲MVを再現する要素が見受けられました。

オニマルさんの映像編集の技術力の高さが光るところだと思います。



一方、歌ってみた動画のオリジナル要素について、わかりやすく特徴的な所から述べると、空星きらめオリジナルの「人格」が登場することです。

原曲の10人の人格については、

① 通常ぐみ
② おとなしい娘
「最初の私はおとなしい娘(歌詞)」

③ 陽気っ子
④ ツンデレ
⑤ セクシー
⑥ ダルデレ
⑦ 肉食系
⑧ ドS
⑨ 森ガール
⑩ 泣き虫
初音ミクwikiより引用)

の10人だということです。

対してきらめの人格は、

① 通常きらめ
② おとなしいきらめ 
「最初の私はおとなしい娘(歌詞)」

③ 割烹着を着たママ 
「こんなおばさんでいいのかい?」

④ 包丁を持ったヤンデレ 
「他は見ないで 私だけを見てて」

⑤ ミニきらめ 
「あーそぼ ねえあーそぼ! ねえー! あそぼー!」

⑥ 腕章を着けた潔癖症な生徒会長 
「気安く触らないでください 不潔です」

⑦ 上着をはだけたロングヘアーお姉さん 
「お姉さんが教えて あ・げ・る♡」

⑧ おばあちゃん 
「じいさんや 青汁ができましたよ」

⑨ 三つ編みゆるふわ森ガール 
「一緒にお昼寝しよっか~♪」

⑩ びっくりチキン 
「グァー!」

の10人(9人+1羽の鳥?)でした。

また、「私」が恋する相手である「僕」が歌うパート(2番Aメロ)の歌唱は、エイプリルフールにも登場した空星キラトが務めていて、キャラクターとしては総勢11人も登場しています。


初見時に大いに驚かされたのはもちろん、自分の得意分野を存分に活かしたオリジナルの演出、それを思いつく発想の豊かさに脱帽しました。

原曲そのまま歌うことも出来たはずでそのままでも全然良かったはずなのに、ここまで強く自身のオリジナル要素を前面に押し出してくるのも中々珍しいことだ、と個人的には思います。
(原著作者の許諾云々については全く心配していません。)

ただ、そこまでして自身の個性を前面に押し出すということは、何らかの強い思いやねらい、作品を創作するクリエイターとしての強いこだわりが存在することと同義だ、と個人的には思います。

それぞれの人格ごとにその特徴を表すオリジナルの台詞を挿入することで、「空星きらめならではの『十面相』」の世界観を見事に表現していると思いました。



冒頭と間奏に主に登場する、アイコンと矢印が円形になって回る演出にも、オリジナル要素が加えられています。

原曲では、

① ピンク色のハート
② 目と口が黒色の白い仮面
③ パンダのパペット

の3つのアイコンが使われています。

対して、きらめの方は、

① ✧が3つ連なっているヘアピン
② リストバンド
③ ポテト🍟

の3つのアイコンでした。

ヘアピンとリストバンドはいわずもがな、いつもきらめが身に着けているグッズです。

特にリストバンドについては、今や「リストバンド先輩」とリスナーから呼ばれるほど、謎の人気を博しています。

気になって色々振り返ってみたら、元々は「リストバンドをアップで見せると同時に太ももがアップになる」ということで、リスナーが面白がってリストバンドを要求していたところが、このネタの発祥っぽいです。

(以下、「にじさんじコメント検索」検索結果へのリンク)


ポテト🍟については、デビュー当初、自身がポテチもポテトも好きだというところから、ファンマークを「🍟」にしようとしたことがあってさすがにそれはないと家族に止められた、というエピソードがあって、そちらが元ネタだと思います。

(以下、ツイート引用)

無用な混乱を避けるということで関連ツイートの一部は既に削除されていますが、「にじさんじwiki」の空星きらめページにその時の様子・事の顛末がまとめられていて面白いので、気になった方は見てみるのをおすすめします。



また、前述しましたが、間奏部分で早回しで流れる音声台詞「いいだろう 見せてやる」の部分も、原曲にはないオリジナル要素です。

こちらは、ぎぎぎのでにろうさんがリスナー参加型配信の「☆*†みんなで中二病かるた作る†*☆」から音声をサンプリングしてMIXの際に曲に加えたそうです。

(以下、配信アーカイブへのリンク)

中二病かるた「い」の部分に飛べるタイムスタンプコメントを残しておいたので、気になる方はぜひ見に行ってみてください。


その時のエピソードなど、歌ってみた動画については、1周年記念配信の中で色々と話してくれています。

(以下、配信アーカイブへのリンク)

それぞれの人格のイラストへの感想、こだわりや見どころなど、存分に語ってくれています。ぜひ見に行ってみてください。



音楽面のオリジナル要素で言うと、自分の歌いやすい音域に合わせて原曲から-1キーしていることサビ部分はオクターブユニゾンでボーカルを重ねていること、前述しましたが、2番サビ終わり「私は元の一人よ」の部分で画角が引く演出に合わせてMIXのアレンジがあること、などがあげられると思います。

音楽に関しては素人なので、間違っていたら申し訳ないです。

オクターブユニゾンでボーカルを重ねているところやMIXのアレンジがある部分を聴いていると、よりボカロ感があるというか、原曲のボーカロイド曲ならではの特徴・雰囲気を良い意味で踏襲しているという印象を、個人的には受けました。

全くの想像にはなってしまいますが、ここに関してはオリジナル要素でもあり、同時に原曲リスペクト要素でもあるのかもしれないと思うところです。




最後に


今回の歌ってみた動画の公開に際して、様々なライバーおしおママがTwitter上でリアクションしてくれていました。

(以下、ツイート引用)


きらめにごく近い関係であるママや同僚であるライバーから、このような好意的なリアクションがあることについて、その方々が空星きらめのすごいところ、長所、いいところを十分理解してくれているということに他ならないので、自分と同じ好きを共有している気分になって、個人的にとても嬉しかったです。


また、『十面相』作曲者のYMさんもリアクションしてくれていました。

(以下、ツイート引用)


原曲あってこその歌ってみた動画なので、歌ってみた動画を制作した側からするとカバー元の原作者さんに好意的な反応を貰えることが何よりなのかな、と想像されます。

作品を制作した当事者ではないただの一ファンの立場ではありますが、何か嬉しいような、不思議な気分になりました。


活動1周年を記念した歌ってみた動画が『十面相』で、しかも、これまでの空星きらめの活動の歩み、空星きらめの唯一無二の個性を強く感じることができるような、オリジナル要素を前面に打ち出したカバー作品だったことが、個人的にとても嬉しいです。

歌ってみた動画を制作しようと奮起して動き出して、素晴らしい作品をリスナーに届けてくれた空星きらめ、制作に協力されたクリエイターの方々、その間を取り持ったり日々活動のサポートをしてくれている運営スタッフの方々に最大限の感謝を述べて、記事を終わりにしたいと思います。

楽しい歌ってみた動画をありがとうございました!

そして、改めて、空星きらめの活動1周年、本当におめでとうございます!




おまけ


おしおママが描いてくださった1周年記念イラスト、表情もメッセージもめっっっっちゃ素敵なので見てください。

(以下、ツイート引用)


活動1周年を期に、空星きらめはメンバーシップを開設しました。

(以下、メンバーシップ加入リンク)

メンバーシップ限定のコンテンツについては、メンバー配信や日記の更新などが不定期に行われるそうです。

スタンプ・メンバーバッジは、空星きらめの自作イラストです。
メンバーシップスタンプ考案配信はこちら、なんと昨年の9月)

配信でスタンプを使いたい方や空星きらめを応援したい方はぜひ。





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