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ようこそMomose

YAMAHA BB735Aをお迎えしてまだ半年ほどですが、新しい子をお迎えしました。

Momose MJ・Five2-STD/Mです。

身の丈に合わない一本であるのは重々承知ですが完全に一目惚れでした。
1年計画で考えていたジャズベ探しですが、まさかこんなに早く終止符が打たれるとは我ながら思いもしませんでした。

今回は記録として購入に至るまでを記事にしました。
分かったような口ぶりをしていますがまだ2年生になったばかりの素人で的外れなことを書いているかもしれませんが、個人的な感想として流していただければ幸いです。


FUJIGENとの出会い

結果的にMomoseを選んだのですが、最初の候補はFUJIGENでした。

まず、次の一本はスラップの音の立ち上がり良さやバキバキ感が欲しかったためアッシュボディ/メイプルネック/メイプル指板で考えていました。
理由としてはBBの購入を検討していた頃、上記の仕様のベースを試奏した際のフィーリングが良かったためです。

この段階では「この一年間でお金貯めながら吟味して予算16万前後で決めようかな」という方針でした。
また、価格やブランドで決めるというより手に馴染む一本に出会うことを目標にしていました。

そんなふんわりした感じですが、まずは目星をつけるため楽器屋巡りをしました。
ここからはそのなかで出会ったベースの印象をお話します。

Fender Player Plus Jazz Bass V(Opal Spark)

(Fender公式サイトより)

これはBB735A購入時も比較対象だったベースです。
PJとジャズベなので比較としてどうかというのはありますが当時はBB434とWJB5-630-RSMを使っていたため、どちらに舵を切るかというところも含めて検討していた一本です。

改めて弾いた印象としては「これ買っときゃ間違いないよな~」という感じ。
ただ…なんというか…それ以上の感想が無いというか…決め手に欠けました。
店員も別に何か推してくるわけでもないし…。
Fenderだし黙ってても買う人は買うからそこまでセールストークする必要もないんですかね。

そんなわけで「とりあえず他にピンとくるものがなければ無難にこれかなぁ」くらいの感じでした。
(モノとしては充分というか今の自分には身に余るものというのは承知のうえ)

ちなみにボディはアルダーなんですね。
期待に近い音だったので勝手にアッシュだと思い込んでました。

ちなみにこの時点では完全に予算オーバーですが念のためアメプロも触らせてもらいましたが正直あまり違いが分からず。
別の店舗での試奏だったのでアンプも違うし音の比較としてはフェアじゃなかったですね。

EDWARDS E-AMZE-AS-5/M(実売16万円弱)

(ESP公式サイトより)

続いてはEDWARDSです。
EDWARDSってまっっったく意識してなかったメーカーだったので触ってみて「うお~おもしろ!イイじゃん!」ってなりました。

特にトーンノブのプッシュプルにより0.022μFと0.047μFのコンデンサを切り替えるというギミックがオタク的には刺さりました。
また、アクティブとパッシブ切替可ということで音作りの幅も広く楽しそうな一本です。

カラーラインナップが黒、バーナー加工のナチュラル、青の3つなのですが公式サイトの写真だと良い感じに見えるものの、現物の印象としてはややベタッとした光沢感でちょっと好みから外れるなーという感じ。

(ESP公式サイトより)
大変申し訳ないけど木の質感は活きていない印象でした…

それ以外は良い感じだっただけにとても惜しい。
ジャンクベースのリペアで散々塗装剥いできたけど流石に10万超えのベースでそれをやる勇気は無いです。

FUJIGEN NJB100MBAHV(実売16万円弱)

(FUJIGEN公式サイトより)

コンデンサ切替やプリアンプ搭載など挑戦的なE-AMAZEに対してこちらはパッシブのみというトラディショナル寄りの一本。
ただしこちらはトーンノブのプッシュプルでピックアップのシリーズ/パラレルを切り替えられるギミックがあります。
このギミックは以前にリペアしたベースでやってみたものの、これと言って使うこともなかったので決め手にはならないのですが無いよりは全然良いよね。

それはおいといて弾いた印象としては弾き心地も音も良く、デザイン面もいい感じです。
不満点としてはネックがグロス仕上げである点ですがそれについては弾いてて気になればヤスリでゴシゴシやるつもりでした。(ボディは勇気がいるけどネック裏くらいならね)

あとちょっとFGNロゴが好みから外れるかなというところですね。
人によっては良い意味なのかもしれませんが男臭い感じがしました。

店員さん曰くビルドクオリティはFenderよりもぜんぜん良く、ネックがとにかく動かないという点はポイントが高かったです。
言われないだけで他のベースもそうなのかもしれませんがその情報を伝えてくれるかというだけでも購入動機としては充分です。

弾いた印象や予算的にクリアしているので多少の不満点はひとまずおいといて、この時点で買うならこれかなーという感じでした。

おまけ:Squier Classic Vibe 70s Jazz Bass V(実売6万円程度)

(Fender公式サイトより)

最初にも書いたとおり価格やブランドで決めるつもりはなかったので、求めている仕様を満たしておりかつ安価なこちらも弾かせてもらいました。
NJB100の前に弾かせてもらったのですがなかなか良く「これでもいいんじゃね?」という印象でした。
ただ、その前に弾いていたE-AMAZEも含め言語化できない部分でのフィーリングがやはり物足りず候補から外しました。
比較対象が16万円クラスともなるとさすがに超えられない壁はあるんだなと。(価格による差というより仕様や個体によるのかもしれませんが)

とは言え、もしこれからベースを始める最初の一本だったら多分選んでたと思います。


というわけでNJB100を最有力候補として心に留めつつ、その日は購入せず帰宅しました。

ちなみに滅多に来れないのでここぞとばかりにXoticとSadowskyも弾いてみました。
特にSadowskyはかなり良かったのですが流石に予算オーバーだったので今回は見送りです。

断捨離による予算アップ

さて話は少し逸れまずが、前回も少し触れた断捨離について。

ここ数週間、怒涛の断捨離を行なっておりましたがジャズベ選びの旅から戻ってきた数日間で査定してもらった物が思った以上の金額になりました。

結果、NJB100よりも少し上の価格帯も狙えるようにってきました。
人間とはかくも欲深いのか。

ふと思い出した頭の片隅にいたあの子

候補としてはBacchusのWOODLINEやATELIER Zあたりも入ってきたのですが、NJB100を試奏したときに横にあったMomoseのベースのことをふと思い出しました。

流麗なロゴを冠するヘッド、素地の個性を活かす薄化粧を纏った美しい塗装のボディ、頭からつま先まで端正な造形のその一本に目を惹かれました。
その時は予算を大きく超えていたためそっと目を逸らしましたが改めて思い返すと気になる。

そこで調べてみたところ名をMJ・Five2と言い、実売価格もちょうど予算内であることがわかりました。

(ディバイザー公式サイトより)
実売は23万円弱

店頭で見かけたのはアルダーボディ/メイプルネック/ローズウッド指板の仕様(MJ・Five2-STD/R)でしたが、アッシュボディ/メイプルネック/メイプル指板のモデル(MJ・Five2-STD/M)もありました。

パッシブ/アクティブ切替可のモデル(MJ・Five2-ACT)もありますが、予算的にそこまでは出せないのとBB735Aを使っていてもちょっと便利という程度なので差額に対しての価値を見出しきれなかったため今回は見送りました。

購入を検討するにあたり調査を進めても公式サイトの情報はあまりにあっさり(というか仕様しか書いてない)、かつレビュー記事などもほとんど見当たらず欲しい情報は得られず。
いくら求めている仕様通りで見た目がドンピシャとはいえ試奏無しで決めるのは気が引けます。

けどこないだ行ったばっかりで行くタイミング無いし買うための条件がまだ揃ってねぇ~~~

でも欲しい~~~~~買う~~~~~~~!!!!

購入のための3つの条件

次のベース購入にあたっては次の3つの条件ありました。

・購入資金が手元にある(金利問わずローンは組まない)
・試奏をしてから決める
三井住友カードで決済をする

このうち1つ目は断捨離によりクリアしましたが欲しいと思った段階では残る2つが満たされていませんでした。

特に最後の三井住友カード。
1年間で100万円使うとゴールドカードの年会費が永年無料になるという施策があるのですがベース購入をその足しにしようと思っていました。
最近は節約生活を楽しんでいるわけですが、故に試算してもぜんっぜん100万円に届かないんですよね。
そこでベース購入も含めればギリギリ届くんじゃないかなと考えていたため冒頭で「この一年間で~」という条件を付けていたわけです。

こうしたこともあり購入にあたっては三井住友カードで支払うことが大前提だったたのですがその時点ではカードが届いていませんでした。
よって試奏しに行こうとしても三井住友カードで決済できない以上、その場で前金を入れるも購入もできないため動けないわけです。

ハマるピース

しかしMJ・Five2のことを知り、高ぶる気持ちを抑えきれず悶々としているところ翌日3月17日(日)にカードが届きました。

これで条件が2つ揃いました。
となると最後の条件、試奏。

田舎民なので近所に買い物に出かける感覚で行けるわけじゃないんだよ…どんなに早くとも次の土にt

お前…!!!春分の日じゃないか!!!!!

こうして在庫確認と試奏の予約、交通手段の手配をソッコー整え、あとはその日を待つだけになりました。(近所に買い物に行く感覚じゃない?)

ちなみにJB探しのために御茶ノ水に行ってからここまで10日間の出来事です。
判断が早すぎてインターネットでよく見る平手打ちしてくる天狗のお面してる人もさすがにニッコニコで撫でてくれるはず。

そして出会う

こうして超弾丸で現地へ向かい開店ダッシュでご対面です。
※以下2枚、店内撮影の許可いただいています

写真ヘタクソでヘッドにピントきてないし頭でっかちに見える…
ロゴのデザインに合わせてカットされているネックも素敵

あまりの美しさにニヤニヤが止まらなかったです。
マスクしてなかったらやべぇヤツ。

1枚目に映り込んでいますがちょうどNJB100も入荷していたため思う存分弾き比べをさせてもらいました。
フレットの仕上げや全体的なビルドクオリティはどちらもとても高く、価格差があるとは言えどちらを選ぶかはもう好みの領域だなという感じました。

結果、NJB100よりは滑りのいいネックで弾きやすく、かつ音も好みで、何より一目惚れするくらい美しく、全てを好きになってしまったMJ・Five2-STD/Mに決めました。

カード発行後初めての高額決済だったため通るかドキドキしましたが無事に決済も終え購入完了。
ちなみにドヤ顔でApple Payでタッチ決済しようとしたけど決済が通らず変な汗が噴き出ました。(後で見たら不正利用でないかの確認メールがきてた)

長い道中を連れ回すには不安だっため持ち帰りではなく配送してもらうことにしました。

外に出ると汗が身体を冷やしますがそれも今は心地よく、春に向けて移ろいゆく大都市を軽やかな気持ちで後にしました。
国境の長いトンネルを抜けた先がたとえ遠い春を待つ雪国であろうと心を包む充足感には勝てないでしょう。

・・・

トンネル抜けたら大雪とかやりすぎだろ。
もう3月末だぞ、いくら雪国でもいい加減にしろ。

ようこそ我が家へ

思ったよりも早く到着し、ウキウキで開封です。

うおぉおあああ…やはり美しい…

ぶっちゃけ「あ、この価格帯だけどソフトケースなんだ」と思いましたが、
見た目よりも頑丈かつ軽量でコンパクトなため使い勝手が良さそうです
ロゴは濃淡の個体差を解消するためにシルクスクリーンになったようです
個人的には従来のレーザー刻印の方が好きだけどこのはっきりした感じも良いですね
ぼんやりと憧れていたMADE IN JAPAN
サンバーストのBBには似合わず余らせていたLevy'sのストラップ
このために設えたのではないか思うほど似合っています

ということで久々の基礎練習も兼ねて早速遊んでみました。

前回の記事以降、断捨離のせいで暇さえあれば梱包と発送、駿河屋の売却カートを埋める作業を永遠に繰り返しており、ルーチンも崩れてしまっているため久々にベースに触りました。マジで下手になってて笑えない。

それはそれとして、ま~~~~~じで楽しい。音が気持ち良すぎる。

年末からの節約生活での貯金に加え、我が半生の思い出の品や推し活アイテムという代償は決して小さいものではありませんが、それでも気に入った一本をお迎えできて満足しています。
予定を前倒しして購入したのでもう贅沢は控えてこのベースに見合うベーシストになるために練習するぞ!!!


ちなみにYAMAHA BB735Aもこれまでどおり持ち続けます。
Momoseの方は弦がまだ新しいため最終的にどういうキャラクターに落ち着くのか未知ですが、(BBに対しては正確な表現じゃないけど)プレベとジャズベみたいな立ち位置になるのかなと。
比べることができるようになったことでそれぞれの持ち味に気付けるでしょうし、そうしたところも楽しんでいこうと思います。


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